1 議長会活動について(木南議長)
2 選挙区等検討委員会の設置について(木南議長)
3 ドイツ連邦共和国ニーダーザクセン州訪問について(木南議長)
4 今定例会を振り返って(木南議長)
5 発表⑴「とくしま藍の日を定める条例」PR事業について(寺井副議長)
6 発表⑵大学との連携協定事業の実施について(寺井副議長)
7 発表⑶夏休み中学生県議会体験会について(寺井副議長)
はじめに,私から,議長会活動について報告をさせていただきます。
去る5月22日に,「四国4県議会 正副議長会議」が本県で開催されました。
会議では,四国4県に共通する切実な課題について,活発に意見交換が行われ
・ 「四国への新幹線導入について」
・ 「国政選挙における選挙区定数等の見直しについて」
・ 「震災対策関係施策の充実・強化について」など
計12項目を,国に提出する要望事項として決定し,6月6日に,国土交通省,総務省及び内閣府の3省庁に出向き,四国4県共通の切実な思いを要請してまいりました。
また,同じく6月6日の午後に開催された財政基盤強化対策県議会議長協議会第1回総会に出席し,強化対策県の税財源確保と社会資本の整備促進に関する要望事項を決定し,国や関係機関に対し,善処方を要請いたしております。
今後も,これらの議長会活動等を通し,本県議会の思いを,積極的に発信してまいりたいと考えております。
次に,「選挙区等検討委員会の設置」について,報告させていただきます。
本日,先ほどの本会議において,「選挙区等検討委員会」が設置され,早速,この後,第1回の会議を開催することとしております。
選挙区等検討委員会では,
・ 県議会全体の議員の定数を何人にするか,
・ 各選挙区の区域をどうするか,
・ 各選挙区において選挙する議員の数を何人にするか,
これらについて協議することになりますが,やはり,各会派,各議員により,それぞれ考えが異なることから,意見の取りまとめでは,困難な部分が出てくるものと思います。
しかし,平成31年4月には次回の県議選が予定されていることから,その1年前である来年の2月定例会には結論を出し,県民の皆様方にお示しすることが,我々議員としての責務であると考えます。選挙区等検討委員会では,各委員間で十二分に御協議いただき,県民の皆様方が納得できる結論を出してほしいと考えます。私としても,できる限り協力し,意見の取りまとめに尽力したいと考えております。
次に,去る4月23日から28日まで,ドイツ・ニーダーザクセン州徳島県公式訪問団としてドイツ連邦共和国のニーダーザクセン州を訪問し,同州との友好交流提携10周年を記念する州主催の各行事に出席して相互交流を深めて参りました。
世界最大規模の産業見本市であるハノーバーメッセにおいて,徳島県ブース等を視察したほか,風力発電などの研究を行っているフラウンホーファー研究機構や,ニーダーザクセン州スポーツ連盟,ハノーバー医科大学,リューネブルク職業訓練センターなどを訪問して意見交換を行い,さらに,リューネブルク博物館では,「板東俘虜収容所」をテーマとした展覧会が開催されるに当たり,そのオープニングセレモニーに出席するなど,今回の訪問を通じて,経済,文化,スポーツ,教育,環境など様々な分野で交流を深めることができました。
来年はベートーベンの第九アジア初演から100周年を迎えることから,同州との交流が更に深化し,双方の更なる発展に繋げていきたいと考えております。
次に,今定例会を振り返りまして,御報告させていただきます。
今定例会におきましても,代表質問・一般質問において,議員各位が熱心に論議され,県施策の新たな展開を導き出しております。
まず,本県の音楽事業に関わった音楽プロダクション代表取締役が,法人税法違反容疑で東京国税局に告発された問題を受けて,「とくしま記念オーケストラ事業」の今後のあり方等について活発な議論がなされております。
また,公共交通施策に関しては,国際線の誘致やDMVの活用,四国横断自動車道等の整備,さらには四国新幹線の実現に向けた取組などについて,提言がなされたところであります。その他には,
「地方創生」に関しては,
・ 人口減少社会への対応
・ 消費者教育
「農林水産施策」に関しては,
・ 農林水産物の輸出拡大
・ 東京オリ・パラへの食材供給対応
「県民福祉の向上」に関しては,
・ 新たな国民健康保険制度への対応
・ 少子化対策
そのほかにも「早明浦ダムの再編」,「藍の魅力発信」,「エネルギー施策」,「スポーツ振興」など,数々の提言がなされ,県の取組みを推し進めたところであります。
また,今定例会においては,本日,閉会日に,意見書3本を可決いたしました。
多様な働き方を可能とする環境整備を図る観点から,「協同労働の協同組合」に関する法律の速やかな制定を求める意見書」,を始め,地球環境の保全に向けた,森林吸収源対策の強化に必要な安定的財源の確保のための「森林環境税(仮称)の早期創設を求める意見書」,そして,脱炭素社会の実現に向け「燃料電池列車に係る導入支援制度の創設を求める意見書」を国へ提出することといたしております。
私からは,以上です。
次に,私の方から,「3点」発表させていただきます。
1点目は,
「とくしま藍の日を定める条例」PR事業についてであります。
資料1を御覧ください。
徳島県議会におきまして,本年3月に議員提案により「とくしま藍の日を定める条例」を制定したことから,まずは,我々県議会が率先垂範して,この条例の趣旨にふさわしい取組を積極的に行う必要があると考えております。このことから,今年度,県議会において実施,又は予定しております「藍」に関する取組について,4点ほど御紹介いたします。
まず,藍作品の展示についてであります。
これは,四国大学と県議会との包括連携協定を活用し,6月定例会開会日である6月15日から,「とくしま藍推進月間」最終日の7月31日まで,議事堂1階ホールにおきまして四国大学生活科学部の有内准教授と学生さんによる藍染め作品や,名西高校芸術科の生徒さんによる「藍」の漢字の書道作品を展示しております。県民の皆様方には,この機会に「藍」に関する四国大学の教育研究活動や取組を知っていただくとともに,「藍」に対する関心と理解を深めていただきたいと考えておりますので,是非お越しいただきたいと思います。
次に,議員と四国大学学生との意見交換会についてであります。
来る7月19日に,四国大学「藍の家」におきまして,生活科学部の学生さんと県議会芸術文化振興議員連盟会員の議員により,「とくしまの藍の振興について」をテーマに意見交換を行う予定にしております。当日,意見交換の後には,学生さんの指導を仰ぎながら,議員による藍染め体験も予定しております。
「藍」の栽培から染色作りや染色技法まで,「藍」について幅広く実践的に学んでおられる学生さんの日頃の研究活動で培われた「見識」や「技術」を,今後の取組に生かしてまいりたいと考えております。
次に,藍染めウェアの着用推進についてであります。県議会といたしましては,今年度から,委員会及び県内外の視察などにおいて,積極的に藍染めウェア,シャツを始め,ネクタイやスカーフ等を着用し,あらゆる機会を通じて,全国に,とくしまの藍の魅力を発信してまいりたいと考えております。
最後に,広報紙を活用したPRについてであります。
東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムを作製した野老朝雄氏に作成していただいた徳島県の藍の推進ロゴマーク及び組合せデザインを活用しまして,今年度,県議会が発行する各種定期刊行物の表紙に取り入れ,作成しております。
資料1に写真を掲載しておりますので,御覧ください。
これらにつきましても,県外視察等の際に持参し,我々議員が広報マンとなって広くPRしてまいりたいと思います。
以上,県議会といたしましては,これらの取組により,少しでも県民の皆様方を始め,全国に本県の伝統文化である「藍」に対する関心や理解を深めていただければと考えております。
次に,2点目は,「大学との連携協定事業の実施」についてであります。
資料2を御覧ください。
徳島県議会では,様々な地域課題に迅速かつ的確に対応するとともに,魅力ある地域づくりや地域における人材の育成に資することを目的に,徳島文理大学と平成22年に,四国大学とは平成24年に包括連携協定を締結し,様々な連携事業を行っているところです。まず,徳島文理大学との連携事業につきましては,学生の県議会への関心を高め,理解を促進するため,「議場見学及び議会の概要説明」を行っております。今年度は,5月18日に実施し,総合政策学部の学生62名に参加していただいたところです。
次に,7月13日に予定しております「議員による講演」については,総合政策学部の学生に対し,西沢貴朗議員が行う予定となっております。
また,昨年度に引き続き,学生の夏休み期間を中心に会派や議員が直接学生を指導する「議会インターンシップ」を実施することとしております。
さらに,新たな取組として,9月4日に総合政策学部の松村教授による講演を実施するほか,「調査レポート」への寄稿を頂くこととなっております。
そのほか,「本会議の傍聴」や「委員会の視聴」,「議員と学生との意見交換会」も実施し,学生の皆さんに県議会への理解を深めていただくとともに,地域課題等に対する関心を,更に高めていただきたいと考えております。
次に,四国大学との連携事業についてでございますが,資料の裏面をごらんください。
まず,1の作品展と2の意見交換会,6の定期刊行物のタイトル作成につきましては,新たな取組でありますが,先ほど,説明いたしました「藍のPR事業」と重複しますので,省略させていただきます。
また,継続事業といたしましては,学生の夏休み期間を中心に,会派や議員が直接学生を指導する「議会インターンシップ」,10月25日には,「議員による講演」として,経営情報学部の学生に対し,川端正義議員が講演を行う予定にしております。
さらには,12月に,文学部書道文化学科の学生による「書道パフォーマンス」も実施したいと考えております。
今後とも,包括連携協定事業の充実に努めまして,「魅力ある地域づくり」や「地域における人材の育成」に,より一層取り組んでまいりたいと考えております。
3点目は,「夏休み中学生県議会体験会の実施」についてであります。
資料3を御覧ください。
本件につきましては,既に御紹介いたしておるところですが,開催日も近づいてまいりましたので,改めて御案内をさせていただきます。この体験会は,選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことを受け,近い将来,有権者となる中学生の皆さんに,議会活動について学び,我々議員と触れ合うことで,政治に対する興味を深め,主権者としての意識を育んでいただくことを目的として昨年度から実施しておりますが,参加者からは,
「貴重な経験を学校に持ち帰って皆に伝えたい」
「他校の生徒と意見交換して,刺激になった」
「議会を体験することで政治に興味が湧いた,議員になってみたい」など御意見を頂き,非常に好評でありました。
本年度は昨年度とはテーマを変更して,中学生が日常接する身近なものを設定し,対話や討論を通じて,自ら課題を見つけて解決する力を育むことも目指しております。
具体的には,第1委員会室では,「交通マナーアップ徳島」をテーマとし,事故を減らし,交通マナーを向上させるためにはどうすればいいか,第2委員会室では,「消費者教育先進徳島」とし,環境や社会,地域へ配慮した製品やサービスをどのように消費したらいいか,第3委員会室では,「誘客おもてなし徳島」とし,徳島への誘客を進めるためにはどうすればいいか,第4委員会室では,「グローバル徳島」とし,グローバル化にどのように対応していくか,などについて,40名の中学生の皆さんとそれぞれ資料に記載の議員が参加して意見交換を行う予定としています。
中学生ならではのフレッシュな視点で,日頃の学校生活や体験を基とした活発な議論が交わされるのではないかととても楽しみにしております。
当日は,一般の方々にも開放しておりますので,多くの県民の皆様方,また,マスコミの方々にも,是非とも,御覧いただきたいと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。
私からは,以上でございます。
(記者)
何か質問はありますか。
(記者)
先ほど議長の方から記念オケの在り方について活発な議論があったということですが,知事疑念の払拭に繋がるような議論が尽くされたという風にお考えでしょうか。
(木南議長)
記念オケにつきましてはイベントに関わった業者が脱税を行った訳で,非常に遺憾であるし残念に思うところですが,代表質問,一般質問,あるいは委員会等で議論を尽くしていただいたと思っておりますし,委員長報告が今日なされたわけですが,委員長報告を,私自身は支持していきたいと思っております。しかし,これで解決をしたというのではなく,これからいかにあるべきかを考えるべきだと思っております。
(記者)
今議会の議論についてはどうでしょうか。
(木南議長)
今議会で,委員長報告,委員長の提言といった形でまとめていただいて,それを私は支持するということです。
委員長,委員会の意見・提言について理事者が真摯に受け取って解決に向かってほしいと考えております。
(記者)
疑問が残る点もあろうかとは思いますが,7月中に定期演奏会が予定されており,今議会で疑問点を一つ一つ崩すということを求められていたとは思いますが,積み残すという点はいかがですか。
(木南議長)
告発事件でもあり,急いで今議会で結論を出すというのが適当であるのか,将来に向けて何がいいのかを検証しながら解決していくべきだと私自身は思っております。
(記者)
今回共産党の議員から,当時の委員会の日程を追加して知事を呼んで説明をしてもらったらいいじゃないかとの提案や,議会運営委員会でも議会として決議提出をとの提案があったわけですが,これは結局最大会派の議員が反対して実現には至らなかったということで,この点においても疑惑を否定する点で,どうなのかなという疑問が残るのですが,いかがでしょうか。
(木南議長)
総務委員会あるいは議会運営委員会の結論について支持するというのが私の立場ですが,委員会で決まったことであり,最大会派が決めたという認識ではありません。
(記者)
委員会の日程を追加して知事を呼んで話を聞いたらいいんじゃないか,という意見についてはいかがでしょうか。
(木南議長)
先ほど申しましたように告発事件が発端でもあり,この問題もまだ宿題として残っているのではないかと思うので,それもひっくるめて委員会の結論なのではないかと思っています。
(記者)
今回会派が合流して初めての定例会ですが,これまでの定例会と比べてその点で何かありますか。
(木南議長)
39名中27名という大会派ができたわけですが,私自身もいわゆる大会派の暴走という話ではなくて,いかに第2会派あるいは少数会派の意見をくみ上げて公平な運営をしていくかということを,寺井副議長とともに心を配ったところですが,その点で苦労することはなかったと思います。
(記者)
よろしいですか。
(木南議長・寺井副議長)
どうもありがとうございました。
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