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令和5年6月定例会

正・副議長 定例記者会見(令和5年7月6日)

正副議長定例記者会見
配布資料

1 議長会活動について(岡田議長)

 みなさん、お疲れ様でございます。

 それでは、私から御報告をさせていただきます。

 まず、議長会活動についてであります。四国4県議会正副議長会が、去る5月29日、愛媛県において開催されました。本県からは、私と副議長が出席させていただきました。
会議では、四国4県に共通する課題について意見交換が行われ、計11項目を国に提出する要望事項として決定いたしました。

 来週7月11日になりますが、四国4県議会の議長等が四国地方高規格道路ネットワークの整備推進、子育て支援政策の支援充実等について、関係省庁に直接要望することといたしております。今後とも、議長会活動を通し、本県をはじめ、地方の声を積極的に発信して参りたいと考えております。

2 今定例会を振り返って(岡田議長)

 次に、今定例会を振り返りまして、報告させていただきます。

 皆様御承知のとおり、今議会は、私たち県議会にとりましても、改選後に迎えた初の定例会となりました。それとともに、5月8日には新型コロナウイルス感染症が5類となり、社会的にも、大きな転換期を迎える中での定例会開催となりました。コロナ禍が、未だその爪痕を色濃く残す中、ウクライナ情勢の長期化などを背景とする原材料価格・物価の高騰が、県民生活や地域経済に大きな影響を及ぼす一方で、県民の皆様の間にはコロナ後に向けた期待感も、大きく膨らんでいると思っております。

 県議会といたしましては、本日、閉会日に物価高・電気料金高騰対策や徳島の観光振興対策などを含む総額約130億円の6月補正予算を成立させたところであり、県民の皆様の不安を払拭し、社会経済活動の回復・飛躍を確かなものとするため、可能な限りの対応を図って参りたいと思います。

 次に、代表質問・一般質問においては、議員各位の質問を通し、新たな知事の政治姿勢をはじめ、懸案となっている県立ホールやアリーナなどの今後の方向性、少子化対策や子育て施策など子ども関連施策、さらには環境施策や広報戦略等、魅力向上に向けた取組など、新知事の下、県施策の向かう先、新たな展開について議論を深めました。その他、農林水産政策、社会資本整備の推進、防災減災対策、保健医療施策など、県政の重要課題に対する数々の提言がなされ、県の取組を推し進めたところであります。

 また、今定例会におきましては、閉会日に、「森林環境譲与税の譲与基準の見直しを求める意見書」を可決いたしました。国民に様々な恩恵をもたらしている森林は、着実に、整備及び管理を行うことが必要でありますが、多くの森林を抱える本県の市町村においては、現在の譲与基準のままでは森林整備の費用に不足が見込まれます。

 このため、森林の多い市町村が、必要な森林整備をより一層推進することができるよう、意見書を国へ提出することといたしております。

 私からの報告は以上であります。

3 発表(1)「とくしま藍推進月間」にかかる情報発信について(須見副議長)

 次に、私のほうから3点、発表させていただきます。

 第1点目は「とくしま藍推進月間」にかかる情報発信についてであります。

 資料1を御覧ください。

 今月7月は議員提案条例の「とくしま藍の日及び徳島県の色を定める条例」で定められた「とくしま藍推進月間」となっております。

 この月間における県議会の取組について2点ほど御紹介いたします。

 まず、藍をテーマにしたパネル展示についてであります。これは、四国大学と県議会との包括連携協定に基づく事業として、6月定例会開会日である6月14日から7月31日まで、議事堂1階ホールにおきまして、同大学の藍に関する教育研究活動や取組についてのパネルを展示し、広く県民に周知するとともに、県民の藍に対する関心と理解を深めていただくものであります。

 次に、議会図書室において、藍関係の文献コーナーを設置し、阿波藍の歴史や藍染の技術、藍関連の作品など、藍について深く知ることができる資料、文献を展示しているところであります。ホールでのパネル展示と併せて、議会図書室、藍関係文献コーナーにも是非お立ち寄りください。

 また、県議会では徳島藍推進月間の月間中の藍染ウェア等の着用推進はもとより、推進月間に関わらず、年間を通じ、スカーフや名刺入れ等の藍製品を積極的に身につけ、委員会や県内外の視察など、あらゆる機会を通じて自らが広報マンとなり、全国に徳島の藍の魅力を発信して参りたいと考えております。

 このような取組を通じ、県民の皆様方はもとより、全国各地で本県の伝統文化である藍に対する関心や理解が深まって欲しいと考えております。

4 発表(2)大学との包括連携協定事業の実施について(須見副議長)

 次に、第2点目は、大学との包括連携協定事業の実施についてであります。

 資料2を御覧ください。

 県議会では、平成22年に徳島文理大学、平成24年には四国大学と包括連携協定を締結し、開かれた県議会づくりの一環として、魅力ある地域づくりや地域における人材の育成に向け、様々な連携事業を行っているところであります。

 まず、今年度実施する徳島文理大学との連携事業でございますが、総合政策学部の学生に対し議員が講演を行います。

 さらに、議会インターンシップの実施や大学教員による講演、調査レポートへの寄稿のほか、議員と学生との意見交換会など協定に基づく様々な連携事業を実施することとしております。

 次に、四国大学との連携事業についてでございますが、資料の次のページを御覧ください。先に御説明した藍をテーマにしたパネルの展示を含む「テーマを設定したパネル展」を年4回、各定例会中に実施をいたします。

 また、議員と政治学受講の学生との交流を行う「議員と学生との意見交換会」のほか、議会インターンシップ、経営情報学部の学生に対する議員による講演、書道パフォーマンスを実施する予定としております。

 今後とも、包括連携協定事業の充実に努めまして、魅力ある地域づくりや地域における人材の育成に、より一層取り組んで参りたいと考えております。

5 発表(3)夏休み中学生県議会体験会の開催について(須見副議長)

 第3点目は、夏休み中学生県議会体験会の開催についてであります。

 資料3を御覧ください。

 この体験会は、近い将来有権者となる中学生の皆さんが議会活動について学び、我々議員と交流することにより、政治に対する関心や主権者意識を育んでいただくことを目的として、平成28年度から実施しているものであります。

 今年度は正副議長室見学や議会活動の紹介をした後、二つのグループに分かれ、「インターネットを賢く活用しよう」、「徳島の魅力を発信しよう」をテーマに、中学生の皆さんと議員が意見交換会を行う予定としています。

 日頃の学生生活や体験を基に、中学生ならではの視点で活発な議論が交わされることをとても楽しみにしております。

 当日は、マスコミの方々をはじめ、一般の方にも傍聴していただけますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 私からは以上です。

6 質疑応答

(記者)

 各社、自由に御質問等。

(記者)

 よろしいですか。

 先ほどですね、後藤田知事にインタビューしましたら、「議会と、今回通じていろいろ歩幅が合ってきて、信頼関係を築けた。」っていう感想を話してらしたんですけども、議長、副議長、その辺、知事との関係性はどのようにお考えでしょうか。

(岡田議長)

 はい。

(記者)

 感想といいますか。

(岡田議長)

 はい。

 議会と知事部局については、さっきもお話しさせていただきましたが、車両の両輪でありますので、当然信頼関係を築かないと。その車の徳島県の行く末を見る上では、それぞれが信頼関係をまずは築く、そしてまた、徳島の発展についてどう進めていくのかというところは、議論を深めていかなければいけないと思っておりますので、まずは、話ができる環境を作るというのが一番大切ではないかなと感じておりますね。そういう意味で、知事がそういう発言をされたのではないかと推察させていただきます。はい。

(記者)

 議長は、知事と同じように、これからどんどん話がしていけるなという感覚を受けていらっしゃるということですか。

(岡田議長)

 いや、そういうふうに作っていかなければいけないっていうところです。

 まだ6月議会から始まったばっかりですし、今回いろんな各代表質問とまたそれぞれの一般質問を通じまして、会派の先生方と知事とのやりとり等々がございましたので、それを受けて、9月議会に向けてこの2か月間どういうふうに動いていくのかっていうのが、まずはその過程を見ることが、知事がおっしゃってる言葉の表れになるのではないかなと思います。

 ですので、私たちは、何よりも県民の利益と、県民の発展と希望と、そして県民の声を漏れなく聞くというところが、まずは大事。議会も、県民の皆様から信頼、信用されて、皆、今回の改選後に議員として上がってきておりますので、それは知事と同じです。

 ただ、徳島県の方向性に向けて話をするっていう土壌、その土壌づくりっていうところでの6月議会の成果として、まずはそれぞれが思っていることが、「それ分かります。」「分かりましたよね。」っていう感じではないと思います。また、これからさらに議論に向け、各論においては意見がそれぞれ違うところがありますが、総論といたしましては、徳島県をよくするんだっていう目的は一緒ですので、それに向かってどういうところで話をしていくか。これからまた知事のほうから意思表示を議会に対してしていただいて、そしてそれを受けて、議会のほうとしましてどのように進めていくかっていうところをさらに深めていければいいと思っております。

(須見副議長)

 後藤田知事が、そういったコメントされたということは、いよいよ新しい県政がスタートしたんだなと感じております。

 議長もおっしゃっているように、これから、後藤田知事ともしっかりと議会が議論をしていきながら。徳島をよくするという最終の目的は一緒なので、それに向かってしっかりと議論をしていくような土壌が、まずは整ったのではないかというような印象を受けて、そのようなコメントをされたかと思っておりますので、それに応えて県議会もしっかりと対応していきたいと思っております。

(記者)

 駅とかホールとかっていう部分で、わりといろんな意見が交わされました。それはもちろん、いろんな意見が交わされたのはあれなんですけども、一部議員にいろいろ聞きましたら、例えば閉会中に集中審議をやってみてはどうかとか、そういった御意見も聞いたんですけども、その辺はどうお考えですか。

(岡田議長)

 はい。次の9月まで2か月間、期間が空きますので、議会のほうも県外視察等々も入ってはきますけれども、必要に応じて、9月に向けての話合いをする部分で、準備段階としまして、集中審議として議論を深めるということも重要ではないかと思いますが、議会を招集するのは知事部局になっておりますので、議会としてはそういう要望がありましたら、また検討していきたいなと思います。

(須見副議長)

 委員会でも様々な集中審議の場を設けたらどうかみたいな意見もあったとは思いますが、議事録を見る限り、まだまだ理事者のほうからこうだという案が出てきているわけではないような話合いもされていたとありましたので、緊急的に議論しなければならないような案件が上がってきたら、しっかりと場を設けて対応していったらいいんではないかと考えております。

(記者)

 あともう1点すみません。

 個人的な感想として、今議会ってちょっと新鮮だったというか、代表質問で嘉見県議が紙を持たずに立たれたりとか、わりと議論が活発にあったので、我々取材することもすごくたくさんあったと思うんですよね。そういう意味では、いい議論をしてるんじゃないかなという感想もあるんですけども。

 議長、副議長は、今議会を振り返ってみて、いい議論ができてるなっていうような、今までと違うなっていう感想をお持ちでしょうか。

(岡田議長)

 はい。おっしゃるように、嘉見議員が再問という形で、ホールの件に関して確認という形の質問をされておりましたので、それにつきましては今までではなかった形式を取られていることになりますので、本会議の中での、議論を深めるという意味で一つの有効な方法であったのではないかと思われます。

 今まで徳島県議会といたしましては、そういうやり方ではなかったので、また新しい知事の新しいやり方として、活発な意見交換が本会議で繰り返されて、展開されていくのではないかなと思います。

(須見副議長)

 そうですね。運営する側から見て、代表質問で何が起こるか分からないというような感じも、上(議長席)におって感じることがありましたので、やはり、新鮮な感じは受けています。

(記者)

 はい。ありがとうございます。

(記者)

 他、ございませんでしょうか。

 (うなずく者あり)

 じゃあ、どうもありがとうございました。

(岡田議長、須見副議長)

 ありがとうございました。