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令和2年9月定例会

正・副議長定例記者会見(令和2年10月7日)

正副議長記者会見写真

1.新型コロナウイルス感染症に係る県議会の対応について(寺井議長)

 まずは,議会開会中,御協力をいただきまして,本当にありがとうございました。

 それでは,報告をさせていただきます。

 まず,新型コロナウイルス感染症への対応についてであります。

 本県において,7月下旬以降増加していた新型コロナウイルス感染者数は,現時点では落ち着きをみせているところでありますが,県民生活や地域経済に深刻な影響がもたらされており,また,今後,季節性インフルエンザとの同時流行が懸念されるなど,依然として,予断を許さない状況が続いております。

 このような中,県民の皆様の命を守るため,最前線で御対応いただいている医療従事者をはじめ,感染拡大防止に御尽力をいただいている関係者の皆様に敬意を表する次第であります。

 徳島県議会といたしましても,さきの6月定例会閉会以降,危機管理調整費の執行に係る説明聴取を行うため,7月22日に経済委員会を,8月21日には,経済委員会と県土整備委員会を臨時的に開会し,
・「新生活様式」導入のための応援助成金の期間延長や,
・厳しい経営環境に直面する事業者支援のための応援給付金の期間延長についてなど,
執行部に対し,継続的できめ細やかな支援を要請をいたしたところでございます。

 また,9月11日の9月定例会開会日には,新型コロナの影響により事業継続が危ぶまれる状況にある中小・小規模事業者に対し,支援の拡充・延長などの対策が講じられるよう,意見書を可決し,国に対し,速やかに要請をいたしました。

 さらに,本日,閉会日には,新型コロナ対策82億円が盛り込まれた補正予算を可決するとともに,感染拡大の防止に関し,県の責務や県民及び事業者の役割などを定める「新型コロナウイルス感染症の感染拡大の防止に関する条例」を可決いたしたところであります。

 この条例により,感染拡大の防止と社会経済活動の引上げとの両立が図られ,県民の皆様の安心安全が確保されることを期待をいたしております。

2.議長会活動について(寺井議長)

 さらに,全国都道府県議会議長会や四国4県議会正副議長会など各種議長会においても,国,地方公共団体,民間が一体となって,コロナ対策を強力に推進していくよう,
・治療薬やワクチンの一刻も早い実用化と普及や,
・経済・雇用環境への支援,
・感染防止対策に取り組む介護施設,障がい者施設などに対する財政支援の拡充,
・地方創生臨時交付金や緊急包括支援交付金の地方の実情に応じた柔軟な運用などについて,
政府や関係省庁へ,強く要請をして参りました。

 今後とも,この歴史的危機を打破するべく,新型コロナウイルス感染症の拡大防止と収束,また,大きな影響を受けた県内経済の再生に向けて,全力を傾注して参りたいと考えております。

3.今定例会を振り返って(寺井議長)

 次に,今定例会における代表質問・一般質問についてですが,新型コロナ対策を中心に,議員各位が熱心に論議されたところでございます。

 まず,
・条例に盛り込む内容や対策についてをはじめ,
・遠隔医療の推進や,医療現場でのICTの活用,感染症疾患の流行期における病院の機能維持,検査体制の充実や,保健所の人員体制の強化について
・WITHコロナの中で,とくしま回帰の推進に向けた今後の展開や
・とくしま応援割第2弾の実施などの観光振興策や,イベント再始動など社会経済活動を活性化させる取組や,雇用の維持確保に向けた取組の推進
・コロナ禍における学校教育の在り方や
・避難所における感染症対策についてなど
この難局を,県民の皆様とともに乗り越えていくための数々の対応策などが提言されておるところでございます。

 そのほかにも,徳島市から要望を受けた新ホールの整備についてをはじめ,
・知事の政治姿勢や,来年度予算の編成方針,消費者庁新未来創造戦略本部と連携した消費者行政や消費者教育の発展などの,県政運営,
・新たな海上交通導入に向けた取組や,河川の治水対策,道路整備の促進などの,社会資本整備の推進のほか,

防災・減災対策,農林水産業施策,環境施策,スポーツ振興など,県政の重要課題に対する数々の提言がなされ,アフターコロナ時代における新たな徳島の創造に向け,県の取組を推し進めたところであります。

 私からの報告は以上でございます。

4.質疑応答

(記者)

 ありがとうございます。

 そうしましたら,2問お伺いいたします。

 今,少しお話しにも出てきたんですけれども,県立ホールを県市協調で進めていくという非常に大きなニュースが開会直前に今回飛び込んできたんですけれども。これから議論を進めるということを、先ほど知事もおっしゃっていたんですけども,県議会として,どういうふうに議論していって,どういうふうに関わっていくかというところと,あと,ちょっと県議会とは離れるんですが,この際,お伺いします。

 菅内閣,新内閣が誕生したんですけども,先ほどちょっと知事の挨拶の中でもこういう要望をしていくというふうにおっしゃったんですが,県議会として新内閣にどういうことを望むのか。以上2点,よろしくお願いいたします。

(寺井議長)

 それでは,新ホールについては,皆さんも御存知のとおり,なかなか進展もなく,いろんな議論が展開されたわけでございますけれども,今,じっと県勢を見ておりますと,待望論といいますか,非常にですね,新ホールが早くできないのかと。ましてや鳴門市文化会館が改修なされるようなことがある中で,県民の皆さんは,もう嫌だと,もうこれ以上そんな騒ぎは嫌だと,早く新ホールを建てていただいて,その中で,文化の継承やいろいろなものに参加をしていきたい,そういう待望論があるのかなと思っております。私はそれについて,ぜひ協調して,早くスピード感を持って建立をしていただきたいなと,そんなふうにも思っておるところでございます。

 もう一点,菅さんの件につきましては,新しい首相が生まれて良かったなと。特に,私は,すごく共感を覚えているのが,秋田県の農家の生まれであったということでございまして,私も実は農家でございますので。本当に現場の皆さん方,特に農業してる現場の皆さん方のそういうなことをちゃんと知ってる方だと思っておりますので,期待をいたしております。これからいい時代に向かって,しっかりと頑張っていただければなと,そんなふうに思っておるところでございます。

(記者)

 先ほど記者のほうからありました,県立ホールの話で,具体的にどういうふうに議論を進めるかという質問だったとは思うんですが,ちょっと私が個人的に感じたのは,議会の開会前に,ああいう大きなニュースが入ってきて,議長がおっしゃるように,県民からは非常に待望論が出ているんだと思います。なので,県議会でどんな話になるんだろうかというのは,すごく期待があったわけです。例えば,どんなホールをとかいうことが,議員さんのほうからどんどん出て来るんじゃないかとか,どんなことをどういうふうにするのかというのを,すごく期待して聞いているところがあったんですが。若干そのへんが少なかったのかなと。もちろん県のほうからの具体案がまだないという段階ではあるんですが……。議員さんのほうからも,もっと出したらどうなのかなというのは,すごく思ったんです。

(寺井議長)

 多分,これから委員会等々で出ると思いますし,小ホールも作るとかいろいろ新聞にも出ておりましたけれども。いい方向でですね,やっぱり皆さんが期待している,まあ,県市協調でやるわけですから,特に県がやるということですので。すばらしいものを作ってほしいなという。多分,議員の質問の中にもそういう待望論は出ていたように私は感じておりますので。これは本当に皆さん,もう待ちくたびれたということだと思いますので,早くスピード感を持ってやってほしいなと。これから多分,委員会の中で,いろいろな案が出て来るんでしょうけれども,しっかりと取り組んでいただきたいなと。また,取り組んでいきたいなと思っております。

(記者)

 次の議会の委員会の中でということで……。

(寺井議長)

 多分,そういうことになっていくんだろうと思います。

(記者)

 10月の22日でしたっけ,今日知事が……。

(寺井議長)

 第1回の検討会議をやるということを,先ほど言われていましたけれども。

(記者)

 分かりました。

(寺井議長)

 副議長のほうからも何か。

(岡田副議長)

 文化ホールに関しましては,ちょうど今,コロナ対策ということで,また,ニューノーマルな新しい取組ということで,やはり,感染を予防できる劇場を作らなければいけないという大きな命題があると思います。そして,アフターコロナ,コロナと共存していく社会を見据えて,現状,2,000席のところが半分の1,000人とか,1,000人ところが500人とか,入場制限の上、公演されておりますので。それを見据えたところでいきますと,2,000席の大きなホールで換気ができるもの。そして,当然,コロナと共存する時代の新しいホールですので,議長がおっしゃったように,待ちに待っていたものが,このタイミングで,そして新しいものとして,新しい時代に合った徳島の活性化,また文化を進めていってもらえる施設としてできるというところで,私たちも非常にわくわくしているところでございます。

 やはりおっしゃられるように,今後,どのように進めていくかというところは,委員会で,または,本会議の議論で詳細は進んでいくように思っておりますし,また,そのようになっていって,よりよいものができあがるように,みんなで頑張っていきたいなと思っております。

(記者)

 菅内閣は,非常に女性が少ないとうことで,話題となっておりまして。それを受けてか,自民党が候補者を増やすということを明言している幹部もいるんですけども。今回,代表質問,一般質問をみていくと,もちろん女性の絶対数が少ないというのもあるんですけれども,代表質問,一般質問,すべて男性だったと記憶しているんですけども。まあ,絶対数が少ないので,そういう会期もあるというのも理解できるんですけども。今後,県議会として,多様性という意味で,女性をどういうふうに増やしていこうとお考えになっているか,お願いいたします。

(寺井議長)

 難しい話だなと私は思うんですけれども。希望する者は,どんどん出てきてほしいし。実は今日,朝,テレビを見ていますと,坂本先生が一億総活躍担当の大臣になられていますよね。大臣は,熊本県の出身で農家の出身だという話であるわけですけれども。私も,実は農家ですけれども,いわゆる農業の女性の立場というのは,パートナーですから,経営の。ですから,女性というのは,今までいろいろ発言を控えていたという部分がありますけど,冷静に現場をみて,我々で想像つかない判断をしてくれるといいますか,冷静に判断をしてくれると私は思っていますので。本当にパートナーとしては最高だなと思いますのでね。この政治の世界についても,出てくる人は,しっかり出てきて発言をしていただく,そういう機会が大いにあればいいなと思っています。

 実は,私は農業会議の役もしているんですけれども,その世界では,地方の農業委員会で女性の会長さんもずいぶん増えてきておりますので。はい。

(記者)

 出てこられるような環境にするためには,どういったことが必要だとお考えでしょうか。

(寺井議長)

 我が家であればですね,外回りは,特に男性がしていますのでね。やはりその関わりが,女性は少ないのかなあと思ったりはしますので。やはり,社会も女性をどんどん受け入れた中で議論をしていくようになると,対等にそれぞれの場に出てこれるようになるのかなと思っていますので。それがやはり女性の方は少し控えめであって,しゃしゃり出ることがないというようなことでございますので,しっかりと出てきて御意見をいただければ本当にありがたいなあとは思っております。

(岡田副議長)

 今議会は男性が多かったんですけれども,実は,6月議会に,多分,女性議員の質問が重なっていたというか,集中してたところがあって,逆に,その6月議会は女性の数が非常に多かったと思います。質問は,自分が希望して,いつがいいということで選ばれるので,その偏りについては,質問される先生方の希望によるので,そのあたりは御了解いただければなと思います。

 で,女性が議員になるために何が必要かというならば,やはり子育てしながら社会進出ができるという環境,そして,適材適所なので,それぞれ皆さん,男性も女性も関係なく,向いてるところ向いていないところというのがあると思いますので。やはり,やりたい方が活躍できる社会づくり,基盤づくりというのを,ぜひ推し進めていくべきだというのが,私の思っているところでございます。

 それで,女性といっても,全ての方が議員になりたいわけではないですし。それで,逆に言うと,それよりは,裏方でもっと支えたいよという方もいらっしゃいますし。男性といっても,当然,前に出て,家長として働くよりは,本当は家の中でこまごましたいんよというような方もいらっしゃいますので。一億総活躍の社会というふうに言われてますけれども,障がいのある方も障がいのない方も,また男性も女性も,それぞれの自分のやりたいことが実現できるということが一番に。そしてまた,それを妨げないような制度づくりというのが必要ではないかなと思います。そして,皆さんいろいろ特性がありますので,その特徴を生かした,スキルを生かした社会になるのが皆さんにとって一番住みやすい社会であるし,そうなれば議員が増えていくんではないかというふうに思って,日々活動はしてるんですけど。なかなか,日本社会,いろんなところの壁であったり,ハードルであったりという部分がありますので,それは男性の議員,女性の議員ともに力を合わせて前に進めていけるように県議会として取組を進めていきたいなというのが,今の思いでございます。

(記者)

 よろしいですか。

 ありがとうございました。

(寺井議長、岡田副議長)

 ありがとうございました。