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令和元年11月定例会

正・副議長 定例記者会見(令和元年12月19日)

正副議長定例記者会見
配布資料

1.議長会活動について(喜多議長)

 私からは,まず,議長会活動について報告をさせていただきます。

 去る,10月26日に,福井県で全国都道府県議会議長会の役員会及び定例総会が開催されました。

 定例総会では,地方税財源の充実確保などに関する3項目の決議と,あわせて,令和2年度政府予算編成に関する提言を決定し,関係方面に要望いたしたところであります。

 また,自治功労者の表彰があり,徳島県からは,永年勤続功労議員として,在職10年以上の扶川敦議員が表彰されております。

 そのほか,財政基盤強化対策県議会議長協議会等の総会が開催され,要望事項をそれぞれ決定し,国や関係機関に対し,善処方を要望いたしております。

 今後とも,これらの議長会活動を通し,本県はじめ地方の声を積極的に発信して参りたいと考えております。

2.徳島県内議会3団体合同の要望活動について(喜多議長)

 次に,徳島県内議会3団体合同での要望活動についてであります。

 徳島県議会,市議会議長会,町村議会議長会は,連携協定に基づき,去る10月21日,3団体合同で,地方創生の実現に向け,地方財政の充実・強化についてや参議院選挙における合区解消についてなど3項目について,自由民主党本部,参議院自由民主党及び関係省庁に出向き,要望活動を行って参りました。

 今後とも,本県が抱える様々な課題の解決に向け,3団体の連携のもと,しっかりと取り組んで参りたいと考えております。

3.今定例会を振り返って(喜多議長)

 次に,今定例会についてでありますが,

 今定例会におきましても,代表質問・一般質問において,議員各位が熱心に議論され,県施策の新たな展開を導き出しております。

 まず,県政運営に関しては,

・持続可能な地域社会を実現するため,人口減少社会における自治体行政のあり方や

・時代の変化に応じた県行政の推進体制のあり方,

・新たな財政構造改革基本方針に盛り込んだ創意工夫や目標達成に向けた意気込み,

・国難打破に向けた令和2年度当初予算編成の方向性,

・G20消費者政策国際会合を踏まえた消費者行政の推進について

 また,徳島市新ホール整備事業をめぐるこれまでの経緯や混乱の原因,今後の県都の顔づくりについてなど,活発な議論が交わされました。

 また,防災・減災対策に関しては,

・耐震強化岸壁の整備など,南海トラフ巨大地震を迎え撃つ地震津波対策

・台風19号等の教訓を踏まえた河川整備の推進や県管理ダムにおける備え,高潮対策などの豪雨災害対策,

・早期避難や孤立化対策,避難所の環境改善,

・被災後の地域を支える人材の確保など

 医療,福祉施策に関しては,

・地域医療構想や地域医療提供体制の充実への取組み,

・県立病院等における医療機能の充実強化や,働き方改革の推進,

・子育て支援策についてなど

 教育施策に関しては,

・高校の魅力化や高大連携の取組み,

・AI世代の人材育成など

 また,阿南安芸自動車道の整備推進をはじめとした社会資本整備の推進,自然エネルギーの推進をはじめとした環境施策ほか,農林水産業施策,観光振興施策など,数々の提言がなされ,県の取組みを推し進めたところであります。

 また,今定例会においては,本日,閉会日に決議1本及び意見書3本を可決いたしました。

 徳島市新ホール建設予定地における県有地の扱いに関する決議を可決するとともに,国の教育施策における財政的支援を求める意見書,地域医療の充実に向けた医療従事者確保への支援を求める意見書並びに森林整備等林野関係事業の推進に関する意見書を可決し,国に対し,強く要請することといたしております。

4.書道パフォーマンスについて(喜多議長)

 続きまして,書道パフォーマンスについて,御報告いたします。

 昨日,毎年恒例の行事であります四国大学文学部書道文化学科の学生による書道パフォーマンスを実施いたしました。

 今回も,豪快かつ繊細な筆さばきと,若さ溢れる,はつらつとしたパフォーマンスを披露していただき,大変好評でありました。

 今年の漢字は,皇位継承に伴う改元による令和の幕開けを記念した令和の「令(れい)」と,ラグビーワールドカップ2019の日本開催及び,これに出場したジョージア代表が,本県で事前キャンプを実施したことにちなみ、ラグビーを漢字で表した場合,「たたかう たま」と書いて「闘球(とうきゅう)」であることから,この「闘(とう)」という漢字が選ばれました。

 これらの2作品は,年内いっぱい,議会ホールに掲示しておりますので,ぜひ御覧いただきたいと思います。

5.発表(1)県議会表彰について(南副議長)

 続きまして私から,3点発表させていただきます。

 1点目は,徳島県議会表彰の実施についてであります。

 お手元に御配布の「資料1」を御覧ください。

 この表彰制度は,スポーツ・芸術文化活動等において,その成績が顕著なものを表彰し,その努力と功績を称え励ますことにより,徳島県の次代を担う人間性豊かな児童,生徒及び学生の健全育成を図ることを目的として,平成24年度に創設いたしました。

 徳島県内の学校に在籍する,小学生から大学院生の方々のうち,スポーツ,学芸の各部門で,全国規模以上の大会やコンクールにおいて,最優秀,つまり全国一位や世界一位の成績をおさめられた方を,各学校長等からの推薦に基づいて表彰しているものであります。

 今回は,平成31年1月から令和元年12月末までの間に最優秀の成績を挙げた方を対象に,令和2年2月定例会の本会議開催日に議場において,表彰式を執り行いたいと考えております。詳細の日程等につきましては,追って御連絡をいたしたいと思います。

 本県の子どもや若者が,この県議会表彰をきっかけとして徳島から全国へ,そして世界へと大きく羽ばたいていくことを期待するとともに,こうした取組みを通じまして,子どもや若者が夢や希望を持ち,未来を創造することができる社会の実現に向け,なお一層の努力を傾注して参りたいと考えております。

6.発表(2)高校生と県議会議員との意見交換会の実施について(南副議長)

 2点目は,高校生と県議会議員との意見交換会の実施についてであります。

 「資料2」を御覧ください。

 徳島県議会では,開かれた県議会,親しみやすい県議会を推進しており,また,選挙権年齢の引き下げに伴い,若者を対象とした主権者教育事業の一環として,平成27年度から高校生との意見交換会を実施しております。

 今年度につきましては,来年1月21日に,須見一仁議員,高井美穂議員,古川広志議員が脇町高等学校へ,1月22日に,岩丸正文議員,中山俊雄議員,達田良子議員が徳島科学技術高等学校へ訪問し,各校の生徒さんと意見交換を行う予定としております。

 高校生の皆さんから,フレッシュかつ鋭い御意見や御質問を頂けるものと,期待しております。

 今後このような取組みを通じて,高校生の皆さんの議会や政治への関心が高まり,積極的に社会参加していただく一助になれば,と考えております。

7.発表(3)大学との連携協定事業について(南副議長)

 3点目は,大学との連携協定事業についてであります。

 「資料3」を御覧ください。

 徳島文理大学との連携事業として,来年1月28日に議員と学生との意見交換会を実施する予定であります。

 この事業は,意見交換を通じて,学生に議会や県政への関心を深めていただくとともに,互いの交流を図ることを目的として行うものであります。

 大学からは総合政策学部の学生12名程度,議会からは,岡田理絵議員,大塚明廣議員,北島一人議員の3名が参加し、意見交換を行う予定としております。

 今後とも,次代を担う大学生に対し,県議会に対する理解や関心を,より深めていただく取組みを進め,一層の開かれた議会を目指していきたいと考えております。

 以上でござます。

8.質疑応答

 (記者)

  それでは,記者の皆さん質問があればお願いします。

 (記者)

  先ほど新ホールの関連で県議会から決議が可決され、賛否出ていましたけれども、まず、それについて、どのように受け止められたのか、お考えをお聞かせください。

 (喜多議長)

 今までも委員会や本会議において、新ホールの建設について、いろいろと意見が出ました。

 そして、その集約的に今日、決議が可決されたものだと思います。

 (記者)

 提出者のほうにも、議長、副議長のお名前があるんですけれども、このタイミングで決議というかたちで改めて出したねらいというのは?

 (喜多議長)

 今までの議会等の意見を踏まえて、今回、議会としての決定ということにさせていただいたと思っております。

 (記者)

 議員さんの一部の方から、反対討論の中でも、決議文の案が出てきたのが結構遅かったというお話があったのですが、手続き的にはどんな…?

 (喜多議長)

 決して間違っては無いと思いますし、今までの本会議、委員会の経過を踏まえて、今のタイミングで良かったのではないかと思っております。

 (記者)

 市に対して、改めて何か呼びかけるようなことが、もしあれば、議長、副議長ともにいただきたいと思います。

 (喜多議長)

 今日の決議文でもありましたように、あくまでも県の理事者に対する意見書でありまして、市議会は市議会でいろいろ議論をされておりますし、市議会に対して、市に対して、意見を言うべきではないと言うか、控えさせていただきたいと思っております。

 (南副議長)

 議長とだいたい同じです。

 今日の新聞でも新しい、これまで知らなかったようなことが出てきたりする中で、少しいろいろことが分かってきたら、また事情が変わってくるのかなとも思いますが。

 基本的には議長が申したとおりです。

 (喜多議長)

 今までも県市協調で、いろいろなことをやってきたので、これからも、是非ともそういうスタンスは変わりなく続けていけると思っております。

 (記者)

 今回、委員会を超えて議会全体として可決したことの意味は、どういったところにあるとお考えでしょうか?

 (喜多議長)

 今まで各委員会等で意見が出ただけでありましたので、議会としての総意ということにおいては、今回、最終日に決議提出ということになりましたので、そのような取組みをこれからもしていきたいと思いますし、そういうことになったものだと思っております。

 (記者)

 ほか、よろしいでしょうか。

 (記者)

 話が変わるのですけれども、そごうの閉店が決まってから、中心市街地のにぎわいづくりについて、早急に議論を重ねていかなければならない時期ではあるかと思うのですが、今回、あまり具体策となるような議論が見られなかったのですけれども、そのへんについては、どのようにお考えですか。

 (喜多議長)

 これは非常に難しい問題であって、相手があることと言いますか。

 特にそごうが撤退するという予定については、もちろん、これは、市のほうで積極的に取り組んで欲しいと思います。本当の徳島市の顔の場所でありますし、そごうが撤退することによって、中心が寂しくなるという思いは、私もすごく持っております。

 今、市のほうも対応を考えているようでございますので、それに期待したいと思っております。

 (南副議長)

 全国的に百貨店というのは、非常に地盤沈下してきていて、ある意味、逆に僕は、全国の先端を行って百貨店が無くなって、それをどうやって活かしていくかという、そういう逆の発想でもしないと、今の徳島はなかなか良くならないのでないのかなと。また百貨店を呼んでくるというようなことでは、結局、これまでと一緒のことになりかねないというふうには思っています。

 (記者)

  なければ,これで終わらせていただきます。

  ありがとうございました。

 (喜多議長,南副議長)

  ありがとうございました。