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TISネットワーク通信vol.35-NEWS

「国際消費者シンポジウム in 徳島」の開催について

未来に引き継げる徳島に - Sustainable AI Land TOKUSHIMA -

 2015年のSDGs(持続可能な開発目標)誕生から10周年を迎える本年、持続可能な社会の実現に向け、私たち一人ひとりの意識や行動はどのように変化してきたのでしょう。そしてSDGsの目標達成期限まで残り5年を迎える今、私たちの次のステップは。

 国内外の消費者リーダーや次代を担う若い世代の方々らが集う本シンポジウムでは、食品ロス削減や地産地消の推進などの「エシカル消費の推進」をはじめ、未来に引き継げる取組について熱く議論が交わされます。

 当シンポジウムにおける議論が、国際的な消費者政策の進展、そして世界中の皆様の持続可能な社会に向けた消費行動につながる有意義なものとなれば幸いです。

1 開催日時

2025年6月6日(金)13:00~17:20

2 開催場所

JRホテルクレメント徳島 4F クレメントホール(徳島市寺島本町西1丁目61)

3 開催方法

会場・オンライン同時開催

4 プログラム(内容、出演者は急遽変更になる場合があります。)

(1)13:00~13:20 開会

(2)13:30ー13:50 基調講演

「SDGsの達成に向けたマルハニチロの取組」

【日本】マルハニチロ株式会社 取締役常務執行役員 廣嶋 精一

(3)14:00ー15:40 グローバル ユース セッション

◆事例発表

「エシカル商品の開発を通した遠い国への最適な援助 ~社会問題のジブンゴト化~」

【日本】東京学芸大学附属国際中等教育学校

◆パネルディスカッション

「食におけるエシカル消費 ~持続可能な未来へ~」

○コーディネーター

【日本】横浜国立大学 名誉教授 西村 隆男

○パネリスト

【日本】鳴門教育大学、四国大学、徳島文理大学、徳島大学

【オーストラリア連邦】エディスコーワン大学

【マレーシア】マラヤ大学

【フィリピン共和国】フィリピン大学ディリマン校

【タイ王国】スコータイタマティラートオープン大学

(3)15:50ー17:20 消費者政策専門セッション

「消費者行政の持続可能な社会へのアプローチ ~各国の食を素材に考える~」

○コーディネーター

【日本】消費者庁新未来創造戦略本部 次長 黒木 理恵

○パネリスト

【日本】龍谷大学 教授 カライスコス・アントニオス

【タイ王国】スコータイタマティラートオープン大学 専任講師 プールダパット・ウィモンクナーラック

【大韓民国】韓国消費者院 消費者安全監視局長 ホン・ジュンベ

【香港】香港科学技術大学環境研究所 最高開発戦略責任者 クリスティン・ロー

 

 ※その他、参加方法等、詳細はこちら(別ウィンドウ)をご覧ください。


国際交流員から!~令和6年度 海外大学等とのオンライン交流会(まとめ)~

 昨年7月(TISネットワーク通信vol.31(別ウィンドウ))と11月(TISネットワーク通信vol.33(別ウィンドウ))、2回の交流会を経て、今年度の海外大学等とのオンライン交流会は終了となりました。

 今年度のテーマは「食におけるエシカル消費の在り方」です。完成したハンドブックは、県の公式ウェブサイト(別ウィンドウ)で公開されています。

 各校のハンドブックのハイライトと主に共通するポイントを以下のようにまとめました。

ー 各校のハンドブック内容のハイライト ー

  • 鳴門教育大学
    • 大学祭をエシカルに(食材・ごみの分別・容器包装)、一汁一菜でエシカルの推進
  • 四国大学
    • ・食品ロスの現状と原因理解を目的とした、若者世代を対象とした調査
    • ・調査結果を基とした具体策、簡単にできるレシピサイトの紹介と効率的な食品の保存方法の提案
  • 徳島文理大学
    • 実践的なエシカルフードショッピング情報、徳島県産農産物を使ったレシピブック、家庭で簡単にできる農産物の再生栽培に関する情報の提供
  • 徳島大学
    • 生産者(徳島西阿波のソバ栽培農家)への理解と協力を通じた、エシカル消費としての持続可能な生産活動の支援
  • マラヤ大学(マレーシア)
    • 持続可能な食の未来をつくるために重要な3つの主要分野(教育、社会的責任、AI)における個人、企業、政府の役割に関する情報の提供
  • スコータイタマティラートオープン大学(タイ)
    • タイの背景で、提携企業や政府との協力関係の強化・政府の政策・成功事例の適用
  • フィリピン大学ディリマン校(フィリピン)
    • エシカル消費を促進し、伝統的食文化を継承する手段として、フィリピン在来種および固有種の食用植物の復活・若者の役割
  • エディスコーワン大学(オーストラリア)
    • オーストラリアの家庭、学校、コミュニティにおける持続可能性サイクルの現状と持続可能な実践を促進する方法

ー 各校のハンドブックの主な共通ポイント ー

  • 伝統的食文化の継承、輸送・エネルギーコストの削減、地域社会の支援、エシカル消費の促進を図るため、地元産の食材や旬の食材を使った料理に重点を置く
  • エシカル消費を自分事としてより積極的に推進することで、人々はこの世界的大問題にもっと貢献できるようになる
  • 誰でもすぐにできる簡単なレシピや日常的に実践できるエシカルな行動を紹介する
  • エシカル消費を通じて持続可能な社会をつくるためには、一人一人の消費者の行動も重要である一方、生産者、企業、政府との連携が不可欠であることを強調する

 学生たちが主導し、進捗状況を発表し、意見を交換した僅か2回の交流会だけでも、私たち全員には多くの学びがありました。ハンドブックの内容を読んで、エシカル消費に対する認識の拡大、人々がエシカル消費を自分事として捉え、行動に移すよう説得するという点では、まだ道のりは長いが、それでも進歩は進歩だと思いました。

 また、エシカル消費のために消費者として何ができるかを考え、未来の持続可能な社会を創造するという主な目的のほかに、この交流会のもうひとつの価値は文化交流だと思います。この事業を通じて、各校の特徴を見ることができるだけでなく、さまざまな国の独特な背景も理解することができました。若者が国際的につながる機会があまりないことを考えると、このような交流が今後も続き、発展していくことを期待しています。

 なお、来年度の6月には各校の代表によるハンドブックについてのグローバルユースセッションが「国際消費者シンポジウム in 徳島(別ウィンドウ)」にて予定されています。その際の発表や議論もとても楽しみです!

 また、シンポジウム終了後には「第20回 食育推進全国大会 in TOKUSHIMA(外部サイト)」という関連イベントも開催されますので、こちらにも是非ご参加いただければと思います。