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TISネットワーク通信vol.44-REPORT(JICA)

【コロンビアレポート~食から見える暮らしと文化~】 福本麻愉(JICA海外協力隊2025年度3次隊コロンビア派遣、品質管理)

 「コロンビア」と聞くと何を思い浮かべますか?日本では「コーヒー」のイメージが強いのではないでしょうか。私もコロンビアに赴任する前はコーヒーの国という印象を持っていました。コロンビアで実際に生活してみると、コーヒーだけではないたくさんの魅力に出会う毎日です。今回は豊かな自然が育む食文化を通して、コロンビアの暮らしを紹介します。

 コロンビアは赤道付近に位置しながら、アンデス山脈をはじめとする山々が広がっています。標高差の大きさと赤道直下という地理的条件が、多様な気候を生み出しています。そのためマンゴーやパパイヤなどの熱帯果物から、標高の高い地域で栽培されるコーヒー豆まで様々な農産物が生産されています。酪農も盛んで地域ごとに異なる自然の恵みを食卓で感じることができます。

 私がコロンビアに来て驚いた食文化の一つが「どんな料理でもバナナが付いてくること」です。コロンビアでは未熟な緑色の「プラタノ(Plátano)」完熟した黄色い「バナノ(Banano)」が区別されています。プラタノを薄くつぶして揚げた「パタコン(Patacón)」は代表的な料理の一つで、スープにプラタノが丸ごと入っていることもあります。日本では果物として食べるバナナが、こちらでは食事の一部として親しまれていることに驚きました。

 私は現在、職業訓練学校で食品加工や品質管理に関わる活動をしています。農産物を使った伝統食品の加工実習にも関わりながら、同僚と衛生面や品質面の改善に取り組んでいます。食に関わる活動だからこそ現地の食文化を身近に感じられることを嬉しく思っています。

 これからも活動を続けながらコロンビアの食文化や暮らしをさらに知り、日本との違いや共通点を発見していきたいと思います。そして、まだ食べたことのないコロンビア料理にも挑戦してこの国の魅力を日本の皆さんに伝えていきたいです。