文字サイズ

やさしいブラウザ・クラウド版はこちらからご利用下さい
ロゴ

TISネットワーク通信vol.39-COLUMN

消費者庁主催「みんなでエシカル」の開催について

消費者庁新未来創造戦略本部 政策企画専門官 小田直子

 令和7年11月3日(月・祝)に、徳島県立阿波十郎兵衛屋敷にて、消費者庁主催のイベント「みんなでエシカル」が開催されました。

 エシカル消費とは、地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動のことです。消費者一人一人が、社会課題を自分事として捉え、日々の暮らしの中でどのような行動ができるかを考えてみることが、エシカル消費の第一歩となります。

 消費者庁新未来創造戦略本部では、徳島の伝統である「藍染」をテーマにしたポスターを作成するなど、エシカル消費の普及啓発に努めています。

 今回のイベントでは、徳島にゆかりのある方を中心にしたエシカル消費のトークセッションと、おはし削り、藍染体験のワークショップを行いました。

 トークセッションは、2部構成で行い、全体を通じて、エシカル消費やサステナブルファッションに詳しい鎌田安里紗氏(一般社団法人unisteps共同代表理事)にファシリテーターを務めていただきました。

 第1部では、「徳島県の歴史、文化や伝統産業から見るエシカル消費」をテーマに、佐藤憲治氏(徳島県立阿波十郎兵衛屋敷館長)から徳島の歴史と伝統について、富永康介氏(富永ジョイナー有限会社、阿波の名工、指物師)、渡邉健太氏(株式会社Watanabe’s、藍師・染師)から、ものづくりで大切にしていることなどについて、お話いただきました。鎌田様と登壇者の対話を通じて、エシカル消費についての理解を深めることができました。

 第2部では、「先進的なエシカル消費の取組」をテーマに、渡邉健太氏、西田幸平氏(株式会社ゴールドウインオールバーズ事業部)から、両社の協働した取組の紹介や、消費者がエシカルなものを選ぶためにはどうすればよいかなど、エシカル消費を実践するための具体的な意見交換がなされました。

 また、おはし削り、藍染体験のワークショップには、子供から大人まで幅広く参加され、真剣に取り組んでいました。

 本イベントを通じて、地域の皆様にエシカル消費を身近に感じていただく機会となりましたら幸いです。当日のトークセッションは、後日アーカイブ配信する予定ですので、御興味のある方はぜひ御覧ください。