私たち消費者はエシカル消費を通じてSDGsの目標達成に向け、地球環境と人々の健康を守れるよう責任ある行動をとる必要がありますが、現在、消費者を取り巻く状況は大きく変化し、様々な課題に直面しています。
徳島県は、消費者問題に関し消費者自身の問題解決能力を高め消費者問題について体系的、専門的に学ぶことを目的に消費者大学校を昭和62年度から開講しています。
当協会では、県の委託を受け、平成8年度から1日2講座8日間の消費者大学校、より専門的な知識を学ぶことを目的に平成17年度から1日2講座5日間の消費者大学校大学院を開講しており、令和6年度までにそれぞれ、1,756名、802名の卒業生を輩出しています。
消費者大学校プログラムでは、最近の消費者問題について様々な角度から講座を設け、基礎から実践までを学ぶ機会を提供しており、「くらしと法律」や「情報化社会と消費者」は公開講座として興味関心の高い方への参加も呼び掛けており、グループワークでは、研究テーマを設け、受講生同士の意見交換を通してお互いの学びを高めあっています。
消費者大学校大学院は専門教育コースとエシカル消費コース、食品安全リスクコミュニケーター養成・食品表示コースの3コースでプログラムはより専門性の高い内容となっています。
しかし、最近、受講者数の伸び悩みとプログラムのマンネリ化も重なり、内容等の変更が求められています。
そこで、令和7年度は、SDGsや環境問題、特殊詐欺等に精通した知名度の高い講師を招くなど消費者の関心の高い問題を楽しく、わかりやすく学んでいただけるように様々な見直しを行いました。
今後も「消費者主権の確立」を目指している当協会として、消費者問題を身近なものとして関心を持ってもらい、「知って、わかって、行動する」消費者力を身につけていただける大学校・大学院を目指して取り組んでいきたいと考えています。