2024年12月18日に開催された、四国から広げる「消費者市民社会」in愛媛について紹介します。
このセミナーは、四国4県の消費者、事業者、関係行政機関等が消費者行政・消費者教育への意識を高め、連携して課題解決に取り組もうとする機運の醸成を図り、四国4県における「消費者市民社会」の確立を目指すために、消費者庁新未来創造戦略本部(以下「未来本部」)の前身消費者行政新未来創造オフィスが開設された2017年から毎年度開催されています。(注1)
今年度は「今日から実践!!エシカルコンシューマー」をテーマに愛媛県で開催されました。
一般社団法人エシカル協会の末吉里花代表理事による基調講演「私たちの選択が未来を作る~エシカル消費とSDGs~」では、エシカル消費に関する日本の現状についてお話しいただきました。未来の消費者にとってエシカル消費は当たり前となるような明るい未来についてお話しいただき、エシカル消費に取り組むためには私達に何ができるのかを改めて学ぶ機会となりました。
また、黒木理恵未来本部次長からは、未来本部が若年層向けに作成した食品ロス削減に関する啓発用の絵本の活用や、幅広い世代に向け全国のスーパー約2,900店舗にデスクマット型ポスターを設置して行った食品ロス削減に関する普及啓発について報告を行いました。なお、未来本部がこれまでに作成した各種の消費者教育用教材については、消費者庁ウェブサイト(注2)にて公開していますので、ぜひ御活用ください。
後半は、特定非営利活動法人eワーク愛媛の難波江任理事長(愛媛)、有限会社NOUDAの納田明豊代表取締役社長(徳島)、うどんまるごと循環コンソーシアムの久米紳介事務局長(香川)、高知大学国際協力団体すきっぷの酒井彩花代表(高知)によるパネルディスカッションが行われました。
各パネリストから「今日から実践!!エシカルコンシューマー」に関する様々な取組が報告され、課題・展望について実りある議論が行われました。
未来本部では、今後とも消費者の皆様の安全・安心のより一層の確保や持続可能な社会の実現に向けて、各県の担当者とも連携し取り組んでまいりますので、引き続き御支援、御協力の程、よろしくお願いいたします。
注1:2019年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止
注2:消費者庁ウェブサイト 啓発物等:食品ロスの削減に関する取組について | 消費者庁(外部サイト)
<パネルディスカッションの様子>