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TISネットワーク通信vol.31-REPORT(ジェトロ)

サステナビリティの波に乗るK-ビューティーブランド(韓国) ジェトロ地域・分析レポート(2024年5月8日掲載)より抜粋

独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ) 徳島貿易情報センター

 近年、世界各国では使い捨てプラスチックや資源のリサイクルに関する規制が強化されている。韓国では、1992年に「資源の節約とリサイクル促進に関する法律」(1993年施行)が制定され、今日まで様々な改正が行われている。対象製品は、食品、日用品、医薬品、電化製品の一部など多岐にわたり、「K-ビューティー」として世界的な人気を誇る化粧品類も含まれる。このような背景から、化粧品業界でも再生プラスチックの使用、包装資材の削減、リサイクルしやすい商品の開発など、サステナビリティに配慮した取り組みが加速している。小売店では「サステナブルブランド」や「ゼロ・ウェイスト(廃棄物ゼロ)製品」という売り場が設けられたり、資源回収の取り組みを始めたりと、消費者に対するサステナビリティへの意識の訴求が、トレンドの1つとなりつつある。

サステナブルな化粧品ブランド目指す「AROMATICA」

 AROMATICAは2004年にアロマテラピストが立ち上げた韓国の化粧品ブランド。2024年4月現在で、ソウル市内および近郊に専門店が2店舗あるほか、化粧品小売店やオンラインで販売している。当初は「安心安全」をコンセプトに、天然の原材料を使用した化粧品を中心に販売。さらにオーガニックの原材料やビーガン処方の要素を取り入れ、国際認証なども取得している。

AROMATICAの専門店(ジェトロ撮影)
ペットボトル・ガラス瓶の回収箱(ジェトロ撮影)

時代の流れに合わせサステナブル企業に成長した「Donggubat」

 Donggubatは、障害のある人とない人が共に参加するソウル都心部の家庭菜園ボランティア「Donggubatプロジェクト」を母体に2015年に設立された。

 2017年には食器洗い用のせっけん、2019年には固形シャンプーを発売し、同年には米国のUSDAオーガニックの認証を取得した。2024年4月現在で、ソウル市内の免税店で販売しているほか、化粧品小売店やオンラインで販売している。

免税店内にあるDonggubat売り場(ジェトロ撮影)
製品パッケージ(ジェトロ撮影)

化粧品小売店最大手の「オリーブヤング」 

 「オリーブヤング」は韓国国内に1,000店舗以上を展開する最大手だ。同社は化粧品業界を牽引する立場として、サステナビリティに対応した次のようなさまざまな取り組みを行っている。

(1)オリーブヤング・クリーンビューティー:地球、人、動物にやさしい化粧品を選定

出所:CJプレスリリース(2020年6月29日)を基にジェトロ作成

(2)ビューティーサイクル:化粧品の空容器リサイクルを促進

オリーブヤング店内に設置されているリサイクルボックス(ジェトロ撮影)

レポート全文はこちら(外部サイト)
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2023/0304/ba10242f9416cb99.html