みなさんの食卓から食品ロスは出ているでしょうか。
まだ食べられるのにもかかわらず捨てられてしまう食品のことを食品ロスといいますが、食べきれなかったから、賞味期限を過ぎていたから…などの理由から、多くの食品ロスが出ています。
日本の食品ロス量は、事業者と家庭からの排出量を合わせて、令和2年度で522万トンと推計され、このうち約半分の247万トンは家庭から出ています。この家庭の食品ロスを減らすために消費者一人一人が他人事ではなく我が事として捉え、持続可能な社会の実現に向けて、身近にできることから実践していく必要があります。
令和元年に施行された食品ロスの削減の推進に関する法律において、毎年10月を「食品ロス削減月間」、10月30日を「食品ロス削減の日」と定めています。令和4年度の「食品ロス削減月間」では、消費者庁においても様々な取組を行いますが、その内の2つをご紹介します。
まず、初めて食品ロス削減月間ポスターのデザインを公募しました。全国の地方公共団体などで掲示しているので、見かけた際には自分にできる取組について、ぜひ考えてみていただければと思います。
さらに、全国の小売店にて啓発用デスクマット型ポスターを、会計後に商品を袋に詰める作業台の上に設置し、消費者向けに周知します。(株)円谷プロダクションが展開する「かいじゅうステップSDGs大作戦」シリーズの怪獣たちが、「食品ロスを減らす3つの約束」について教えてくれます。
また、その他の食品ロス削減に向けた取組として、親子で家庭での食品ロスについて考えてもらうため、絵本「かいじゅうステップSDGs大作戦たべものかいじゅうあらわる!?」を制作しました。「たべものかいじゅう」によって騒動が起きる物語を通じて、食べ物を大切にすることについて楽しく学べる物語です。絵本は消費者庁Webサイトに掲載しているほか、円谷プロ公式YouTubeチャンネルにて読み聞かせ動画も公開しています。
それぞれのポスターや絵本をきっかけに、家庭で食品ロス削減の重要性について話す機会が生まれれば幸いです。
今年度の食品ロス削減月間における消費者庁の取組は以下のURLを御覧ください。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/efforts/