卵(うずらの卵)、果物、お菓子、パンなどによる子供の窒息死事故が度々発生しています!
食品による窒息事故に遭わないためには、事故を防止するポイントを押さえておくことが大切です。
(1)丸くてつるっとしているもの(ブドウ、ミニトマト、さくらんぼ、ピーナッツ、球形の個装チーズ、うずらの卵、ソーセージ、こんにゃく、 白玉団子、あめ、ラムネなど)
表面がつるっとしている食品は、うまく噛めない上に口の中で滑りやすく、ふとしたときに丸飲みしてしまうことがあります。さらに、丸い形状はのどにはまり込んで気道を塞ぎやすいため、窒息につながる危険性があります。
(2)粘着性が高く、唾液を吸収して飲み込みづらいもの(餅、ごはんやパン類)
粘着性が高い食品は、一口にたくさん詰め込んだり、よく噛まずに飲み込んだりすると、口の中に貼り付いて取れにくくなり、気道を塞ぐ危険性があります。特に、餅は強く噛む力が必要かつ粘着性が非常に高い食品の代表例です。また、パンは口の中で水分(唾液)を吸収すると粘着性が高まります。過去には、中学生がパン食い競争で窒息死した事例もあります。
(3)固くて噛みきりにくいもの(リンゴ、生のにんじん、水菜、イカなど)
十分に小さくならないまま喉に送り込まれると、窒息につながることがあります。
※「~食品による窒息 子どもを守るためにできること~(日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会)」より引用
・食品を小さく切り、食べやすい大きさにして食べましょう。
・一口の量は無理なく食べられる量にし、特に、飴やタブレットなど 喉に詰まりやすい食品を子供に食べさせる場合は大きさに注意しましょう。
・誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの硬い豆・ナッツ類は、3歳頃までは食べさせないようにしましょう。
・急いで飲み込まず、ゆっくりとよく噛み砕いてから飲み込むようにしましょう。
・食事の際は、お茶や水などを飲んで喉を湿らせましょう。
・食品を口に入れたまま話したり、何かをしながら食事をしたりしないようにしましょう。
事故が起きてしまったら万が一、食品による窒息が発生した場合は、すぐに以下のとおり応急処置を行ってください。小さな子どもに腹部突き上げ法を行う場合は、体を片方の膝の上に乗せるなど、安定した姿勢で実施することをお勧めします。また、処置中は腹部を押すなど内臓への負担も大きいため、腹部突き上げ法を実施した場合は、その後、病院で診察を受けるようにしてください。