〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
- 電話番号:
- 088-621-2500(代表)
- 法人番号:
- 4000020360007
「みなみ阿波」若者創生協議会では、若者ならではの発想や高等教育機関の持つ専門的な知見をいかした地域活性化、大学生等と地域の交流によるにぎわい創出及び関係人口の拡大につなげるため、大学生等による県南部圏域での地域課題解決のためのフィールドワークを受け入れる「県南地域づくりキャンパス」事業を実施しています。
この事業を契機として、学生と地域との交流を深め、事業を通じて地域への愛着を育むことで、今後も地域と関わりを持つ「みなみ阿波ファン」への転換を図ります。
※「みなみ阿波」若者創生協議会とは
南部総合県民局及び県南部1市4町(阿南市、那賀町、牟岐町、美波町、海陽町)により構成され、「ひと」と「しごと」の好循環による持続可能な「まち」づくりを推進するため、みなみ阿波ファンの拡大、移住・定住の促進、サテライトオフィスの誘致・定着支援に取り組んでいます。
大学 | テーマ | 活動先市町 |
---|---|---|
大正大学 | 在住外国人の取材と冊子「阿南人」の制作・動画配信 | 阿南市 |
阿南工業高等専門学校 | 民官学による阿南市中林マツ林の保全にむけての勉強会・現場調査・保全活動 | 阿南市 |
大阪樟蔭女子大学 | 小農と地域食文化の継承を目指した地域交流 | 那賀町 |
四国大学 | 地域交流拠点「ひらの図書室」の利活用促進 | 那賀町 |
徳島大学 | 旧民宿船戸荘の建物利活用事業 | 牟岐町 |
徳島文理大学 | 「モリンガ」「もち麦」を中心とした農業振興及び健康促進事業 | 牟岐町 |
京都産業大学 | 特産品の実生ゆずに着目した若年関係人口の創出 | 牟岐町 |
徳島大学 | 美波の魅力発見プロジェクト | 美波町 |
神奈川大学 | 古民家改修による新しい地域活動拠点の創出―地域活性化と関係人口拡大に向けて | 美波町 |
徳島大学 | 海南病院祭り支援 | 海陽町 |
四国大学 | 苔アート作品の制作を通した地域の魅力の再認識、関係(交流)人口の増加及びファンづくり、並びにSNS撮影スポットとしての話題提供 | 海陽町 |
大正大学地域創生学部の学生が、阿南市内在住の外国人の方々にインタビューを行い、阿南市での生活や仕事の様子や困っていること、阿南の魅力などについて取材しました。
9月30日~11月1日の約1か月間、学生が阿南市を訪れ、阿南市国際交流協会(AIA)の協力をいただきながら、取材計画や取材をお願いするチラシの作成、事業所への訪問・アポ取りの段階から取り組み、出身国や来日の動機が様々な14名の外国人の方々にインタビューを実施しました。
英語と日本語を織り交ぜながら、ときには翻訳アプリも活用しながら、阿南市での生活や仕事の様子、将来の夢や困っていることについて聞き取るなかで、学生からイベント案内の多言語対応の提案があり、その後、実際にイベントへの外国人の方の参加につながるなどの取組も生まれました。
インタビューの様子や内容、阿南市と外国人をつなぐ重要な役割を果たしているAIAの取組などについては、冊子「阿南人Ver. international」に分かりやすくまとめられています。14名の外国人の方々の思いや日常、彼らを受け入れる事業者からの感謝の言葉など、様々な情報が詰まっています。
ぜひ、ご覧になっていただき、学生の活動について知っていただくとともに、阿南市での国際交流のさらなる進展に向けた一歩としていただければと思います。
阿南市中林町の海岸には、クロマツの海岸林が点在しており、かつては美しい白砂青松が保たれていましたが、現在では、雑草や雑木が生い茂る暗い林となっています。
そこで、阿南工業高等専門学校(以下、阿南高専)が中心となって、中林町民有志による「中林松露を復活させよう会」や阿南市農林水産課及び環境保全課とも協働し、松林の適切な保全と、その成果の地域への還元・普及啓発を目的とした様々な活動が実施されました。
保全に向けた一歩目として、先進地の視察や市民も交えた勉強会を開催するなど、学生や地域住民が一体となって、松林保全のついての理解を深めるとともに、学生が中心となり、中林海岸の2,537本のクロマツ全てについて、幹周りと位置情報の調査を実施しました。
1月には、活動を通して得た知識をもとに、若いクロマツの苗木周辺の腐葉土を取り除く作業を行ったところ、それまで草と土に覆われていたにも関わらず、20cmほど下層から本来の砂地が現れ、参加者からは、興味深いとの声があがっていました。
これら一連の成果については、かわら版「Nakabayashi Shouro Times(ナカバヤシショウロタイムズ)」にまとめられ、近隣の世帯や公民館・図書館等に配布されています。以下からご覧になることもできますので、ぜひ一度ご覧いただき、中林海岸の松林やその保全活動について知っていただく機会になれば幸いです。
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 ライフプランニング学科 フードスタディコースの学生が、那賀町木沢地区を訪れ、特産品であるゆずの収穫・加工体験やカフェの運営を行いました。カフェでは、町産のゆずをメインに、徳島県や四国産の旬の食材を使用して学生が考案したオリジナルメニューが提供され、料理の説明や接客まで学生が実施しました。また、「かきまぜ」「そば米汁」などの郷土食体験や、那賀町への移住者との交流会も実施しました。
活動中は、様々な場面で、学生と地域の方々との活発な交流が見られ、笑顔あふれるにぎやかな時間となりました。
農作業体験にとどまらず、カフェのお客さんや移住者などの多くの地域住民と世代を超えて交流し、生の声を聞くことができたことで、中山間地域での農業や地域社会の実態について深く学ぶ機会となりました。学生からは、もっと地域の方々との交流の機会を増やしてほしいとの声も聞かれており、今後のさらなる関係深化の取組が期待されます。
廃校の一室を活用した「ひらの図書室」の地域交流拠点としての利活用促進を目的に、四国大学「僕らの図書館テニトル」の学生や同大学司書課程の学生らが、謎解きイベントを実施し、地域内外へ那賀町及びひらの図書室の魅力を発信しました。
謎解きイベントは12月21日(金)に開催されたひらの図書室文化祭で行われました。
参加者が解いた謎は、学生が考案したオリジナルの謎であり、那賀町の特徴や歴史が多く盛り込まれています。参加した学生ひとりひとりが、那賀町での事前のフィールドワークや資料調査から、那賀町やひらの図書室について深く学び、その魅力を地域内外の多くの方に発信したいとの思いを持って、企画からイベント当日の運営まで取り組みました。
謎解きイベントの参加者からは、学生のアイデアや親切な対応などがとても良く楽しかったとの声をいただいており、また、今後もひらの図書室を利用したいとの感想が多く聞かれ、那賀町及びひらの図書室の魅力が伝わるイベントとなりました。
また、ひらの図書室の誕生秘話をまとめた「ひらの図書室ものがたり」は、ひらの図書室をはじめ、那賀町の小中学校や県内の図書館で閲覧できます。
徳島大学建築サークルAUT(アウト)の学生が、令和元年から継続して牟岐町内の旧民宿を改修、また改修建物を活用した事業を実施しています。令和6年度は、地元の大工さんにご指導いただきながら、外壁の改修を行いました。
また、旧民宿の利活用推進のためのパンフレット制作や、出羽島連絡船乗り場・市宇ヶ丘交流センターの看板設置、小学生を対象としたものづくり体験の開催なども実施しました。
学生がものづくりを楽しみながら自主的に学ぶ場となったとともに、学んだことを活かして牟岐町に貢献し、地域の方々と交流することができました。
今後も、改修した旧民宿が地域住民の交流の場となり、また、大学や団体がサテライトオフィスとして利用することにより、地域が活性化することを目指します。
Instagramで牟岐町での活動について発信していますので、ぜひご覧ください。
徳島文理大学 人間生活学部 食物栄養学科「もちっとむぎゅっとの会」は平成30年度から活動しています。
令和6年度は、昨年度に引き続き、牟岐町産の「もち麦(ダイシモチ)」・「モリンガ」の認知度向上・地産地消促進を目指し、イベントでの物産販売や栄養相談、カフェイベントを実施しました。また、地元のヘルスメイトさんとの連携事業として、もちっとむぎゅっとの会の活動や「もち麦(ダイシモチ)」・「モリンガ」の栄養学的な価値の紹介、調理実習やグループワーク等を通して、健康づくりボランティア団体との協働体制を構築しました。
さらに、徳島文理大学学祭山城祭や、モラスコむぎで開催した「もちっとむぎゅっとカフェ」では、学生が考案した「もち麦」・「モリンガ」を活用したメニューを提供しました。お客様から、「美味しかった」「モリンガの美味しい摂り方がわかった」といった高評価をいただき、牟岐町内外の方々の健康促進に貢献、「もち麦」・「モリンガ」の認知度向上・地産地消の重要性の認知に寄与することができました。
※「モリンガを加工したパウダーは牟岐町のふるさと納税の返礼品になっています。
もちっとむぎゅっとカフェで販売したメニューの内容
・ベリースムージー(写真右上/モリンガパウダー入り)
・シフォンケーキ(写真右/もち麦粉・モリンガパウダー入り)
・キーマカレー(写真下/もち麦入り)
京都産業大学 現代社会学部 木原ゼミの学生は、牟岐町の特産品「実生ゆず」を使用した商品を京都で販売するなど、牟岐町をフィールドに関係人口創出につなげる取組を実施しています。令和6年度も、「実生ゆず」を使用した伝統食「牟岐の押し寿司」作りや、ゆず収穫などを体験するとともに、牟岐町の方々と交流し、牟岐町や町の基幹産業である第一次産業についての理解を深めました。
また、12月には「牟岐町の関係人口創出に向けて京都でできることは何か?」をテーマに、京都で牟岐町の魅力を伝えるためのイベント「牟岐Day」を開催しました。第1部の「ゆずマルシェ」では、実生ゆずを使った商品を販売し、参加者からも全部美味しかった、新たな出会いもあって楽しかった、といった声をいただきました。また、第2部の「つなぐ~木原ゼミから人がる輪~」と題したワークショップでは、牟岐町民や地域活性化活動に興味のある方など50名程度が参加し、参加者の方に牟岐町の魅力を知っていただく機会となりました。
HPやSNSでも活動の様子を発信しておりますので、ぜひご覧ください。
「美波町の魅力を学び発信する―新たな地域づくりへ―」をテーマに、美波町を深く多面的に学び、学生自身の故郷との比較を通して、将来の地域の担い手としての自らの存在や役割を考えることを目標に、講義やフィールドワークを実施しました。
美波町で活動する方々を講師として、歴史や多文化共生、観光、サテライトオフィス等、幅広い内容についてオンラインを交えて講義いただき、美波町について多面的に学びました。また、講義だけでなく、実際に美波町を訪れてフィールドワークを実施し、ミニ遍路体験や町内の施設見学を行い、美波町の課題や活性化のための意見交換、留学生から日本人へ多文化共生のための提案を実施しました。
美波町が今後、幅広く国際交流をする地方の町として存在しつづけるために、何が必要か考え、意見交換を行うことで、各々の地域への意識が高まりました。
「古民家改修による新しい地域活動拠点の創出―地域活性化と関係人口拡大に向けて」をテーマに、美波町桜町通りに建つ古民家をかつての暮らしの様子を想起させる内外装に改修後、所蔵品を展示することで、地域活性化及び関係人口拡大を目的としたフィールドワークを実施しました。
古民家の所有者、美波町職員とともに改修内容の打合せ後、学生等による改修工事により、1階はかつての土間を拡張して復元、2階は既存の間仕切りを撤去し、吹き抜けを設けるとともに宿泊機能も確保することで、開放的な空間を創出するとともに地域の活動者や学生の活動拠点としての機能も強化しました。
今後も関係人口拡大による地域活性化を目的とした地域活動を継続し、地域内外からの関心を深めるきっかけを提供していきます。
徳島大学地域医療研究会T-CoM(ティーコム)の学生等が、海陽町で地域住民との意見交換や、海陽町立海南病院で開催された「海南病院まつり」をスタッフとして支援しました。
地域住民との交流として、学生が海陽町の6地域にわかれ、海陽町での生活の様子や、健康に関する悩みなどについて、住民から直接話を聞きました。その後、各地域で聞いた住民の声をもとに、海陽町の課題について、病院職員や社会福祉協議会、婦人会、老人会の方々と議論し、解決策を提案しました。
また、「海南病院まつり」は「地域まるごと笑顔にしたい」をキャッチフレーズに令和5年度から開催されており、学生は、院内外の各ブースでスタッフとして従事するとともに、地域住民と一緒に阿波踊りを踊るなどして交流しました。
フィールドワーク後にも、徳島大学地域医療研究会T-CoMの学生と海南病院が連携した活動は、定期的に実施されております。令和7年2月には、地域住民と病院をつなぐ役割として、暮らしや健康について相談できる「学生くらしの保健室」を開催、また令和7年7月頃には、医療従事者を目指す地元の中高生との病院ツアー・トークイベントを実施する予定です。
徳島大学地域医療研究会T-CoMの活動については、Instagramでも発信していますので、こちらもご覧ください。
令和3年度から引き続き、四国大学生活科学部人間生活科学科の学生が、海陽町鞆奥漁港近くの県道197号線の擁壁に「苔アート」作品を制作しました。
原案を考案するにあたり、事前に海陽町を訪問し、海陽町の魅力に触れた後、地元海部高校の美術部の生徒さんとの意見交換を実施しました。そのときの意見を基に、「一緒に写真を撮ろう!」をテーマとして、だるま朝日を背景に写真を撮影する海陽町と四国大学それぞれの公式キャラクター「ふるるん」と「しこぽん」をデザインした「苔アート」が完成しました。
制作当日は、海部高校美術部の皆さんや地域住民の方と共同で作業を実施するとともに、近隣の鞆浦港で開催された「海陽町元気になる『和』とれとれ市×DMVフェス」にも足を運び、地域住民とともに海陽町の「食」等を味わうことができました。
また、「苔アート」を活用した海陽町を盛り上げる取組などを提案し、海陽町の知名度向上や地域活性化についても考える機会となりました。
令和3年度からの制作作品が並ぶ姿は壮観ですので、ぜひ一度ご覧になってください。
(苔アート制作場所:海部郡海陽町鞆浦立岩50-12二葉保育園付近)
※見学の際は、近隣の方の迷惑にならないようにお願いいたします。