那賀川は、幹線流路延長125キロメートル、流域面積874平方メートルに及ぶ大河です。下流には6,500ヘクタールの沃野(地味の肥えた作物のよくできる平野)があり、県下有数の穀倉地帯ですが、この流域は台風の進路に直面する場合が多く、下流沿岸地域は古来幾たびか大水害を被り、ことに昭和21年の南海震災においては、下流一帯が地盤沈下し、このため塩害による農作物の被害は莫大なものがありました。これらの実情にかんがみ、那賀川を最も効果的に開発するため、那賀川河川総合開発事業が推進され、この事業の一環として県営電気事業を実施することとなり、那賀川水系に坂州発電所(追立ダム)、日野谷発電所(長安口ダム)及び川口発電所(川口ダム)の3発電所が建設されました。
一方、勝浦川は流路延長50キロメートル、流域面積224平方メートルに及ぶ本県第4位の河川です。勝浦発電所は、この川の総合開発事業の一環として建設されました。
現在,これら4発電所を運営し、年間約3億3,000万kWh(標準家庭で約10万6,000世帯の年間消費電力量に相当)を発電し,四国電力(株)に売電しています。
これらの4発電所は、平成11年4月から徳島市内に建設した総合管理推進センターから遠隔監視制御を行っています。
企業局では、全国トップレベルの日照時間を活かして、太陽光発電にも取り組んでいます。
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