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令和6年度 海外大学等とのオンライン交流の実施について~食のエシカルから未来へつなぐハンドブック~

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徳島県では、「消費者政策における国際連携」の更なる構築を図るため、令和3年度より、県内大学と海外大学との間において、学生が主体となる、消費者教育等についての取組発表や意見交換をオンラインで行っています。

令和6年度は、令和7年6月に徳島で開催される「食育推進全国大会」を見据え、SDGsとも密接に関係する「食におけるエシカル消費の在り方~私たちの『消費者行動宣言』~」をテーマに、令和4年度の当事業の取組を引き継ぎ、各大学ごとにテーマに沿ったハンドブックの制作を行います。

令和6年度参加校

  • 徳島大学
  • 鳴門教育大学
  • 四国大学
  • 徳島文理大学
  • マラヤ大学(マレーシア)
  • フィリピン大学ディリマン校(フィリピン)
  • スコータイタマティラートオープン大学(タイ)
  • エディスコーワン大学(オーストラリア)
  • コーディネーター:カライスコス・アントニオス 龍谷大学教授
  • アドバイザー:西村隆男 横浜国立大学名誉教授

プレ交流会の様子(令和6年5月24日開催)

参加校の教員、コーディネーター、アドバイザーが集まり、今年度の交流テーマ等について意見交換を行いました。

意見交換では、令和4年度に作成したハンドブックをベースとして、各国・各校の特色を活かし、エシカル消費と深く関わる「食」に着目したハンドブックの制作を行うことや、「大学で出来ること」を軸に、フィールドワークを視野に入れた“実践”につながる内容をハンドブックに盛り込むことなど、各校がハンドブックを制作するに当たっての意見等を共有しました。

交流会画像1
交流会画像2

第1回学生交流会の様子(令和6年7月11日)

各校の専攻分野に関連した課題や、各校の体験を通して考えるエシカル消費について、それぞれ発表し、お互いに意見交換を行いました。

学生が身近に“実践”できる行動やレシピの考案、「環境」と「経済性」の観点から見るペットボトル飲料とウォーターサーバーの利用、農業フィールドワークを通じた生産者支援の取組、エシカル消費におけるAIの活用、グリーンウォッシングの罪など、各校の特色が表れた発表内容となりました。

コーディネーターやアドバイザーからは、「『誰に向けて作るのか』、ターゲットを明確にし、アピールすることが大切」、「『町でこんなことができるんじゃないか』など、消費者から社会へ提言することが、社会を動かすことにつながり、そして、皆さんが目指す『エシカルな社会の実現』につながっていく。さらに磨きをかけたハンドブックが完成するよう取り組んでいただきたい」などのコメントをいただきました。

第1回学生交流会
第1回学生交流会
第1回学生交流会
第1回学生交流会

第2回学生交流会の様子(令和6年11月1日)

第1回の交流会で議論した問題提起や課題等を踏まえて、それらの解決に寄与する、各校ならではのハンドブックの概要案を発表するとともに、各国における取組、効果的な活用や広報について意見交換を行いました。

大学祭での容器包装削減、幼児の好き嫌いアンケート実施による食品ロスにつながるメニュー調査、大学生が簡単に実践できる地産地消レシピの作成、生産者支援を通じた消費者理解の醸成、サステナブルな食の未来をつくるための「AI」「社会的責任」「教育」の重要性、食の遺産を活かしたエシカル消費の推進、食品ロスとグリーンウォッシングの原因、学校の家庭科で出た生ゴミ等の循環サイクルなど、今回も各校の特色が活かされた発表となりました。

コーディネーターからは、「頭の中で考えたことを“実践”してみようと思ったら、実際は難しいということがあるため、『頭で考える』だけではなく、『やってみる』ことで、さらに考え方が変わってくると感じた」、アドバイザーからは、「各校の発表を聞き、皆さんが既に、サステナブルな社会の実現に向けて“実践”していることを実感した。次のステップとして、若者である皆さんが、1つの”大学”というコミュニティの中から、大学や地域、企業、政府と協力しながら、どのように“地域”や“国全体”に広げていくかというところに一歩進めていただけたらと思う」などのコメントをいただきました。

今後、これまでの交流会の議論を踏まえ、各校でハンドブックを完成させ、令和7年3月中にホームページで公開する予定です。

第2回交流会
第2回交流会
第2回交流会
第2回交流会

各大学作成のハンドブックについて

今年度、各大学の学生が、若者の感性や知恵を持ち寄って作成したハンドブックを、ぜひご覧ください。

※掲載しているハンドブックのすべての情報(文章・写真・イラストなど)について、「私的使用のための複製」や「引用」など著作権法上認められた場合を除き、徳島県及び作成大学の許可なく複製・転用・販売することはできません。

日本語版

英語版

消費者行動宣言~わたしたちができるエシカル消費~

今年度、各大学が作成したハンドブックの共通テーマを「消費者行動宣言」としてとりまとめました。

徳島県では、このような国を越えた大学間の交流を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取組を“実践”するとともに、徳島県の消費者政策「国際拠点化」を推進していきます。

消費者行動宣言~わたしたちができるエシカル消費~
Consumer Action Declaration ~ Ethical Consumption WE CAN DO ~

海外大学等とのオンライン交流事業(2021~)

「消費者政策における国際連携」の更なる構築を図るため、令和3年度より、徳島県では県内大学等と海外大学との間において、消費者教育等についての取組発表や意見交換をオンラインを活用して行っています。