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特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害状況(令和7年1月1日~5月31日時点)について

令和7年1月1日~5月31日時点の県内の特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害状況等について情報提供いたします。

【令和7年1月1日~5月31日時点の被害状況】※ 県警本部調べ

○合計 ※括弧内は、前年同期実績(前年比ではない)
・認知件数
特殊詐欺37件(31件)
SNS型投資・ロマンス詐欺39件(25件)

・被害額
特殊詐欺1億4,799万円 (5,297万円) 
SNS型投資・ロマンス詐欺3億4,470万円(2億3,380万円)

○内訳 ※括弧内は前年同期比較

(1) オレオレ 18件(+15件)、1億1,316万円(+1億824万円)

(2) 預貯金0件(±0件)、0万円(±0万円)

(3) 架空料金請求15件(前年同期比▲9件)、1,934万円(▲2,517万円)

(4) 還付金 0件(±0件)、0万円(±0万円)

(5) 融資保証金 2件(+1件)、550万円(+545万円)

(6) 金融商品 1件(±0件)、0万円(▲4万円)

(7) ギャンブル 0件(▲1件)、0万円(▲195万円)

(8) 交際あっせん 0件(±0件)、0万円(±0万円)

(9) その他 1件(±0件)、999万円(+849万円)

(10) キャッシュカード詐欺盗 0件(±0件)、0万円(±0万円)

(11) SNS型投資詐欺21件(+5件)、2億6,217万円(+9,476万円)

(12) SNS型ロマンス詐欺(投資名目)14件(+9件)、6,021万円(+1,502万円)

(13) SNS型ロマンス詐欺(その他のロマンス等名目)4件(±0件)、2,231万円(+111万円)

※詳細は以下のPDFをご確認ください。

令和7年1月1日~5月31日時点の県内の特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害事例について

<事例:小松島市 30歳代 女性>【オレオレ詐欺】
5月、スマホに『「+●●」から始まり末尾が「0110」の番号』から着信があり出てみると、相手は岐阜県警の警察官を名乗る男Aで「○○さんで間違いありませんか。詐欺罪で逮捕した犯人があなた名義のキャッシュカードを所持していた。犯人はこのキャッシュカードをあなたから40万円で買ったと話している。LINEのビデオ通話で詳しく話を聞かせてもらうので担当者に代わる。」と言われ、別の岐阜県警警察官を名乗る男Bに電話を代わられた。Bから「LINEのビデオ通話をするので、今から言うIDを入力し、ビデオ通話を押してください。」と指示され、そのとおりに行うとBが電話に出た。「あなたのキャッシュカードが犯罪に使用されている。実際にお金を振り込んだ被害者がいてあなたに犯罪の容疑がかかっている。詳しく話を聞く必要があるので岐阜県警に来てください。」と言われたが「行けない」と答えると、Bは「20キロ以上離れている場合にはこのまま電話での聴取も可能である。」と伝えてきたので、引き続き電話での聴取となった。
Bは警察手帳のようなものを見せてきて、「あなたの銀行預金が詐欺で得たお金かどうかを確認する必要がある。あなたが保有しているキャッシュカードを見せてください。見せなければ、口座凍結により1年半ほど銀行口座が使えなくなる。このことを第三者に話すことは漏洩罪に当たるので誰にも話さないように。」などと言われ、保有しているキャッシュカードを見せ、預金額について聞かれたので答えた。Bから「今から100万円を指定する口座に振り込んでください。振り込まれたお金をこちらで引き出し、札に記載された番号と犯行時に使用された札に記載された番号を照合する。4パーセント以上一致したら犯行に関与したものとみなす。振込は先ほど見せてもらった中のC銀行のカードで行ってください。C銀行であれば、万が一、振込先を間違えた場合でも振り込んだお金が戻る『組戻し制度』が適用される。それでは、このまま電話を切らずに最寄りのATMに向かってください。」と言われてATMに向かった。Bからの指示で、まずD銀行から50万円を下ろし、そのお金をC銀行からBに指定された個人名義口座に振り込んだ。続けて、D銀行から50万円を下ろそうとしたが取引限度額となり引き出すことができなかった。そのことをBに伝えると、「わかりました。それでは50万円は明日振り込んでください。とりあえず、先ほど振り込んでいただいた50万円は照合作業が完了したのでC銀行の口座に返金しています。」と言われ、C銀行口座を確認したが返金はなく、電話も切られたので詐欺被害に遭っていることに気がつき、現金50万円をだまし取られる被害が発生したもの。
 

特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺に注意!

 

 特殊詐欺やSNS 型投資・ロマンス詐欺の被害が増加し、昨年の県内被害総額は約10億円と、極めて深刻な状況にあります。
このため、県では、県警や市町村、関係機関・団体と連携し、「特殊詐欺、SNS 型投資・ロマンス詐欺被害防止」に向けて、県民総ぐるみで詐欺被害の撲滅に向けた取組を集中的に実施しました。
また、今年度についても被害防止のための啓発活動を継続して行っています。
 

 「+●●」から始まる国際電話番号や「050」から始まる電話番号から「あなたに未納料金があり、すぐに支払わないと裁判になる。」などの内容で電話がかかり、電話をつないだままの状態でATMからお金を振り込ませる詐欺被害が複数発生しています。そのような電話がかかってきた場合には一旦電話を切るなどし、冷静になる時間や誰かに相談する時間を確保するようにしてください。


 特殊詐欺の犯人は、警察官や検事、公的機関などの職員を名乗り、相手を信用させようとしてきます。電話で「お金」「裁判」「後から返金」などの話が出たら詐欺を疑ってください。


 警察や検察が、LINEで連絡を取ったり、捜査のためにお金を送らせることはありません。相手が保有口座や預金額、インターネットバンキング開設の有無などを聞いてきたら詐欺を疑い、答えないでください。また、キャッシュカードの暗証番号やインターネットバンキングのIDやパスワードなどの口座情報は絶対に他人に教えないでください。


 パソコン画面への突然の警告表示や警告音に慌て、表示された連絡先(特に「010」や「050」から始まる番号)に連絡しないでください。もし連絡してしまった場合にも、求められた料金を支払うことなく、途中で一方的に電話を切り、家族や警察に相談してください。


 SNSで知り合った相手がすぐにLINEでのやり取りを希望し、交信を重ねる中で恋愛感情を抱かせながら架空の事実を口実としてお金をだまし取られる被害が発生しています。直接会ったことのない相手からのお金の話は詐欺を疑ってください。


 スマートフォンのアプリ「LINE」を悪用した詐欺被害が多発しています!心当たりのないグループに突然追加され、「儲かる」うまい話を持ちかけられても、詐欺を疑ってください!
また、LINEの友達自動追加機能はオフにしてください!

LINEの設定変更方法は?コチラ


 詐欺犯は電話を受けた人の冷静さを失わせてから犯行に及びます。「留守番電話」を嫌うため、在宅中でも「留守番電話」に設定しておくということも被害防止の一手です。怪しい電話があったときは、お住まいの消費生活センターにご相談ください(消費者ホットライン188)。また、万一、被害に遭った場合は、最寄りの警察署に届け出てください。
 

(参考)令和6年の県内の特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害状況等について

【オレオレ詐欺】
<事例1:徳島市内 70歳代 女性>

9月、固定電話に『NTTドコモ大阪』の社員を名乗る男Aから電話がかかり、「あなたが大阪のドコモショップで契約した携帯電話の利用料金が2か月滞納されている。このままでは携帯電話の使用が全て止められることになるが心当たりはあるか。大阪府警捜査第二課の警察官に代わる。」と言われ、大阪府警捜査第二課の警察官を名乗る男Bに電話を代わられました。Bに全く身に覚えがないことを伝えると「あなたの個人情報が流出している。運転免許証が不正に使用されているのかもしれない。確認したところ、4,200万円をだまし取った詐欺事件で逮捕した男が、あなたに資金洗浄を依頼したと供述しているのであなたに逮捕状が出ている。資金調査をする必要がある。担当検事に代わる。」などと言われ、大阪地検検事を名乗る女Cに電話を代わられました。Cから「1日2回の電話で所在確認をさせてもらう。このことは誰にも言わないように。」と言われたので、誰にも相談等することなく、毎日犯人側からかかる2回の電話に対応していました。
10月、Cから「資金調査のため、あなたが所有するD銀行の口座に全ての資金を集めてください。」と指示されたため、持っていた株式なども解約し、数日かけて全財産を同口座に集めると、Bから「金融庁の調査官があなたの資産を調査するので、調査官名義の口座に振り込んでほしい。」と説明されました。10月から12月までの間に22回にわたり合計1億1,309万円をCから指定された口座に振り込み、最後の振込ではCから送られた偽の請求書を金融機関の窓口に提示して振込を実行しました。
12月、急にBやCと連絡が取れなくなり、大阪府警に電話をかけて事情を話し、Bと連絡が取りたいと伝えたところ、詐欺を指摘され、被害に遭っていることに気がつき、合計1億1,309万円をだまし取られる被害が発生しました。

【架空料金請求詐欺】
<事例1:吉野川市内 70歳代 男性>
11月、パソコンでインターネットを閲覧中、突然、警告音が鳴り、パソコン画面に「マイクロソフトサポートセンターに連絡してください。」などの文字や電話番号が表示されました。表示された番号に電話をかけると片言の日本語を話す男Aが出て「このままではパソコンのデータが消えてしまう。こちらでリモート操作をするのでボタンを押してください。」などと言われ、言われたとおりにパソコンのボタンを2~3回押しました。すると、Aから「まだデータは消えていません。データ復旧に料金5万円がかかる。」と説明されたのでデータ復旧を依頼しました。
Aから、インターネットバンキング口座にアクセスするよう指示されました。アクセスするとAはパソコンを遠隔操作し、代金の振込先口座の口座番号や口座名義人等を設定した後、データの復旧代金である5万円を振込金額欄に入力し、振込手続きを行うよう指示してきたので、振込金額欄に「50,000円」と入力してワンタイムパスワードを入れ、最終確認画面で承認ボタンを押しました。この時、振込金額は50,000円と表示されていましたが、翌日、通帳を確認すると振込金額が100万円になっており、金融機関や警察に相談したところ、詐欺被害に遭っていることが判明し、100万円を騙しとられる被害が発生しました

【SNS型投資詐欺】
<事例1:徳島市内 60歳代 男性>
6月、アカウントAからフェイスブックで友だち申請が届いたので許可すると、LINEでのやり取りを求められてURLが送られてきたので追加しました。LINEでのやり取りの中で、Aの経営する会社がコロナ禍で経営危機となったが、中国で経済学者をしている叔父に教えてもらった国際金取引で利益を出せるようになったことを聞きました。少額の資金から取引が始められることやニュースでも金の価格が上がっていることを見聞きしたことで国際金取引をすることを決めました。A及びLINEアカウントBのLINEグループが作られ、Bから指示されたアプリCをダウンロードし、投資口座を作成すると、投資の指南をしてくれるAの叔父Dを紹介され、LINEグループが作られました。
7月、Bから指定された口座に10万円を振り込んだが、AとDから追加資金を勧められ、3回にわたって合計690万円をBから指定された口座に振り込みました。その後、全額出金を申し出たら、投資利益の20パーセントを税金として支払う必要があると言われたので指定口座に約557万円を振り込んだところ、行員に詐欺を指摘され、警察に相談して被害に遭っていることに気がつき、現金約1,257万円を騙しとられる被害が発生しました。

【SNS型ロマンス詐欺(投資名目)】
<事例1:徳島市内 60歳代 男性>
9月、スマートフォンでTikTokを閲覧中、Aからダイレクトメッセージが届きました。Aは30歳代の中国人女性でアイコンの写真はとても美人でした。AとのLINEでのやり取りの中で「私はオンラインストアを運営している。あなたもやらないか。」と誘われるようになり、「売上げは非常に安定している。純利益は売上高の20パーセント。出店、商品陳列は無料。注文がある場合のみ、製品の代金をサプライヤーに支払わなければならないが、サプライヤーが顧客に商品を発送してくれるのでリスクはない。製品が顧客に届けば、製品代+マージン代があなたに入る。」と説明されました。
AからオンラインストアサイトBを紹介され、BのカスタマーセンターとLINEでやり取りをし、店を開設するための契約を交わしました。カスタマーセンターから怖いくらいの注文が入り、その分、被害者が支払う製品代金も高額となり、19回にわたって合計約1,761万円を指定口座に振り込んだが、カスタマーセンターからは僅かな金額が振り込まれただけで製品代+マージン代は得られませんでした。高額な製品代に不信感を抱き警察に相談した結果、詐欺被害に遭っていることが明らかとなり、約1,761万円を騙しとられる被害が発生しました。


【SNS型ロマンス詐欺(その他のロマンス等名目)】
<事例1:徳島県内 50歳代 男性>
10月、スマートフォンでインスタグラムを閲覧中、Aからダイレクトメッセージが届き、何度かやり取りをした後、LINEでのやり取りに移行しました。Aからは、沖縄県出身の40歳くらいの女性で、国家の元でウクライナに支援物資を運んでいる船の船長をしていると説明を受けました。やり取りの中でAから「愛してる。結婚しよう。」などと交際の申込みがあり、Aとの交際が始まりました。
Aから、「支援物資を運ぶ最中に海賊に襲われ、半数の船員が死亡した。船長を辞めたい。」「海賊にハッキングされて国連に銀行口座を凍結された。」などの話があり、お金を貸してほしいと頼まれました。そして、貴重品を送るための配送代金、その配達荷物が税関に止められたことを証明する書類作成代金、日本に帰国するための航空機代金、船長を辞めるための生活費などの名目で合計約248万円をAが指定した個人名義口座に振り込みました。
12月、多額の現金振込を不審に思った行員から連絡があり、詐欺被害に遭っていることに気がつき、現金約248万円を騙しとられる被害が発生しました。

【用語解説】

(1)オレオレ詐欺

 親族、警察官、弁護士等を装い、親族が起こした事件・事故に対する示談金等を名目にだまし取る(脅し取る)詐欺

(2)預貯金詐欺

 親族、警察官、銀行協会職員等を装い、「新しいキャッシュカードへの交換手続が必要」などの名目で、キャッシュカード、クレジットカード、預貯金通帳等をだまし取る(脅し取る)詐欺

(3)架空料金請求詐欺

 未払いの料金があるなど架空の事実を口実とし金銭等をだまし取る(脅し取る)詐欺

(4)還付金詐欺

 税金還付等に必要な手続きを装って被害者にATMを操作させ、口座間送金により財産上の不法な利益を得る詐欺

(5)融資保証金詐欺

 実際には融資しないにもかかわらず、融資を申し込んできた者に対し、保証金等の名目で金銭等をだまし取る(脅し取る)詐欺

(6)金融商品詐欺

 架空又は価値の乏しい未公開株、社債等の有価証券、外国通貨、高価な物品等に関する虚偽の情報を提供し、購入すれば利益が得られるものと誤信させ、その購入名目等で金銭等をだまし取る(脅し取る)詐欺

(7)ギャンブル詐欺

 不特定多数の者が購入する雑誌に「パチンコ打ち子募集」等と掲載したり、不特定多数の者に対して同内容のメールを送信する等し、これに応じて会員登録等を申し込んできた被害者に対して会員登録料や情報料等の名目で金銭等をだまし取る(脅し取る)詐欺

(8)交際あっせん詐欺

 不特定多数の者が購入する雑誌に「女性紹介」等と掲載したり、不特定多数の者に対して「女性紹介」等を記載したメールを送付するなどし、これに応じて女性の紹介等を求めてきた被害者に対して会員登録料金や保証金等の名目で金銭等をだまし取る(脅し取る)詐欺

(9)その他上記に該当しない詐欺

(10) キャッシュカード詐欺盗

 警察官や銀行協会、大手百貨店等の職員を装って被害者に電話をかけ、「キャッシュカードが不正に利用されている」等の名目により、キャッシュカード等を準備させた上で、隙を見るなどし、同キャッシュカード等を窃取する詐欺

(11) SNS型投資詐欺

 投資すれば利益が出ると思わせて投資アプリ・サイトなどに誘導し、アプリ等の画面上では嘘の利益を表示させ勘違いをさせることにより、偽の投資を継続させながら、さらなる利益のため増資を募ったり、出金手数料名目などで金銭等をだまし取る詐欺

(12) SNS型ロマンス詐欺

 SNSのメッセージ機能を通じて、メッセージをやり取りする等して、恋愛感情や親近感を持たせた上で、投資詐欺と同様に投資金名目や利益の出金手数料名目で金銭等をだまし取る、又は交際を続けることを前提に様々な名目で金銭等をだまし取る詐欺

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