〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
- 電話番号:
- 088-621-2500(代表)
- 法人番号:
- 4000020360007
○徳島県内の令和6年における特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害状況について、
・特殊詐欺
認知件数91件(前年比+19件)
被害総額4億129万円(前年比▲5,088万円)
・SNS型投資・ロマンス詐欺
認知件数59件(前年比+30件)
被害総額5億8,688万円(前年比+1億4,240万円)
となっています。
なお、令和5年中の金融商品詐欺(17件,2億9,762万円)は、全てSNS型投資詐欺に該当し、令和5年の金融商品詐欺をSNS型投資詐欺に再分類した場合の前年同期比は、
・特殊詐欺
認知件数+36件被害総額+2億1,645万円
・SNS型投資・ロマンス詐欺
認知件数+13件被害総額▲1億5,522万円
となっています。
○認知件数のうち、
・警察官や公的機関の職員を名乗る人物から「あなたが犯罪に関与している疑いがあるので、銀行口座のお金を調べる必要がある」などの内容で電話がかかり、毎日の定時連絡を求められた上、口座のお金を送金させたり、現金を指定場所に置かせるなどしてだまし取るなどのオレオレ詐欺が15件(被害額2億6,890万円)、
・「『+』がついた国際電話番号から自動音声ガイダンスで実在する企業を騙り『有料サイトの未納料金』を請求される」、「パソコンを閲覧中、警告音が突然鳴り響き『ウイルス除去が必要』などと電子マネーのコード番号を要求される」などの架空料金請求詐欺が45件(被害額7,894万円)、
・「LINEで突然、『株式投資サークル』や『投資経験共有グループ』などと称するグループに勝手に追加され、FX投資や株式投資を勧められて騙し取られる」などのSNS型投資詐欺が30件(被害額3億6,188万円)、
・「マッチングアプリで知り合った相手が、すぐにLINEでのやり取りを希望し、『二人の将来のために』『絶対にうまくいく』などと言って投資やネットショップ経営などを勧めてきてお金をだまし取られる」などのSNS型ロマンス詐欺が29件(被害額2億2,501万円)発生しています。
○犯人からの主な連絡手段は、
・特殊詐欺(91件)
SNS(35件)、携帯電話(24件)、固定電話(15件)、PC画面(9件)
・SNS型投資・ロマンス詐欺(59件)
SNS(40件)、マッチングアプリ(15件)
となっています。
○被害金の主な交付形態は、
・特殊詐欺
口座振込(70件)、電子マネー(12件)
・SNS型投資・ロマンス詐欺
口座振込(41件)、暗号資産送付(13件)
となっています。
○認知件数のうち、高齢者(65歳以上)の被害は、
・特殊詐欺
30件(全体の33.0%)
・SNS型投資・ロマンス詐欺
21件(全体の35.6%)
となっています。
○合計 ※括弧内は、前年同期実績(前年比ではない)
・認知件数
特殊詐欺91件(72件)
SNS型投資・ロマンス詐欺59件(29件)
・被害額
特殊詐欺4億129万円 (4億5,217万円)
SNS型投資・ロマンス詐欺5億8,688万円(4億4,448万円)
※令和5年中の金融商品詐欺(17件,2億9,762万円)は、全てSNS型投資詐欺に該当します。
令和5年の金融商品詐欺をSNS型投資詐欺に再分類した場合の前年同期比は次のとおりです。
特殊詐欺
認知件数+36件、被害総額+2億1,645万円
SNS型投資・ロマンス詐欺
認知件数+13件、被害総額▲1億5,522万円
○内訳 ※括弧内は前年同期比較
(1) オレオレ 15件(+10件)、2億6,890万円(+2億3,016万円)
(2) 預貯金0件(▲7件)、0万円(▲2,468万円)
(3) 架空料金請求45件(前年同期比+10件)、7,895万円(+256万円)
(4) 還付金 2件(+1件)、217万円(+118万円)
(5) 融資保証金 5件(+4件)、164万円(+163万円)
(6) 金融商品 2件(▲15件)、155万円(▲2億9,607万円)
(7) ギャンブル 1件(+1件)、195万円(+195万円)
(8) 交際あっせん 2件(+2件)、2,705万円(+2,705万円)
(9) その他 19件(+17件)、1,907万円(+860万円)
(10) キャッシュカード詐欺盗 0件(▲4件)、0万円(▲328万円)
(11) SNS型投資詐欺30件(+16件)、3億6,188万円(+3,947万円)
(12) SNS型ロマンス詐欺(投資名目)21件(+7件)、1億7,613万円(+5,566万円)
(13) SNS型ロマンス詐欺(その他のロマンス等名目)8件(+7件)、4,886万円(+4,726万円)
本年、特殊詐欺やSNS 型投資・ロマンス詐欺の被害が増加し、12月末時点の県内被害総額は約10億円と、極めて深刻な状況にあります。
このため、県では、県警や市町村、関係機関・団体と連携し、「特殊詐欺、SNS 型投資・ロマンス詐欺被害防止」に向けて、集中的に取組を強化し、県民総ぐるみで詐欺被害の撲滅に向けた取組を実施しました。
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「+●●」から始まる国際電話番号や「050」から始まる電話番号から「あなたに未納料金があり、すぐに支払わないと裁判になる。」などの内容で電話がかかり、電話をつないだままの状態でATMからお金を振り込ませる詐欺被害が複数発生しています。そのような電話がかかってきた場合には一旦電話を切るなどし、冷静になる時間や誰かに相談する時間を確保するようにしてください。
特殊詐欺の犯人は、警察官や検事、公的機関などの職員を名乗り、相手を信用させようとしてきます。電話で「お金」「裁判」「後から返金」などの話が出たら詐欺を疑ってください。
警察や検察が、LINEで連絡を取ったり、捜査のためにお金を送らせることはありません。相手が保有口座や預金額、インターネットバンキング開設の有無などを聞いてきたら詐欺を疑い、答えないでください。また、キャッシュカードの暗証番号やインターネットバンキングのIDやパスワードなどの口座情報は絶対に他人に教えないでください。
パソコン画面への突然の警告表示や警告音に慌て、表示された連絡先(特に「010」や「050」から始まる番号)に連絡しないでください。もし、連絡してしまった場合にも求められた料金を支払うことなく、途中で一方的に電話を切り、家族や警察に相談してください。
SNSで知り合った相手がすぐにLINEでのやり取りを希望し、交信を重ねる中で恋愛感情を抱かせながら架空の事実を口実としてお金をだまし取られる被害が発生しています。直接会ったことのない相手からのお金を話は詐欺を疑ってください。
スマートフォンのアプリ「LINE」を悪用した詐欺被害が多発しています!心当たりのないグループに突然追加され、「儲かる」うまい話を持ちかけられても、詐欺を疑ってください!
また、LINEの友達自動追加機能はオフにしてください! LINEの設定変更方法はコチラ
詐欺犯は電話を受けた人の冷静さを失わせてから犯行に及びます。「留守番電話」を嫌うため、在宅中でも「留守番電話」に設定しておくということも被害防止の一手です。怪しい電話があったときは、お住まいの消費生活センターにご相談ください(消費者ホットライン188)。また、万一、被害に遭った場合は、最寄りの警察署に届け出てください。
【オレオレ詐欺】
<事例1:徳島市内 70歳代 女性>
9月、固定電話に『NTTドコモ大阪』の社員を名乗る男Aから電話がかかり、「あなたが大阪のドコモショップで契約した携帯電話の利用料金が2か月滞納されている。このままでは携帯電話の使用が全て止められることになるが心当たりはあるか。大阪府警捜査第二課の警察官に代わる。」と言われ、大阪府警捜査第二課の警察官を名乗る男Bに電話を代わられました。Bに全く身に覚えがないことを伝えると「あなたの個人情報が流出している。運転免許証が不正に使用されているのかもしれない。確認したところ、4,200万円をだまし取った詐欺事件で逮捕した男が、あなたに資金洗浄を依頼したと供述しているのであなたに逮捕状が出ている。資金調査をする必要がある。担当検事に代わる。」などと言われ、大阪地検検事を名乗る女Cに電話を代わられました。Cから「1日2回の電話で所在確認をさせてもらう。このことは誰にも言わないように。」と言われたので、誰にも相談等することなく、毎日犯人側からかかる2回の電話に対応していました。
10月、Cから「資金調査のため、あなたが所有するD銀行の口座に全ての資金を集めてください。」と指示されたため、持っていた株式なども解約し、数日かけて全財産を同口座に集めると、Bから「金融庁の調査官があなたの資産を調査するので、調査官名義の口座に振り込んでほしい。」と説明されました。10月から12月までの間に22回にわたり合計1億1,309万円をCから指定された口座に振り込み、最後の振込ではCから送られた偽の請求書を金融機関の窓口に提示して振込を実行しました。
12月、急にBやCと連絡が取れなくなり、大阪府警に電話をかけて事情を話し、Bと連絡が取りたいと伝えたところ、詐欺を指摘され、被害に遭っていることに気がつき、合計1億1,309万円をだまし取られる被害が発生しました。
<事例2:徳島市内 80歳代 男性>
6月上旬、固定電話にNTTドコモ職員を名乗る男Aから電話がかかり、「あなたの電話が犯罪に使われているが心当たりはないか。無ければ警察への対応をお願いします。」と言われ、東京中央警察署警察官を名乗る男Bに電話を取り次がれました。Bからは「あなたの携帯電話が犯罪に使われている。身の潔白を証明するには、あなたの口座のお金を預かって確認する必要がある。毎日、朝と夕方に電話をするので指示されたとおりに行動してください。」と言われました。Bから紹介された検事を名乗る男Cの指示で、2日にわたって合計100万円を指定口座に振り込んだほか、BやCに指示されてATMなどから出金して自宅で保管していた現金1,000万円をCから指定された場所に置きました。その後、毎日あったBからの連絡がなくなり、詐欺被害に遭っていることに気づき、合計1,100万円をだまし取られる被害が発生しました。
【架空料金請求詐欺】
<事例1:吉野川市内 70歳代 男性>
11月、パソコンでインターネットを閲覧中、突然、警告音が鳴り、パソコン画面に「マイクロソフトサポートセンターに連絡してください。」などの文字や電話番号が表示されました。表示された番号に電話をかけると片言の日本語を話す男Aが出て「このままではパソコンのデータが消えてしまう。こちらでリモート操作をするのでボタンを押してください。」などと言われ、言われたとおりにパソコンのボタンを2~3回押しました。すると、Aから「まだデータは消えていません。データ復旧に料金5万円がかかる。」と説明されたのでデータ復旧を依頼しました。
Aから、インターネットバンキング口座にアクセスするよう指示されました。アクセスするとAはパソコンを遠隔操作し、代金の振込先口座の口座番号や口座名義人等を設定した後、データの復旧代金である5万円を振込金額欄に入力し、振込手続きを行うよう指示してきたので、振込金額欄に「50,000円」と入力してワンタイムパスワードを入れ、最終確認画面で承認ボタンを押しました。この時、振込金額は50,000円と表示されていましたが、翌日、通帳を確認すると振込金額が100万円になっており、金融機関や警察に相談したところ、詐欺被害に遭っていることが判明し、100万円を騙しとられる被害が発生しました。
<事例2:徳島市 70歳代 女性>
固定電話に、証券会社社員を名乗る人物から連絡があり、「あなたの氏名や住所が入った名簿が流出している。銀行で証券を買いたい人がたくさんいる。あなたの名前で証券を購入すれば、その証券を別の人が買ったときに名前を変えることができ、名簿からあなたの名前を消すことができる。」などと説明されました。
その後、銀行行員を名乗る人物から連絡があり、証券購入費用である800万円の支払方法を説明してきたが、700万円しか用意できないと伝えたら、「残りの100万円はこちらで用意する。」と言われました。
指示されたとおり、指定口座への振り込み等行いました。その後「700万円の入金が確認できたので、証券の証書と解約書を同封して送る。」と言われたが書類は届かず、連絡してもつながらなかったので、詐欺被害に遭っていることに気づき、700万円をだまし取られる被害が発生しました。
【還付金詐欺】
<事例1:県西部 60歳代 女性>
6月、自宅電話に年金機構の職員を名乗る男Aから電話があり、「年金の払戻金が3万8,400円あります。ご自宅に通知書が届いていると思うのですが、手続きができていないので払戻金が受け取れなくなります。」と言われ、更に、「口座に振り込みますので、お使いの銀行のATMに向かってください。また、携帯電話番号を教えていただければ銀行のコールセンターから直接携帯電話に連絡するように伝えます。」と説明されたことから、Aに携帯電話番号を教えて電話を切った。
銀行の駐車場に到着すると、銀行のコールセンター職員を名乗る男Bから電話がかかり、「今から払戻しの手続きをしますが、ATMの操作が少し難しいので、この電話をつないだまま、私が手順を説明します。」と言ってきたので、電話をつないだままの状態でATM機の前に行き、Bの指示どおりに、銀行名や支店名、数字などを押し、手続きを完了して電話を切った。
手続完了後にご利用明細票を確認すると、払戻手続を行っているはずが、お金を知らない人に振り込んでいることがわかり、約100万円をだまし取られる被害が発生しました。
【交際あっせん詐欺】
<事例1:鳴門市内 70歳代 男性>
6月にFacebook等に画像を投稿したら、Aからダイレクトメッセージが送られてきたので、LINEでやり取りをしました。Aから「金を払うと女性とデートができるシステムがあるようだ。払った金は後から戻ってくるようだ。」等という話をされて興味を持ち、Aに問い合わせるとBを紹介されました。LINEでBに連絡を取ると、「会員カードを有効にするには3つのステップ認証が必要である。資格認定が完了する度に元金と報酬は10分以内に返金され、好きな女の子と早く会える。」等と説明され、送付するURLにアクセスするよう指示されました。送られてきたURLにアクセスするとアプリが開き、若い女性の画像がプロフィールとともに表示されました。指定口座に入金すると返金されたことから信用し、Bに指示されるままアプリの操作や入金を行いました。
後日、Bが「『高利益認証データ』は2回連続で認証する必要がある上、2~3人が同時に完成しなければならない。」等と言ってきて、一方的にAとBがいるLINEグループに追加してきました。グループ内では、Bからの指示を受けたAが早々に1,000万円以上を入金し、会員カードを取得して退会していきました。その様子を見て「自分もAと同じように会員カードを取得して女性とデートがしたい。支払ったお金は後から返金されるから損はない。」等と思い、指定口座への入金やアプリの操作を続けていると、8月にCとLINEでつながりました。Cは、会員カード取得後にデートできると伝えられた相手でした。残り数百万円でCと会える会員カードを取得できる状況になり、振込のために銀行に行ったところ、行員や警察官に詐欺を指摘されて被害に遭っていることに気づき、合計2,616万円をだまし取られる被害が発生しました。
【その他の特殊詐欺】
<事例1:徳島市内 20歳代 女性>
9月、スマートフォンでTikTokを閲覧中、流れてきた副業広告をタップすると、副業サイトAに繋がり、LINEアカウントBの友だち追加画面に移行したので追加しました。副業プランは数種類あり、Bから「Cプランでいきましょう。まずはD銀行のインターネットバンキング口座を開設してください。その後、消費者金融でお金を借り、そのお金をこちらが指定する口座に振り込んでください。仕事の内容は事務所に人を入れることです。事務所に人を入れるとお金がもらえます。」と説明を受けました。
その後、消費者金融数社からお金を借り、5回にわたって合計約165万円を指定口座に振り込みました。5回目の振込終了後、Bから「これが最後の振込です。今後は担当が変わります。」と言われ、新たな担当のLINEアカウントEを教えられたので、指示を待っていたが連絡はありませんでした。
Bから「消費者金融からの借金はAが負担する」と説明を受けていたので安心していたところ、消費者金融から返済のことで何度も電話がかかるようになり、家族に相談すると詐欺を指摘されました。Eに電話をかけるとFと名乗る男が電話に出て、消費者金融から返済を求められていることを伝えると「その件は次の木曜日に話しましょう。」と言われ、仕事に関する具体的な説明もなかったことから、被害に遭っていることに気がつき、約165万円を騙しとられる被害が発生しました。
【SNS型投資詐欺】
<事例1:徳島市内 60歳代 男性>
6月、アカウントAからフェイスブックで友だち申請が届いたので許可すると、LINEでのやり取りを求められてURLが送られてきたので追加しました。LINEでのやり取りの中で、Aの経営する会社がコロナ禍で経営危機となったが、中国で経済学者をしている叔父に教えてもらった国際金取引で利益を出せるようになったことを聞きました。少額の資金から取引が始められることやニュースでも金の価格が上がっていることを見聞きしたことで国際金取引をすることを決めました。A及びLINEアカウントBのLINEグループが作られ、Bから指示されたアプリCをダウンロードし、投資口座を作成すると、投資の指南をしてくれるAの叔父Dを紹介され、LINEグループが作られました。
7月、Bから指定された口座に10万円を振り込んだが、AとDから追加資金を勧められ、3回にわたって合計690万円をBから指定された口座に振り込みました。その後、全額出金を申し出たら、投資利益の20パーセントを税金として支払う必要があると言われたので指定口座に約557万円を振り込んだところ、行員に詐欺を指摘され、警察に相談して被害に遭っていることに気がつき、現金約1,257万円を騙しとられる被害が発生しました。
<事例2:徳島県 60歳代 女性>
スマートフォンで経済アナリストの記事を見つけて読み進めているとLINEアプリに切り替わり、アカウント追加画面が表示されました。アカウントを友だち追加し、勧められた投資学習グループに入ったところ、「金の優良取引所を利用して指示どおりに投資したら儲かった」という内容のメッセージが多く見られ、投資を始めたいと思いました。グループLINEにメッセージを送り、指示されたアプリのインストールや、指定の口座への振り込みを行い、指示どおりに金の売買を行うと、アプリ上で利益が出たことから信用してしまいました。「より儲けることができる」と言われ、追加で800万円を振り込もうと銀行窓口を訪れたところ、銀行員から使途について声をかけられ、連絡を受けた警察官からこの投資が詐欺だと教えられ、708万円をだまし取られる被害が発生しました。
【SNS型ロマンス詐欺(投資名目)】
<事例1:徳島市内 60歳代 男性>
9月、スマートフォンでTikTokを閲覧中、Aからダイレクトメッセージが届きました。Aは30歳代の中国人女性でアイコンの写真はとても美人でした。AとのLINEでのやり取りの中で「私はオンラインストアを運営している。あなたもやらないか。」と誘われるようになり、「売上げは非常に安定している。純利益は売上高の20パーセント。出店、商品陳列は無料。注文がある場合のみ、製品の代金をサプライヤーに支払わなければならないが、サプライヤーが顧客に商品を発送してくれるのでリスクはない。製品が顧客に届けば、製品代+マージン代があなたに入る。」と説明されました。
AからオンラインストアサイトBを紹介され、BのカスタマーセンターとLINEでやり取りをし、店を開設するための契約を交わしました。カスタマーセンターから怖いくらいの注文が入り、その分、被害者が支払う製品代金も高額となり、19回にわたって合計約1,761万円を指定口座に振り込んだが、カスタマーセンターからは僅かな金額が振り込まれただけで製品代+マージン代は得られませんでした。高額な製品代に不信感を抱き警察に相談した結果、詐欺被害に遭っていることが明らかとなり、約1,761万円を騙しとられる被害が発生しました。
<事例2:美馬市 40歳代 女性>
1月、FacebookにAから友達申請が来たので承認しました。Aは台湾人女性を名乗っていましたがFacebookでのやり取りは日本語でした。1か月半ほどFacebookでやり取りした後、LINEでのやり取りを申し向けられ、LINEでやり取りしていたところ、突然、英語と数字が表示された写真や「今日の外国為替取引を終えて、52,050ドルを稼いだ」というメッセージが届き、翌日以降も外国為替取引を勧めるメッセージが送られてきました。親切心で儲け話を教えてくれていると思い、外国為替取引を始めることにし、Aが送ってきたURLからサイトにアクセスして個人情報を登録した後、外国為替取引口座の管理や投資のサポートを行ってくれるBを紹介してもらい、取引に使うアプリをインストールしてアプリ内で口座を開設しました。
3月、Bから送金先口座と30分以内の送金を指示されました。指定口座に10万円を送金すると、ドルに変換された金額がアプリ口座に反映され、指示された箇所をクリックするなどして取引すると約73ドルの利益が出ました。Aから「100万で取引すれば毎日の収益が10万円以上になる。」などと説明され、その後、2回にわたって合計200万円をBから指定された口座に振り込み、アプリ上では順調に利益が出ていました。
しかし、初日以外の利益の端数がキリが良すぎることに違和感を感じ、外国為替取引についてインターネットで調べたところ、詐欺被害だと気がつきました。投資元金の引出申請をするとBから高額の税金支払いを求められましたが支払わずにいると、AとBはLINEから退出し、友だち登録も解除され、連絡が途切れ、210万円をだまし取られる被害が発生しました。
【SNS型ロマンス詐欺(その他のロマンス等名目)】
<事例1:徳島県内 50歳代 男性>
10月、スマートフォンでインスタグラムを閲覧中、Aからダイレクトメッセージが届き、何度かやり取りをした後、LINEでのやり取りに移行しました。Aからは、沖縄県出身の40歳くらいの女性で、国家の元でウクライナに支援物資を運んでいる船の船長をしていると説明を受けました。やり取りの中でAから「愛してる。結婚しよう。」などと交際の申込みがあり、Aとの交際が始まりました。
Aから、「支援物資を運ぶ最中に海賊に襲われ、半数の船員が死亡した。船長を辞めたい。」「海賊にハッキングされて国連に銀行口座を凍結された。」などの話があり、お金を貸してほしいと頼まれました。そして、貴重品を送るための配送代金、その配達荷物が税関に止められたことを証明する書類作成代金、日本に帰国するための航空機代金、船長を辞めるための生活費などの名目で合計約248万円をAが指定した個人名義口座に振り込みました。
12月、多額の現金振込を不審に思った行員から連絡があり、詐欺被害に遭っていることに気がつき、現金約248万円を騙しとられる被害が発生しました。
<事例2:徳島県 女性>
令和5年9月、FacebookにAからフォロー通知が届いたことからメッセージのやり取りを開始しました。Aはイエメンに派遣されているアメリカ軍医を名乗り、「イエメンでは自分の口座にアクセスできない。イエメンを出国するための航空チケットを代わりに取ってほしい。」というメッセージと航空会社のメールアドレスが送られてきました。
送られてきたアドレスにメールを送ると、チケット代金44万7,957円を個人名義の口座に振り込むよう指示されました。詐欺を疑い、何度もAに確認しましたが、Aは「詐欺ではない。お金は必ず返す。」と言ってきたのでAを信じ、指定口座にお金を振り込みました。その後も総司令官を名乗るBなどからメールで、Aが戦争中に銃で撃たれた手術費や入院費が必要などと言われ、Bなどが指定した口座に合計16回、約1,298万円を振り込みました。
今年1月、大阪府警から「Aとの出来事は全て詐欺である。」との連絡を受けて、詐欺被害に遭っていることに気がつき、約1,343万円をだまし取られる詐欺が発生しました。
(1)オレオレ詐欺
親族、警察官、弁護士等を装い、親族が起こした事件・事故に対する示談金等を名目にだまし取る(脅し取る)詐欺
(2)預貯金詐欺
親族、警察官、銀行協会職員等を装い、「新しいキャッシュカードへの交換手続が必要」などの名目で、キャッシュカード、クレジットカード、預貯金通帳等をだまし取る(脅し取る)詐欺
(3)架空料金請求詐欺
未払いの料金があるなど架空の事実を口実とし金銭等をだまし取る(脅し取る)詐欺
(4)還付金詐欺
税金還付等に必要な手続きを装って被害者にATMを操作させ、口座間送金により財産上の不法な利益を得る詐欺
(5)融資保証金詐欺
実際には融資しないにもかかわらず、融資を申し込んできた者に対し、保証金等の名目で金銭等をだまし取る(脅し取る)詐欺
(6)金融商品詐欺
架空又は価値の乏しい未公開株、社債等の有価証券、外国通貨、高価な物品等に関する虚偽の情報を提供し、購入すれば利益が得られるものと誤信させ、その購入名目等で金銭等をだまし取る(脅し取る)詐欺
(7)ギャンブル詐欺
不特定多数の者が購入する雑誌に「パチンコ打ち子募集」等と掲載したり、不特定多数の者に対して同内容のメールを送信する等し、これに応じて会員登録等を申し込んできた被害者に対して会員登録料や情報料等の名目で金銭等をだまし取る(脅し取る)詐欺
(8)交際あっせん詐欺
不特定多数の者が購入する雑誌に「女性紹介」等と掲載したり、不特定多数の者に対して「女性紹介」等を記載したメールを送付するなどし、これに応じて女性の紹介等を求めてきた被害者に対して会員登録料金や保証金等の名目で金銭等をだまし取る(脅し取る)詐欺
(9)その他上記に該当しない詐欺
(10) キャッシュカード詐欺盗
警察官や銀行協会、大手百貨店等の職員を装って被害者に電話をかけ、「キャッシュカードが不正に利用されている」等の名目により、キャッシュカード等を準備させた上で、隙を見るなどし、同キャッシュカード等を窃取する詐欺
(11) SNS型投資詐欺
投資すれば利益が出ると思わせて投資アプリ・サイトなどに誘導し、アプリ等の画面上では嘘の利益を表示させ勘違いをさせることにより、偽の投資を継続させながら、さらなる利益のため増資を募ったり、出金手数料名目などで金銭等をだまし取る詐欺
(12) SNS型ロマンス詐欺
SNSのメッセージ機能を通じて、メッセージをやり取りする等して、恋愛感情や親近感を持たせた上で、投資詐欺と同様に投資金名目や利益の出金手数料名目で金銭等をだまし取る、又は交際を続けることを前提に様々な名目で金銭等をだまし取る詐欺