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徳島の環境 | 徳島県

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テーマ別学習参考資料 - 生きもの参考資料

生物多様性の保全する上での3つの危機

膨大な生物進化の時間の中で、絶滅した種も限りなくありますが、近年においては、過大に発達した人間の活動が一方的に生物種や生態系に影響を与え、しばしば種の絶滅などを引き起こしていることが問題となっています。
我が国では、人間活動による生息・生育環境の悪化や種の絶滅のおそれ、人為の働きかけの減少に伴う里地里山生態系への影響、外来生物や化学物質による生態系の攪乱、という生物多様性を保全する上での3つの危機が生じています。

徳島県でも、野生生物のうち1,000種弱が絶滅、絶滅のおそれ

本県は、多様で豊かな自然環境がありますが、各種の開発や、農林水産業等の人間の営みとの関わりの中で維持・保全されてきた、森林、里地里山、水辺の機能の低下などに伴い、生物の生息・生育環境の減少や劣化が進んでいます。
このため、「徳島県の絶滅のおそれのある野生生物(徳島県版RDB)」によれば、県内に生息・生育する野生生物のうち、32種が既に絶滅し、また、857種もの多くが絶滅のおそれのある種にあげらています。また、ブラックバスなどの外来種による地域固有の生態系への影響も懸念されています。

野生生物の保護・継承に向け条例を制定

こうしたことから、本県では、徳島県希少野生生物の保護及び継承に関する条例を制定し、「生息・生育地の保護」「捕獲等の規制」「外来種対策」のほか、全国初の「県民提案制度」の導入などにより、県、事業者、県民が一体となって希少野生生物の保護を図り、これを県民共有の貴重な財産として次代に継承し、生物多様性の保全を進めることとしています。

生態系の保全のための取り組みを展開

また、劣化した生態系の修復や分断された生息・生育地を再びネットワーク化させるための方針を示す「とくしまビオトープ・プラン」を踏まえ、学校など身近なところでのビオトープの保全、復元、創出を行うとともに、野生生物の保護や生態系の保全を図る中で公共事業を推進しています。さらに、過去に損なわれた自然の再生・修復を進めています。

様々な学習機会の提供

「佐那河内いきものふれあいの里」や「高丸山千年の森」などでは、年間を通じて、「生きもの」の学習講座が開催されるほか、田んぼの生きもの調査や田んぼの学校などの学習も進められています。