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徳島の環境 | 徳島県

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環境学習って何?

環境学習は、感性に訴え、行動を求める

環境学習、環境教育という言葉は、よく耳にすると思いますが、それでは何なの?と聞かれても、その答は各人各様です。
ここでは、環境学習の専門家の議論(国際環境教育ワークショップ)を通じ、世界的に認められた「ベオグラード憲章」から引用します。

「環境学習の目的」は、
個人と社会集団が、総体的な環境とそれに関わる問題について関心と感受性を持ち、人類の重要な立場と役割を理解し、環境の保護改善に参加する意欲と問題解決のための技能及び評価能力を身につけ、また適切な行動を起こすために、環境問題に関する責任と事態の危急性についての認識を深めることができるようにすること。
としています。

また、実践に当たっての目標として、「関心→知識→態度→技能→評価能力→参加」の6つの段階を示し、その「プロセスを重視」しています。

※環境学習とは:地球環境保全、公害の防止、自然環境の保護・整備その他の環境の保全についての理解を深めるために行われる、これに関する教育・学習
【教育環境保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律(環境保全活動・環境教育推進法)による定義】

環境学習のキホンとバランス感覚

また、「徳島県環境学習推進方針とくしま環境学びプラン~」では、環境学習の内容とか進め方などを明らかにしています。これによると、

環境学習は、

  • ● 人間と環境との関わり、環境に係る人間と人間との関わりの両方を学ぶ。
  • ● 豊かな環境とその恵みを大切に思う心を育み、命の大切さを学ぶ。
  • ● 環境に関する問題を客観的、かつ、公平な態度で捉える。

ことを「学習内容の基礎として重視」することが必要です。

また、

  • ● 体験や実践を重視する。
  • ● 総合的・体系的に行う。
  • ● 地域に根ざし、暮らしからはじめる。そして地球規模の視野で考える。

を基本に進めるものです。

その際、

  • ● 関心を持ち、理解を深め、課題を見つけ、行動するという一連の流れの中、段階的に進め 、かつ、着実に行動に結びつける。
  • ● 特に「子どもの頃から」を大事にし、年齢・発達段階に応じたものとする。

などに気をつけることが重要です。

環境学習は、重要な環境問題の解決手段の一つ

何だか難しそうです。でも、心配することはありません。
環境問題は幅広いものであり、一つの分野でも理解することは大変ですが、あなたの最も興味のある分野から、まずははじめることが重要です。

その際、「環境学習とは?」とかいった抽象論議でなく、そこにある環境問題を解決するための手段として捉えることをおすすめします。
身近なところからということで、例えば「とくしま環境学習プログラム」に提示した「太陽(エネルギー・地球温暖化)」、「生きもの」、「水環境」、「ごみ」の分野の学習プログラム例に取り組んで見ましょう。
一見ばらばらにみえる様々な環境問題も、突き詰めていくと、お互いに関連しあって、共通の問題点が浮かび上がってくることが多いものです。
そこで、あらためて環境学習について考えてみてください。