体験
小学校6年生家庭科
【内容】
「地産地消うどん」を作り、これまで学習してきたことを実践する。
【ねらい】
身近な料理である「うどん」を取り上げ、地産地消にこだわることを通じて、「旬」「食糧自給率」「食の安全」「食と環境」など、食にかかわる問題について理解を深め、望ましい食生活を創造する態度を育成する。
●地産地消うどんにも、市販の麺とだしを使ったうどんにも、それぞれよさがあることに気づく。
●一方的に外国産が悪いというわけではなく、地産地消の視点も大切であることを確認する。
【準備】
・うどんの材料
【実施上の注意】
●地元の食材を見つけるために、JAや行政等の支援を受ける。
【方法】
[1]市販の麺やスープを使ったうどんを作る。
((4)『もとをたどろう』アクティビティをふりかえり、うどんは原材料からどのように輸送・調理されてできるかを確認する。)
[2]食料を外国に依存することによる問題を話し合う。
「輸入がストップしたら大変だ」
「輸入すると環境にも負担がかかるんだ」
「食の安全の問題もある」
((4)『もとをたどろう』アクティビティを想起させ、食料を外国にたよっている状況を確認する。)
[3]できるだけ近い産地の食材を探す。
(栄養士から旬の野菜の栄養的な価値やよさについて話してもらい、食材を選択する着眼点を確かなものにする。)
「旬の野菜は栄養があるんだ」
「地産地消は環境にもいいんだ」
「食品の表示を見て比べよう」
(栄養士の支援を受けて、小麦粉、塩、カツオ節、昆布などについてできる限り条件にあった食材を揃える。)
[4]地産地消うどん(地元の食材を使ったうどん)を作る。
[5]1回目のうどんと2回目の「地産地消うどん」を比べて、どちらを選ぶか話し合う。
「地産地消うどんが安全でいい」
「遠くから運んでこないから二酸化炭素をたくさん出さないので地産地消うどんがいい」
「でも手間がかかるし単価が高くなるよ」
「いつも地産地消うどんを作ってたら家事がたいへん」
「品質表示をよく見て自分で考えて選ぶようにしたい」
「時と場合に応じてよく考えよう」
「たまに食べるのなら地産地消うどん」
「地産地消うどんの方が栄養がある」
「できれば地産地消うどんにしたい」
(「味、手軽さ、値段、栄養、安全、環境へのやさしさ」など選択する判断の観点も相談して決める。安いから選ぶのではなく様々な情報を正しく知って自分の条件に合ったものを選択することが大切であることに気づかせる。)