体験
小学校5・6年生家庭科
【内容】
それぞれの家庭の買い物の仕方・工夫を発表し合いながら、子どもたちが自分はどのように買い物をするのか、「わたしの5箇条」としてまとめる。
その際に、ポスターセッション形式を用いて参加への意欲を高める。
【ねらい】
その品物が本当に必要なものかどうかをはじめ、品物の選び方、買い方、ものの有効な使い方を、自分でよく考えて実践できる「買い物名人」を育み、環境にやさしい買い物の仕方や工夫を実践できるようにする。
【準備】
・四つ切り大の画用紙(グループに1枚)・マジックペン(グループに1枚)
【方法】
[1] 買い物の時にどんな工夫をしているのか、話し合う。
「チラシを見て買う」
「お買い得品を買う」
(「我が家の買い物の工夫を調べてみようみんなの知らない工夫が見つかるかもしれないよ」と呼びかけ取材させる。)
[2] 家族に聞いてきたことを四つ切り大の画用紙に一人ずつまとる。
・上手なお金の使い方
・我が家の食品の選び方
・生協の利用の仕方
・品質表示のマークに注目
・産地に気をつけて買おう など
(できたポスターを壁に掲示する。 友達のポスターに付箋紙で感想を添える。付箋紙は一人3枚渡して、1枚は決められた人に感想や感動・共感を書き、後の2枚は自分が気に入ったポスター貼るようにする。書かれた感想に対してそれに対してポスターの作成者も返事を書く。)
[3] 買い物の仕方や工夫についてポスターセッションを行う。
(聞き手は発表を聞いて小グループで話し合う。次の発表の場所に移動して、また、話し合うということを繰り返す。)
[4]「わたしの5箇条」を作る。
(計画的に買い物をすることや表示を見ることを中心に「わたしの5箇条」にまとめさせる。)
<例1>
1.本当に必要なものか考えて買う
2.何を買うかメモをする
3.エコマークを見る
4.消費期限、賞味期限を見る
5.レシートは残しておく
<例2>
1.別に同じようなものがあったら買わない
2.品質がよく新鮮なものを選ぶ
3.チラシを見て計画的に買い、むだづかいをしない
4.同じ値段のノートならベルマークの付いているものを買う
5.買い物に行く前に冷蔵庫を見てから行く
[5] 保護者からの感想や助言をもらってふりかえる。
「よく考えられた5箇条なのでこれからの買い物の参考にさせてもらいます。」
「魚や野菜等自分の目で新鮮さを判断できるように勉強しておくといいね。計画的にというのは大事なこと、いろいろな面で重要と思うよ。」
「買い物にいってもいろいろと考えて買ってくれています。これからもどんどんひとりで買い物に行く機会が多いと思います。もっともっと経験して自分流のよい買い物術を身につけてください。」
『「添加物が入っていない物」と「消費・賞味期限の長い物」を選ぶ』
→「相反するよ。消費・賞味期限の長いものは防腐剤などが入っているんだよ。」
『外国産の品物が安くても国産の物を買う』
→「外国産の物がすべて悪いわけではないので品質を比べてよいと思ったものを買うようにする。」
『買う物があるときにはまとめて買う』
→「まとめて買うと安くなるものもあるし、痛みやすい物は使うときにそのつど買う方がよい場合もある。」