もの・ゲ遊
【内容】
川の学習で様々な調査活動などを行った後のまとめの活動として行うものの1つであり、自分たちが調査したことや、川原の活動で興味を持ったことなどをもとに、低学年や幼稚園の子どもたちを招き川原でいろいろなゲーム的な活動をする。また、川原の生き物や石などを使った遊びや広い川原を使った遊びなども考えられる。
【ねらい】
子どもたちが考える美しい環境(自然)は、深山幽谷や国立公園などでないかと思われる。ここでは、自分たちが調べた川原を遊園地や美術館などとして利用することを通じ、身近な地域の中、さらには校内にも、美しいと感じられる自然があることに気づくとともに、この自然を自分たちの手で守り、自身が感じた自然のすばらしさを他の人に伝えようとする意欲を持つ。
【準備】
(活動内容によって必要な物は変わる)
【実施上の注意】
● 事前にフィールドの安全を確認し、注意を喚起する。
【方法】
[1] 指導者から子どもたちに、自分たちが調査した川のことをもとに、「低学年や幼稚園の子どもたち(小さな子どもたち)を川原に招いて、川原を遊園地のようにして喜んで遊んでもらう計画を立てよう」と提案する。
<計画例>
1.遊園地づくり
川原を遊園地に見立てて、ゲームを考え運営する。
・グループごとに、例えば、小さな子どもたちによる、川原の石を積み上げての輪投げゲーム、オオバコの茎での引っ張り合い、丸や三角の石探しなどの活動を計画する。
2.美術館づくり
川原を美術館に見立てて、作品をつくり、作品を紹介したり、小さな子どもたちによる美術品づくりを手伝ったりする。
・例えば、川原の石に絵を描くことや、川原のアシでかご作り、葉っぱで顔づくりなどの活動を計画する。
3.小学校づくり
川原を自分たちの小学校に見立てて、ゲームや学習活動を考え、運営する。
・グループごとに、例えば、1つの教科の教室になって、小さな子どもたちが国語、算数、理科、図工、音楽などを学習する活動を計画する。
・理科では川原の昆虫探し、体育では川原の草にゴムを掛けてのゴム跳び、美術では川原の石に絵を描く、音楽ではリコーダー演奏を聴いてもらう、などが考え
られる。
[2] 模造紙に今回の活動の場である川原の地図を書き、その地図を見ながら計画をたてる。
(子どもたちはなかなか思いつかないので、多くの例を示す。なるべく川原の自然を使った活動をするようにアドバイスをする。)
[3] 自分たちが考えた活動について、実際の川原に行って具体的にできるかどうかを検討する。
(活動を展開するフィールドの範囲と、注意点、活動時間を知らせる。できるだけ多くの指導者がフィールドに展開し、安全を確認しながら、子どもたちに声かけをする。)
[4] 自分たちのグループの活動案を作る。
[5] 校内で活動をお互いでやり、変更点やアイディアを出し合う。
[6] 活動の最終案を決め、招待状を作る。
[7] 川原に招待し、活動を行う。
(できるだけ多くの指導者がフィールドに展開し、安全を確認しながら、子どもたちに声かけをする。)
[8] 招待した小さな子どもたちに感想を聞く。
・アンケート用紙を配って書いてもらうことなども考えられるが、直接招待した小さな子どもたちに感想を聞いて書き留めていくとよい。
[9] グループや、クラスでふりかえり活動を行う。
[10] 各自でふりかえり活動を行う。