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徳島の環境 | 徳島県

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アクティビティの説明・水環境プログラム1(5)

川の汚れ調べ・水環境プログラム1(5)

ゲ遊
小学校3・4年生理科

【内容】
川のpH(水素イオン濃度指数)やCOD(化学的酸素要求量)濃度を測ることによって、川の汚れの度合いを調べる。水生生物の調査などを合わせて行い、川の汚れを実感させることが望ましい。
※出典:「吉野川流域一斉水質調査2006」国土交通省四国地方整備局徳島河川国道事務所


【ねらい】
身近にある川を題材に取り上げる際、子どもたちは、生き物や生活活動についての興味を持っているが、川の汚染について考えるということには至っていないと思われる。
ここでは、川の汚れの度合いを数字で確認し、客観的な化学的データを考察することによって、身近にある川の汚染に気づき、川やその環境を保全することの大切さを身につけるとともに、環境問題についての科学的認識を育む。


【準備】

・記録用紙

・筆記用具

・温度計

・パックテスト

・バケツ

・ロープ


【実施上の注意】

●事前にフィールドの安全を確認し、注意を喚起する。

●現地での調査活動については、交通や河川の安全に十分に気をつけて行うよう計画する。

●指導者は、子どもとともに活動する者と、全体の安全を見守る者とに、役割をはっきり分担する。

●安全に水の中にはいることができる履き物、服装を指示する。


【方法】
[1]調査場所に集合し、子どもたちに活動の説明と注意をする。
(活動を展開するフィールドの範囲と、注意点、活動時間を知らせる。みんなで行動するように伝える。空き缶やガラスのビンなどでケガをしないよう、履き物、作業の注意等を話す。すべったり、足をとられたりすることがあるので、壊れやすいものや先のとがったものは身につけないようにする。
できるだけ多くの指導者がフィールドに展開し、安全を確認しながら、子どもたちに感動を喚起させる声かけをする。
採集作業については、全く初めての経験である場合が多いので、具体的な活動方法を示しながら説明する。)

[2]川に行って水を汲む。
(指導者は、子どもたちとともに活動する。
安全確認を担当する指導者は、子どもの活動に入らず、常に全体の監視に努める。)

[3]パックテストを行い、記録用紙に書き入れる。
(パックテストを使用上する際には、以下のことに注意する。)
・採水用具に、汚れや前に調査した水がついていないように、採水の直前に川の水で
2~3回洗う。
・川の水は、無理しない程度で、川の流れの中央付近を採集する。
・川底の泥がはいらないようにする。
・パックに吸い上げる水は半分以上にする。
・時間が経過すると色が変わってくる。特に、温度との関連が大きいCODの場合は
指定時間に気をつける。
・色の判定は、直接日光のあたらない、日陰や室内で行い、比色計の白い部分に
チューブの背面をつけて色を比べる。

[4]調べ終えたら、残った水を川に戻す。

[5]気づいたことを話し合う。
(近隣の学校と、同じ川の資料を提供し合うと、より川の様子がよくわかる。)

<参考>
水質調査は、国土交通省四国地方整備局徳島河川国道事務所(地域連携課)が、吉野川で、「吉野川流域一斉水質調査」を行っています。

(問い合わせ先)国土交通省四国地方整備局徳島河川国道事務所
地域連携課電話:088-654-9175