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徳島の環境 | 徳島県

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アクティビティの説明・水環境プログラム1(4)

みんなの町づくり・水環境プログラム1(4)

体験・討論
小学校5年生社会科

【内容】
「池を大切にしたいと考えている町」(紙上に池が書いてある架空の町)を作るため、町にあると考えられる様々な建物や施設などを紙に切り抜いて、グループで話し合いながら池を印刷した用紙に貼り付けていくとともに、「環境にいい・悪い」という観点から、建物等を色分けする。
※「プロジェクト・ワイルド(財)公園緑地管理財団)」の水辺編の代表的な活動である、原題「みんなのトンボ池」の内容と指導方法を総合的な学習に合うように作りなおしたものです。


【ねらい】
作成した「池を大切にしたいと考えている町」について、子どもたちが十分に話し合い、思いこみや先入観だけで判断せず、調査研究などの調べ活動によって自らが確かめてみることの大切さとか、環境問題は自分の町だけで解決するものでなく、地球全体のことを考えることが必要であることに気づく。
●「環境にいい・悪い」と考えられる建物等の紙の部品を、緑と赤で塗り分けさせると、ほとんどのグループが化学工場などを赤く塗るが、見落としがちの家庭からの排水の悪影響にも気づくようにする。
●すべてのグループが作った川を1本にしてみると、あるグループの環境に悪いとして赤く塗られた部品は、その町の下流域に集中していることが多いが、その町のすぐ下流にある町では、これが上流になっていることに気づくようにする。


【準備】
・池を印刷した用紙
・町の施設などの紙の部品
・のり
・赤ペン
・緑ペン
・海を書いた模造紙
・投影装置
・ホワイトボード
・棒状磁石
・記録用紙


【実施上の注意】

●指導者が気づきを話していくのではなく、活動の中で子どもたちに気づかせるようにすることが大切である。


【方法】
[1]アイスブレイキングによって4人ぐらいのグループに分ける。

[2]川のプリントを、各グループに渡し、状況を説明する。
(自分たちが町をつくるのだという意欲を持たせる。)

[3]町について、グループで話し合いながら、建物や施設などの紙の部品を貼り付けていく。
(20~30分ぐらい)

[4]各グループの町を黒板に掲示し、どのようなことを考えながら町づくりをしたかを発表し合う。

[5]発表の中で、「環境にいい・悪い」という言葉が出てくるので、各グループに赤と緑のマーカーペンをわたし、環境にいいと思われる部品を緑で、環境に悪いと思われる部品を赤で塗るように指示する。

[6]自分たちの町の特徴について、気づいたことを発表する。

[7]この話し合いの中で、1つの町だけでなく、多くの町が、この川につながっているのだというような話が出たら(出るようにしていく)、大きな模造紙に川の河口と、海だけを書いたものを前の黒板に貼り、各グループの町をつなげて1つの川にする。

[8]気づいたことを話し合う。

[9]これからの学習に対して、考えていかなければならないことについてわかちあう。

「プロジェクト・ワイルド水辺編」(財)公園緑地管理財団より