調外
【内容】
生き物の分布は物理環境により大きく変化することから、特にその変化があきらかな岩場で海面からの高さ「地盤高」と、これにより生き物がゾーン状に分布している様子「帯状構造」の様子を観察する。
【ねらい】
潮間帯における帯状構造を計測し、生き物の分布と物理環境(地盤高のほか、波浪、日射などの要素)の対応を考える。
【準備】
・巻き尺
・折れ尺
・メモ など
【実施上の注意】
●岩場でなくても、港湾などの垂直な岸壁でも帯状構造が観察できる。
(アプローチさえ確保できれば港湾の方が、観察はおすすめ)
【方法】
[1] 岩場を歩き、波浪の強さ(岬や入り江など)や日射(日向、日陰)を変えた調査地点をいくつか選ぶ。
[2] 各調査地点で目立つ固着性の生き物、例えばフジツボ、カメノテ、カキ、海藻などがどのように分布しているか観察する。
[3] 生き物の分布範囲の上限と下限を折れ尺で計測し、海面からの高さを測る。
[4] 日射、波浪などの要素も加味し、生き物の帯状構造と物理環境との関連を考える。