調内
小学校5年生・6年生家庭科
【内容】
学校の建物や家具等に使われている木材を探し出し、どうしてそこに木材が使われているか考える。
【ねらい】
住宅や建物に使われている木材を通して、快適な生活につながる木材の性質を学ぶ。さらに、地球上の資源を使ってさまざまな物が生産され使用されている現状と、その中での随一の再生産可能資源である木材の重要性を認識する。
【準備】
・木の板(大きさA4程度、厚さ5mm、10mm、30mm)
・鉄板
・プラスチック
・同じ重さの木の棒、鉄の棒、プラの棒
・氷
・電熱器
・金槌
・ビーカー
・スポイト
・水
・調査シート
【実施上の注意】
● 電熱器の使用時には、火災とやけどに注意。
【方法】
[1] 木材探しでみつけた建物や家具の利用された木材について、使われ方を「強さ」「美しさ」「断熱性」「肌触り」「湿度調節」などの機能別に分類してみる。
[2] 「強さ」の実験をする。
・同じ重さ、同じ長さの素材の違う棒を用意し、断面積の違いから、その棒の曲げ強度の違いを理解する。
・必要に応じて実際におもり等を使って破壊実験を行う。
(比強度では、木材は鉄より強い。)
[3] 「美しさ」「肌触り」の実験をする。
・木材、鉄、プラスチック等を並べてみて、その美しさや感触について意見交換する。
人気投票などしてみるのも面白い。
[4] 「断熱性」の実験をする。
・木材、鉄板を氷の上、電熱器の上にのせ、触ってみて、木材の断熱性を理解する。
[5]「湿度調節」の実験をする。
・木材、鉄板、いろいろな紙、プラスチック等の板を用意し、スポイトで一定量(1~5cc程度)の水を垂らして、吸収の状況を観察する。
[6] 指導者とともに、木材と他の素材の性質をチャートにまとめる。