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徳島の環境 | 徳島県

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アクティビティの説明・太陽プログラム4(3)

風の通り道を調べよう~自然の風を取り入れた暮らし~太陽(エネルギー/温暖化)プログラム4(3)

もの・調内
小学校6年生家庭科・小学校5年生理科

【内容】

気象観測用のデータや風向計等による調査を通じて、校舎・教室の「風の通り道」を探し、見取り図に書き込む。


【ねらい】

四季のある日本の中で、徳島では夏の高温多湿(蒸し暑く、じめじめした)の気候を少しでも快適に暮らせるような「開放型」の住宅が適している。(反対に、一年を通じて気候の変化が少ない寒冷地域や砂漠地域の住宅は、部屋の中へ外の空気の出入りを少なくする「閉鎖型」の住宅が適している。)

しかし、最近では窓を締め切り「エアコン」などの設備に頼った生活をしている。その結果、夏に長袖を着る、冬に汗をかくといったこといなっていないでしょうか。私たちはもう一度「夏は暑く、冬は寒い」というあたりまえのこと見直す必要がある。

ここでは、自然のエネルギーである「風」に着目し、夏の暑い時期を快適に過ごす方法を身につける。

●建物の使い方を工夫することによって、エアコンなどの設備の使用をなるべく控える生活を身につける。(省エネルギー)

● 自然の風を意識することをきっかけに、季節に合わせた住まい方を楽しむ価値観を育む。(四季、自然に対する感受性)

※建築環境工学の教科書に見られる室内気候制御の計画プロセス

建築周辺の計画→建築的工夫→設備的工夫


【準備】

・風向計(工作)

・校舎

・教室の見取り図

・線香

・扇風機


【実施上の注意】

●風の通り道を調べる際、火のついた線香を使うので、取り扱いに注意する。

●実施時期は春~秋である、夏に向けて梅雨前の5月末~6月上旬がよい。


【方法】

1回目

[1] 徳島地方気象台のHPにある「気象観測・統計データ」から、学校の近くの気象観測所のデータから風の向きを調べる。

●季節や月毎の違い、強さも調べる。

●インターネットによる調べ学習をする。

[2] 校舎の外に出て、風向計を用いてその日の風の方向を調べる。

●本格的な風向計や風速計があれば望ましい。

●校舎の四方の風の流れを調べる。

[3] 外で調べた風の向きを参考に、「風の通り道」を考え、校舎・教室の見取り図に書き込む。

2回目

[4] 火のついた線香を用いて、実際の校舎の中や教室の「風の通り道」を探す。

(このとき、肌ではあまり感じないけれど、線香の煙が流れる程度の風を感じ取る。)

[5] 実際に調べた「風の通り道」を、校舎・教室の見取り図に書き込む。

● 風通しの悪い場所については、扇風機を補助的に用いることで「風の通り道」を作る。

発展

[1]風向計の工作をする。

[2]調べる場所を学校だけでなく、自宅でも調べてみる。

校舎・教室の見取り図(例)