調外
小学校3・4年生理科
【内容】
教室、校庭などの校内や、まちの様々な場所で温度を測定する。なお、「住まいから暮らしを見つめ直す」プログラムの(3)『風の通り道を調べよう』アクティビティと一体的に実施することや(6)『暖房器具と扇風機を使って上手に部屋を暖める』アクティビティへの展開も考えられる。
※ このアクティビティは、ストップおんだん館のプログラム「はかって何℃?」をもとに作成しています。
【ねらい】
校内やまちの様々な場所で温度を測定することで、周囲の環境による温度の違いに気づくとともに、その要因を考えることで、自然を活かした暮らしに繋げる。
【準備】
・温度計
・校舎、教室の見取り図
・調査する「まち」の地図
・ワークシート
・デジタルカメラ(なければスケッチ)、など
【実施上の注意】
● 屋外が活動の中心となるため、調査ルートの選定やグループごとの人数などについて、安全に十分配慮する。
● 民間の建物などを調べる場合は、事前に十分説明をして、了解をもらう。
【方法】
[1] クラス全員で、どのようなところの温度を測るかを話し合う。
●校内やまちのどこで、温度が違っているかな。
校内では:
「教室」…窓の内(直近)・外、教室の中央、日陰・日なた、屋上など
「校庭」…土のグラウンド、芝生、植え込み
「その他」…校舎に囲まれたところ、校舎と校舎の間の風通しのよいところなど
まちでは:
歩道、公園、室外機の前、煙突口や自動車排気口の近くなど
(話し合いの中で、温度の違いを引き起こす要因について、気づかせる。)
[2] グループに分かれ、いろいろな場所の温度を調べる。
湿度も測るとなおよい。
●クラス全員による話し合いを踏まえ、必ず測る場所と、それぞれのグループが独自に選ぶ場所を組み合わせる。
●調査地点は、各グループで10地点程度。計測・記録・写真(スケッチ)係りを分担し、交替により全員がすべての役を務める。
(独自の場所選定の際、最も高い場所・最も低い場所探しをするのも面白い。)
[3] ワークシートに記入する。
● 測定した温度結果のほか、周辺の建物や植物の状況、土地の状況
(コンクリート、土、芝生等)などを調べ、記録する。
[4] ワークシートをもとに、何が関係してそのような温度となっているのか、グループごとに考え、模造紙(校内見取り図やまちの地図のはいったもの )にまとめる。
●日当たり、風通し、建物・土地の状況、排熱などのどれが、その場所の温度に最も関係しているのかを考え、記入する。
[5] それぞれのグループから発表し、話し合う。
《発展》
1季節、時間帯を替えて測定し、その違いと原因を考える。
2複数の学校が、同じ日の同一時刻に実施し、互いに比較することで、地域的な違いを知る。