〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
- 電話番号:
- 088-621-2500(代表)
- 法人番号:
- 4000020360007
剣山サポータークラブの環境保全活動に関するトピックスをご紹介します(随時更新)。
徳島県では、剣山国定公園地域連携協議会と連携し、剣山の貴重な植物をニホンジカの食害から守るため、防護柵を設置し、5月と11月に防護柵の管理作業を行っています。
来る令和7年11月7日(金)に植物が少なくなる冬期に、降雪による破損を避けるため、防護柵(ネット)を下ろす作業を行います。
初めての方でも安心してご参加いただけます!
ぜひ参加、ご協力をお願いします!
日時:令和7年11月7日(金)午前9時から午後2時30分まで(予定)
場所:剣山(集合:見ノ越第一駐車場)
※今回はバスでの送迎はありません。見ノ越駐車場での現地集合・解散になります。
服装、持ち物:作業できる服装、手袋、昼食、飲み物
内容:防護ネットの引き下ろし・点検作業
🌿 参加申込・お問い合わせ
電子メールに次の項目を記載のうえ、10月30日(木)午後6時までに事務局へお申し込みください。
※主催者が参加者の方の保険加入を行います。1から4の項目は保険加入に必要なため、事業者に提供します。
👉 【申込先]徳島県西部総合県民局保健福祉環境部<美馬> seibu_hfk_mm@pref.tokushima.lg.jp
【お問い合せ】電話:0883-53-2060
剣山・三嶺などの山々の自然植生や環境がニホンジカの食害により危機にさらされています。
このままでは剣山系の貴重な植物が消えてしまうかもしれません
(植物の写真の解説文は平成26年改正徳島県版レッドリスト掲載理由から引用)
・剣山国定公園は、四国第二の高峰剣山(標高1,955m)を中心とする中生層と変成岩の山地と渓谷(大歩危、小歩危、祖谷渓)の景観を見所とする自然公園ですが、こうした景観に加えて、多くの高山植物が自生しており、その中にはキレンゲショウマ、ツルギハタザオをはじめとする稀少植物が多く生育する自然が豊かで貴重な場所です。
・しかし、これらの貴重な植物が増加したニホンジカにより絶滅の深刻な危機を迎えています。
2019(平成31)年に環境省が鳥獣保護区における野生動植物の生態系バランスを維持又は回復させることを目的に策定した「国指定剣山系鳥獣保護区におけるニホンジカ管理計画」では、2016(平成28)年度のニホンジカの生息密度は約15頭/平方kmと推定されていますが、生息密度が3頭/平方km以上となると下層植生の衰退が顕著となるとされているため、中期的な管理目標(10年間)を「生息密度を3頭/平方km以下まで管理する」としています。
ニホンジカは個体差もありますがメスの場合、1頭あたり1日約5kgの草木を食べるとも言われており(注)、稀少植物に限らずニホンジカが食べることが可能な植物全体が被害にさらされています。
植物が食べられ、裸地になってしまうと保水性が低下し、土壌の流出といった被害が生じ、なお一層の環境破壊へと進行していくことが懸念されます。
(注:「南アルプスとニホンジカ問題 その1」環境省関東地方環境事務所https://kanto.env.go.jp/blog/2019/11/-1.html)
●防鹿柵の設置
シカの侵入を防ぐ柵を設置しています。
●樹木ガードの設置
樹皮が食べられないようにネットを巻いています。
●希少植物の保護
文化財であるコメツツジを保護するため、三嶺では生息地を保護する柵を設置しています。
●登山道の補修
踏圧の影響や植物が食べられたことによる裸地化による保水力低下のため、洗掘等が見られる登山道の点検や近自然工法による補修を行っています。