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【剣山サポータークラブ】環境保全活動ボランティア参加者募集のお知らせ

剣山サポータークラブの活動に関するトピックスをご紹介します(随時更新)。

【募集中】現在、令和7年5月のニホンジカ防護柵管理作業のボランティア参加者を募集しています。【募集中】

徳島県では、剣山の貴重な植物をニホンジカの食害から守るため、防護柵を設置し、5月と11月に防護柵の管理作業を行っています。

今回、令和7年5月10日(土)に剣山のニホンジカの防護柵管理作業を実施することとしました。

現在、ボランティア参加者を募集しています。

詳しくはこちら

なぜ今、行動が必要なのか?

剣山・三嶺などの山々の自然植生や環境がニホンジカの食害により危機にさらされています。

このままでは剣山系の貴重な植物が消えてしまうかもしれません

剣山の風景
キレンゲショウマ:生育地は剣山の石灰岩地に限られ、ニホンジカの摂食圧を強く受け、防鹿柵で保護している
ナンゴククガイソウ:かつては県内の高山に多く見られたが、ニホンジカの食害で急激に減少した。
シコクフウロ:県内の高山に生育しているが、ニホンジカの食害により個体数が減少した
ツルギハタザオ:剣山の石灰岩地に生育し、個体数も少ない
タカネバラ:県内の生育地は1箇所に限られ、ニホンジカの摂食圧を受けている

(植物の写真の解説文は平成26年改正徳島県版レッドリスト掲載理由から引用)

・剣山国定公園は、四国第二の高峰剣山(標高1,955m)を中心とする中生層と変成岩の山地と渓谷(大歩危、小歩危、祖谷渓)の景観を見所とする自然公園ですが、こうした景観に加えて、多くの高山植物が自生しており、その中にはキレンゲショウマ、ツルギハタザオをはじめとする稀少植物が多く生育する自然が豊かで貴重な場所です。

・しかし、これらの貴重な植物が増加したニホンジカにより絶滅の深刻な危機を迎えています。

ニホンジカが植物を食べている様子
被害を受けた樹木
食害被害の前後の様子

2019(平成31)年に環境省が鳥獣保護区における野生動植物の生態系バランスを維持又は回復させることを目的に策定した「国指定剣山系鳥獣保護区におけるニホンジカ管理計画」では、2016(平成28)年度のニホンジカの生息密度は約15頭/平方kmと推定されていますが、生息密度が3頭/平方km以上となると下層植生の衰退が顕著となるとされているため、中期的な管理目標(10年間)を「生息密度を3頭/平方km以下まで管理する」としています。

ニホンジカは個体差もありますがメスの場合、1頭あたり1日約5kgの草木を食べるとも言われており(注)、稀少植物に限らずニホンジカが食べることが可能な植物全体が被害にさらされています。

植物が食べられ、裸地になってしまうと保水性が低下し、土壌の流出といった被害が生じ、なお一層の環境破壊へと進行していくことが懸念されます。

(注:「南アルプスとニホンジカ問題 その1」環境省関東地方環境事務所https://kanto.env.go.jp/blog/2019/11/-1.html)

剣山・三嶺の自然(植生)を守るために!今、必要な行動は?

●防鹿柵の設置
シカの侵入を防ぐ柵を設置しています。

防鹿柵(ネット)の保守管理作業風景1
防鹿柵(ネット)の保守管理作業風景2

●樹木ガードの設置

樹皮が食べられないようにネットを巻いています。

樹木ガードの設置作業風景

●希少植物の保護

文化財であるコメツツジを保護するため、三嶺では生息地を保護する柵を設置しています。

三嶺頂上付近設置の防護柵の状況

●登山道の補修

踏圧の影響や植物が食べられたことによる裸地化による保水力低下のため、洗掘等が見られる登山道の点検や近自然工法による補修を行っています。

登山道補修作業風景

★参加方法★あなたの力が必要です!ぜひボランティアにご参加ください。

【募集】令和7年5月のニホンジカ防護柵管理作業のボランティア参加者を募集します。

剣山の貴重な植物をニホンジカの食害から守るため、防護柵を設置し、5月と11月に防護柵の管理作業を行っています。

今回は、令和7年5月10日(土)に剣山のニホンジカの防護柵の管理作業を行います。

現在、ボランティア参加者を募集しています。興味をお持ちの方は下記へご連絡いただき、ご参加くださいますようお願いします。

なお、初めて参加される方には、現地で講習を行います。

日時:令和7年5月10日(土)午前9時30分から午後2時30分(予定)まで

場所:剣山

集合場所:現地集合【剣山観光登山リフト見ノ越駅(午前9時30分)】又はJR徳島駅前から送迎バスで移動(午前6時50分集合)※。

※道の駅貞光ゆうゆう館を経由します。同所からバス乗車を希望する場合は、必ず事前に事務局へお申込みください。また、その際はバスへの同乗のために貞光ゆうゆう館に自家用車を駐車することはご遠慮ください。

持ち物:手袋、安全靴(斜面での作業あり)、弁当、飲み物、帽子、雨具、ハサミ、ペンチ等

ご参加いただける方は令和7年5月7日(水)正午までに事務局(seibu_hfk_mm@pref.tokushima.lg.jp又は0883-53-2060(平日8:30~17:15)までご連絡ください。

剣山ボランティア募集動画へのリンク画像
「剣山~受け継ごう徳島県のたからもの~」
ボランティア募集ショート動画へのリンク画像
「剣山に危機が~求む!!新たな担い手~」

剣山サポータークラブ会員募集のページ

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