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動物由来感染症

動物と濃厚な接触は避け、触った後は手を洗い、糞尿は速やかに処理して、動物のまわりを清潔にしましょう。

●狂犬病

狂犬病予防法が制定される1950年以前は、日本国内でも多くの犬が狂犬病と診断され、ヒトも狂犬病に感染し死亡していました。

現在、日本では、犬などを含めて狂犬病の発生はありません。

しかし、日本の周辺国を含む世界のほとんどの地域では依然として発生しており、

日本でも万一の侵入に備えた対策と、国内発生時の拡大とまん延の防止が非常に重要です。

そのためにも、犬の飼い主一人一人が狂犬病に関して正しい知識を持ち、

飼い犬を登録すること、年1回狂犬病予防注射を受けさせること、鑑札と注射済票をつけること。

これは飼い主の義務です。

●鳥インフルエンザ

Q1.鳥インフルエンザは人に感染しますか?

鳥インフルエンザは、この病気にかかった鳥と接触して、羽や粉末状になったフンを吸い込んだり、その鳥のフンや内臓に触れた手を介して鼻からウイルスが入るなど、人の体内に大量のウイルスが入ってしまった場合に、ごくまれにかかることがあることが知られています。

日本では、この病気にかかった鳥等が徹底的に処分されており、通常の生活で病気の鳥と接触したり、フンを吸い込むようなことはあまりないことから鳥インフルエンザに感染する可能性は極めて低いと考えられます。

Q2.卵や鶏肉を食べて感染することはありませんか?

卵や、鶏肉からの感染例はありません。(なお、中心温度70 度以上で1 分間加熱処理を行えばウイルスは死滅します。)

Q3.ペットでニワトリや小鳥を飼っていますが大丈夫ですか?

これまでペットとして家庭などで飼育していた鳥が、直ちに危険になるということはありません。野鳥と接触させないことで、感染を防止できます。

鳥に限らず、動物を飼う場合は、動物に触った後は手を洗うこと、糞尿は速やかに処理して、動物のまわりを清潔にすることなどを心がけることが重要です。

また、動物の健康状態に異常があった場合は獣医師に、飼い主が身体に不調を感じた場合は早めに医療機関を受診することも大切です。

Q4.飼っている鳥、野鳥が死んでいるのを見つけた場合はどうしたらいいでしょうか?

(1)飼っている鳥が死んでしまった場合について

鳥は生き物ですから、人と同じようにいつかは死んでしまいます。そして、その原因も様々ですから、鳥が死んだからといって直ちに鳥インフルエンザを疑う必要はありません。

鳥インフルエンザにかかった鳥は、次々に死んでいくということが知られています。

原因が分からないまま、鳥が次々に連続して死んでしまったという場合には、その鳥に素手で触ったり、土に埋めたりせずに、なるべく早く、お近くの獣医師、家畜保健衛生所又は保健所・動物愛護管理センターにご相談ください。

(2)野鳥が死んでいるのを見つけた場合について

野鳥も飼われている鳥と同じように、様々な原因で死亡します。飼われている鳥と違って、エサが取れずに衰弱したり、環境の変化に耐えられずに死んでしまうこともあります。

また、野鳥は鳥インフルエンザ以外にも様々な細菌や寄生虫を持っていたりします。野鳥が死んだ場合には,鳥インフルエンザだけでなく、こうした細菌や寄生虫が人の体に感染することを防止することが重要です。野鳥が死んでいるのを見つけた場合には、細菌や寄生虫に感染しないよう、死亡した鳥を素手で触らずにビニール袋に入れてきちんと封をして廃棄物として処分することも可能です。

このような場合に直ちに相談していただく必要はないと考えられますが、不安な場合には、市町村、獣医師、家畜保健衛生所又は保健所にご連絡ください。万一、野鳥が密集して死んでいる場合には、毒物などを食べて死亡したことも疑われます。この場合には、事件の可能性もありますので、警察、家畜保健衛生所又は保健所にご連絡ください。

●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

国内で初めて、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染したイヌからヒトに感染した事例が、県内において確認されました。

これは動物が重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症していたまれな事例です。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主にSFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染するとされています。

予防のために次のことを守ってください

マダニに咬まれないことが重要です。

(1)草むらや山など、マダニが生息する場所に入る際は、長袖・長ズボン、手袋、首にタオルを巻くなど肌の露出を避けましょう。

(2)屋外活動後は入浴しマダニが付着していないか確認しましょう。

(3)マダニに咬まれた場合は、無理に引き抜こうとせず、医療機関で処置してもらってください。

(4)マダニに咬まれた後に発熱等の症状があった場合は、直ちに医療機関を受診しましょう。その際、ペットの健康状態についても、主治医に伝えましょう。

(5)ペットが体調不良の際は、直ちに動物病院を受診しましょう。

(6)飼育犬、猫については、ノミ・ダニの駆虫薬を定期的に投与してください。

(7)SFTSを含めた動物由来感染症の感染を防ぐために、ペットとの過剰なふれあいを控えてください。

(8)野生動物は、どのような病原体を保有しているか分からないので、野生動物との接触は避けましょう。

動物や食肉に関する相談窓口はこちらです(平日8:30~17:15)

●動物について

 動物愛護管理センター:088-636-6122 

●食肉や動物について

 徳島保健所:088-652-5155

 吉野川保健所:0883-24-1114

 阿南保健所:0884-22-0072

 美波保健所:0884-74-7343

 美馬保健所:0883-52-1017

 三好保健所:0883-72-1122

参考ホームページ