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【目撃情報あり】ツキノワグマについて

最近、剣山山系のスーパー林道や登山道などにおいて、ツキノワグマの目撃事例が複数報告されています。

また、餌やりをしたり、写真・動画を撮影しようとしてツキノワグマに近づいている方がいるという情報もありますが、これらの行為は絶対にしないでください。(ツキノワグマが人に慣れてしまい、思わぬ事故が発生する恐れがあります。)

ツキノワグマは警戒心が強く、人を襲うことはまれで、過度に警戒する必要はありません。

しかしながら、剣山山系にツキノワグマが生息していることに留意していただき、熊鈴を携帯するなど、ツキノワグマと出会わないための対策をお願いします。

万が一遭遇してもむやみに近づいて写真を撮影したりせず、落ち着いてその場を立ち去ってください。

また、登山やキャンプ、釣り、観光等で山に入った際には、ゴミは持ち帰ってください。(ツキノワグマが人の食べ物の味を覚え、人里に出没するようになる恐れがあります。)

ツキノワグマは、四国全体で二十数頭しか生息していないとされている貴重な動物ですが、人身事故等が発生すると駆除を検討せざるを得なくなります。保護のためにも皆様の御理解、御協力をよろしくお願いいたします。

徳島県ツキノワグマ対応指針

徳島県では、ツキノワグマの生息数が極めて少ない状況にあるため、地域個体群を長期にわたり保護していくことに努めています。

通常、人の目につくところにツキノワグマは生息していませんが、山中で偶然出くわしたり、人里近い所にクマが降りてくることもあることから、徳島県ではツキノワグマ対応指針を定めています。

この対応指針は、ツキノワグマ出没時の対応や被害防止対策、また捕獲する場合の基準や学習放獣時の指針について定めたものです。

山に入る場合は、ツキノワグマに関する情報をご確認のうえ、十分ご注意いただき、目撃した場合は速やかに最寄りの市町村または鳥獣対策・里山振興課まで御連絡下さい。

令和3年4月以降の徳島県内における目撃・痕跡情報は次のとおりです。

(以下の情報は、提供いただいた写真などから、専門家によりツキノワグマと確定されたものを掲載しております。)

目撃・痕跡情報

  1. 令和7年7月16日 三好市東祖谷 塔ノ丸国有林 森林作業道を徒歩で移動中にクマの足跡を発見
  2. 令和7年7月13日 那賀町沢谷国道193号線上 「大釜の滝」上流にある「釜ヶ谷橋」付近 クマ3頭を目撃(母熊1頭、子熊2頭とみられる) 目の前で道路上を横切ったのを目撃
  3. 令和7年6月30日 那賀郡那賀町木頭北川 新九郎山北東面のスギに皮剥ぎの痕跡を発見
  4. 令和7年6月28日 美馬郡つるぎ町一宇 白井登山口から黒笠山までの登山道 登山道沿いの木に皮剥ぎの痕跡を発見
  5. 令和7年6月20日 上勝町スーパー林道道沿い 土地境界の確認作業中、皮剥ぎの痕跡を発見
  6. 令和6年10月6日 美馬市木屋平スーパー林道内 環境調査中に目撃
  7. 令和6年10月2日 美馬市木屋平スーパー林道内 ツーリング中に目撃
  8. 令和6年8月12日 三好市東祖谷 登山者が剣山から下山中に目撃
  9. 令和6年7月30日 勝浦郡上勝町スーパー林道内 国土調査中に目撃
  10. 令和6年7月18日 美馬市木屋平上川(赤帽子山山頂から直下の南側の沢) 登山者が山頂到着時に目撃
  11. 令和6年6月11日 那賀郡那賀町と高知県香美市との県境にある石立山にて、登山者が目撃
  12. 令和6年4月3日 那賀郡那賀町木頭中谷 クマによるスギへの樹皮剥ぎを目撃
  13. 令和5年7月22日 那賀郡那賀町岩倉(山の家から新九郎山方面の登山道途中)にて登山客が糞を目撃
  14. 令和5年7月14日 三好市東祖谷の剣山から次郎笈への登山道にて登山客が目撃
  15. 令和4年7月18日 那賀郡那賀町管内スーパー林道上にて観光客が車に走行中に目撃し、写真を撮影
  16. 令和4年6月26日 那賀郡那賀町岩倉(町道槍戸線とスーパー林道の分岐及び町道槍戸線の笹原谷合流部) 観光客が車で走行中に目撃し、写真を撮影
  17. 令和3年6月17日 那賀郡那賀町木頭久井谷 林業作業員が出勤したところ、現場に置いていたチェーンソーにクマの噛み跡がついていた