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子ども食堂の皆様へ~安全な食事を提供するための注意点について~

1)子ども食堂を開設する前の計画段階

【食品衛生に関する知識の習得】

次の講習会や資料を参考に、食品衛生について知識を身につけましょう。

【提供食数や献立の検討】

安全に提供できる食数やメニューを検討しましょう。

(食数)施設や調理者の数に応じた無理のない提供食数とする。
(献立)サラダや刺身等の生ものは控え、できるだけ加熱調理しましょう。

2 ) 調理施設の衛生管理

  • 給湯設備、シンク、手洗設備などの調理設備が整っている施設を使用。
  • 手指を洗うための石鹸や消毒液、ペーパータオル 、調理器具を洗うための洗浄剤や消毒剤、清潔なふきん

などを備える。

3 ) 調理する人の健康と衛生管理

調理担当者は、自らが汚染の原因とならないよう、普段から手洗いや健康管理に努めましょう。

  • 作業開始前に、調理担当者の健康チェックを行い、下痢・嘔吐の症状があるなど体調不良の方は、調理や配膳に携わらないようにしましょう。
  • 手指に傷がある人は調理行為に参加しないようにしましょう。

*黄色ブドウ球菌などによる食中毒の原因になることがあります。

  • 手指の爪は短く切り、指輪・腕時計等の装身具は外しましょう。
  • 調理担当者はエプロンや三角巾、必要に応じてマスクなど、清潔な作業衣を身につけましょう。
  • 髪を清潔に保ち、必要な場合は結びましょう。
  • トイレを利用する際や清掃(特に、トイレ掃除)の際は、調理時の作業衣を取り外すようにしましょう。
  • 石鹸と流水を使ってこまめに手洗いをしましょう。

 *予め手洗いが必要なタイミング( トイレの使用後、調理前、盛り付けの前、作業内容が変わるタイミング、肉類や魚介類など生の食材を扱った後、お金を触った後、清掃を行った後など) を確認しましょう。

  • 使い捨て手袋の着用を過信せず、着用するときも衛生的な手洗いを行いましょう。

4)原材料の受入れ

  • 肉類、魚介類、野菜等の生鮮食品については1 回で使い切る量を調理当日に仕入れるようにしましょう。
  • 冷蔵や冷凍が必要なものについては、速やかに冷蔵庫または冷凍庫に入れ、室温に置かれる時間をできるだけ短くしましょう。

5 ) 下準備

  • 冷蔵庫・冷凍庫から出した原材料は、速やかに下処理、調理を行いましょう。冷凍食品は室温で解凍せず、冷蔵庫または流水で解凍しましょう。
  • まな板、包丁などの調理器具や容器は、肉類、魚介類、野菜などの用途別に使い分けましょう。

*それが難しい場合は、使用の都度、洗浄剤でしっかり洗いましょう。

  • 器具、容器等の使用後は、水道水で水洗いした後、洗剤を泡立ててよく洗浄し、再び流水で洗剤を洗い流します。さらに、熱湯や塩素系殺菌剤、70%アルコールなどで殺菌し、よく乾燥させて、清潔な場所で保管しましょう。
  • ふきんやタオルなども洗剤でよく洗浄した後、可能であれば、5 分間以上、煮沸殺菌するか、塩素系殺菌剤で殺菌します。清潔な場所で乾燥させ、保管しましょう。

6 ) 調理

  • 前日調理は行わないようにしましょう。また、調理完了後、概ね2 時間以内に食べ終わるような運営に努めましょう。
  • 魚介類や、野菜・果物は、流水でよく洗いましょう。
  • 特にお年寄りや幼児、妊婦など抵抗力が弱い方には、刺身やサラダ等、生もの( 加熱調理していないメニュー) の提供は避けましょう。
  • 生の食材( 肉類、魚介類、生野菜など) を扱う調理器具( 包丁、まな板、菜箸、トング、保存容器など) と、加熱済みの食品に使用する調理器具は、それぞれ専用のものにしましょう。

*それが難しい場合は、使用の都度、洗浄剤でしっかり洗いましょう。

  • 食品( 特に肉類)は中心部までよく加熱( 中心温度75℃ で1 分間以上)しましょう。( 目安として、肉類は肉汁が透明になるまで。スープ類は沸騰するまで。)
  • 調理後は、速やかに配膳しましょう。調理済みのものは室温で放置せず、熱いものは熱いまま( 60℃ 以上)、冷たいものは冷たいまま( 10℃以下) に保ち、早めに消費するようにしましょう。