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生で食べることができる牛の肉(内臓を除く)は、国が定める「成分規格」「加工基準」「保存基準」「調理基準」に適合していなければなりません。
また、容器包装に「生食用」であることや「と畜場の名称」「加工施設の名称」などの表示も義務づけられています。
つまり、 生食用の表示がない肉 = 必ず加熱調理して食べなければならない ということです。
なお、牛の内臓や豚肉については、生食用としての販売・提供が禁止されています。
生の鶏肉についても、カンピロバクターの他いろいろな食中毒菌が付着している可能性があるので、生食は避けてください。
新鮮でも、生のブロック肉の表面には、カンピロバクターや腸管出血性大腸菌(0-157)などの食中毒細菌がついていることもあります。
これらの細菌は100個程度の少ない数でも発病することがあり、「新鮮な肉だから生でも安全」とは言えません。
また、ミンチ肉や柔らかく処理した肉は、内部まで菌に汚染されている可能性があるので、中心部の色が完全に変わるまで十分に加熱してください。
生のお肉や加熱不足の肉を食べると、大人も子どもも食中毒にかかる可能性が高くなります。
とくに、抵抗力の弱い子どもやお年寄は危険です。
食中毒症状(下痢、腹痛など)が重症化しやすく死に至る場合もあります。
そのため、生で食べられる牛の肉であっても、「子供、高齢者その他食中毒に対する抵抗力の弱い者は食肉の生食を控えるべき」との表示をすることが義務づけられています。
十分に加熱調理した肉を食べるようにしましょう。
○生のお肉や生焼けで食べる料理は避ける。
○生のお肉を扱ったはしで食べさせない。
○生のお肉を扱った後は、すぐに手や調理器具を洗う。
つけない ・洗う(食品・手・調理器具はしっかり洗う)
・包む(食品は包んで保存する)
増やさない ・温度管理(室内に放置せず、冷蔵庫に保存する)
・早く食べる(作った料理は早めに食べる)
やっつける ・加熱(食品内部まで十分に加熱する)
・消毒(調理器具は洗浄・消毒をこまめに行う