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特殊詐欺の被害状況(令和3年)について

令和3年中における県内の特殊詐欺の被害状況等について情報提供いたします。

○徳島県内の令和3年中における特殊詐欺の被害状況について,認知件数は39件(前年比+13件),被害総額は約1億3,022万円(前年比+3,858万円)でした。

○認知件数のうち,「有料サイトの未納料金がある」などの架空料金請求詐欺が22件,「介護保険料の払戻しがある」などの還付金詐欺が12件でした。

○認知件数のうち,高齢者(65歳以上)の被害が23件と約6割を占め,被害額は1憶609万円と被害総額の約8割を占めています。

【令和3年中の被害状況】※ 県警本部調べ

R3特殊詐欺の被害状況表

○合計※括弧内は、前年同期実績(前年比ではない)

・認知件数 39件(26件)

・被害額 1億3,022万円 (9,165万円)

 ※括弧内は、前年同期実績(前年比ではない)

○内訳

(1) オレオレ 2件(+2件)、1,090万円(+1,090万円)

(2) 預貯金 0件(△4件)、0万円(△861万円) 

(3) 架空料金請求 22件(+5件)、1億580万円(+3,052万円)

(4) 還付金 12件(+12件)、1,138万円(+1,138万円)

(5) 融資保証金 1件(△1件)、35万円(+3万円)

(6) 金融商品 0件(±0件),0万円(±0万円)

(7) ギャンブル 0件(△1件),0万円(△44万円)

(8) 交際あっせん 0件(±0件),0万円(±0万円)

(9) その他 0件(±0件),0万円(±0万円)

(10) キャッシュカード詐欺盗 2件(±0件),179万円(△521万円)

 ※括弧内は前年同期比較

特殊詐欺に注意!

 身に覚えのない「サイト利用料金が未納」などというショートメッセージや,「パソコンのウイルス除去が必要」などという電話により,コンビニなどで購入した電子マネーの番号を教えるように求めてくるものは,詐欺の可能性が高いことから,すぐに警察や家族に相談してください。

 市町村役場職員をかたる不審電話が相次いでいます。被害に遭わないため,「介護保険料の払い戻しがあります」「手続きのために通帳とキャッシュカードを持ってATMに行ってください」など,お金がらみの電話があった場合,まずは,詐欺と疑いましょう。

 詐欺犯は電話を受けた人の冷静さを失わせてから犯行に及びます。「留守番電話」を嫌うため,在宅中でも「留守番電話」に設定しておくということも被害防止の一手です。怪しい電話があったときは,お住まいの消費生活センターにご相談ください(消費者ホットライン188)。また,万一,被害に遭った場合は,最寄りの警察署に届け出てください。

(参考)令和3年12月末時点の県内の特殊詐欺の被害状況等について

 12月17日に,徳島市内に居住する80歳代の夫婦宅に徳島中央警察署の職員を騙る男から「あなた名義のキャッシュカードが悪用されています。職員を向かわせます。」と電話がありました。訪ねてきた女から渡された用紙に,指示どおり金融機関名と暗証番号を記載しキャッシュカードを渡したところ,キャッシュカードを封筒に入れた状態で返却されたため,女が立ち去った後に開封すると,自分のキャッシュカードではなく別のキャッシュカードが入っていることに気づき,口座から約20万円引き出されるという被害が発生しました。

 12月4日に,徳島市内に居住する50歳代の女性がパソコンでインターネットを検索中,突然警告音が鳴り,「このパソコンは危険です。ウイルスに感染しました。」と警告画面が表示され,画面に表示された番号に電話をかけたところ,ソフトウェア会社のサポート担当を騙る男から「遠隔操作でパソコンを修理します。電子マネーを購入してコード番号を教えてください。」と言われました。その後,指示どおり,コンビニエンスストアで電子マネーを購入し,合計90万5千円だましとられるという被害が発生しました。

 9月19日に,小松島市内に居住する30歳代の男性の携帯電話に「利用料金の支払いが確認できていない。」旨のショートメッセージが届き,メッセージ記載の連絡したところ,セキュリティ協会の職員を騙る男らに「あなたの携帯電話がウイルスに感染したため,あなたの個人情報が漏洩し,それにより莫大な損害が出ていることから,その費用を支払う必要がある。」などと言われたため,複数回にわたり男に指示された口座にお金を振り込んだほか,コンビニエンスストアで電子マネーを購入してコード番号を伝え,合計230万円を騙し取られるという被害が発生しました。

 9月6日に,阿南市内の60歳代の女性宅の固定電話に役場職員を騙る男から「介護保険料の払い戻しがある。後でコールセンターから連絡があるので,通帳とキャッシュカードを持ってATMに行くように」などと電話があり,連絡用に携帯電話番号を伝えました。その後,ATMコーナーへ行き,金融機関のコールセンター職員を騙る男と携帯電話で通話をしながら指示通りATMを操作した結果,約50万円騙し取られるという被害が発生しました。

 9月6日に,徳島市内の60歳代の女性宅の固定電話に役場職員を騙る男から「介護保険料の払い戻しがある。後でコールセンターから連絡があるので,通帳とキャッシュカードを持ってATMに行くように」などと電話があり,連絡用に携帯電話番号を伝えました。その後,ATMコーナーへ行き,金融機関のコールセンター職員を騙る男と携帯電話で通話をしながら指示通りATMを操作した結果,約40万円騙し取られるという被害が発生しました。

 9月2日に,吉野川市内の60歳代の女性宅の固定電話に役場職員を騙る男から「介護保険料の払い戻しがある。後でコールセンターから連絡があるので,通帳とキャッシュカードを持ってATMに行くように」などと電話があり,連絡用に携帯電話番号を伝えました。その後,ATMコーナーへ行き,金融機関のコールセンター職員を騙る男と携帯電話で通話をしながら指示通りATMを操作した結果,約50万円騙し取られるという被害が発生しました。

 9月1日に,名西郡石井町内の60歳代の女性宅の固定電話に役場職員を騙る男から「介護保険料の払い戻しがある。後でコールセンターから連絡があるので,通帳とキャッシュカードを持ってATMに行くように」などと電話があり,連絡用に携帯電話番号を伝えました。その後,ATMコーナーへ行き,金融機関のコールセンター職員を騙る男と携帯電話で通話をしながら指示通りATMを操作した結果,約100万円騙し取られるという被害が発生しました。

 9月1日に,東みよし町内の60歳代の女性宅に役場職員を騙る男から「介護保険料の払い戻しがある。後でゆうちょから連絡がある。」などと電話があり,その後,ゆうちょコールセンター職員を騙る男から「通帳とキャッシュカードを持って郵便局のATMに行くように」と言われたため,ATMコーナーに行き,男の指示どおりATMを操作した結果,約50万円騙し取られるという被害が発生しました。

 8月20日に,鳴門市内の60歳代の女性宅の固定電話に市役所職員を騙る男から「介護保険料の払い戻しがある。銀行の担当者から連絡がある。」などと電話があり,その後,銀行員を騙る男から「通帳とキャッシュカードを持ってATMに行くように」と言われたため,ATMコーナーに行き,男の指示どおりATMを複数回操作した結果,約100万円騙し取られるという被害が発生しました。

 8月18日に,県内に居住する40歳代の中国人女性の携帯電話に,中国大使館職員を騙る男から中国語で「あなたが中国で作った銀行のカードが犯罪に使われており,あなたが犯罪に関与していることも分かっている。中国の警察から電話がある。」と連絡がありました。その直後,中国の警察官を騙る男から電話があり,「あなたに逮捕状が出ている」と女性の名前や顔写真が入った逮捕状のURLがショートメッセージで届き,さらに「日本の銀行の管理局に100万円を預ければ逮捕を引き延ばせる」と言われたため,ATMから指定された口座に100万円を振り込み,騙し取られるという被害が発生しました。

 8月17日に,板野郡内に居住する60歳代の女性宅の固定電話に役場職員を騙る男から「介護保険料の払い戻しがあります。」などと電話があり,その後,銀行員を騙る男から「窓口では対応できないので,通帳とキャッシュカードを持ってATMに行くように」と言われたため,ATMコーナーに行き,男の指示どおりATMを複数回操作した結果,約400万円騙し取られるという被害が発生しました。

 8月中旬頃に,鳴門市内の80歳代の女性宅の固定電話に男から「鳴門市民しか入居できない老人ホームがあるので,名義を貸してほしい」と電話があり,これを承諾しました。後日,男の上司や弁護士を騙る男から「名義貸しは犯罪になる。名義の修正には400万円が必要」と言われ,自宅近くのコンビニエンスストアから宅配便で400万円送付しました。さらに後日,金融庁職員を騙る男から「名義の修正にはあと900万円が必要」と電話があり,同様の方法で900万円送付し,計1,300万円騙し取られるという被害が発生しました。

 7月20日に,板野郡内に居住する50歳代の女性がパソコンを操作中,画面に「ウイルスに感染しています」などの警告画面が表示され,記載された電話番号に電話をかけたところ,片言の日本語を話す女から「ウイルスを除去するには,コンビニで電子マネーを購入してコード番号を教えてください」と求められました。指示どおりコンビニエンスストアで電子マネーを繰り返し購入し,電子マネー利用権合計33万円分を騙し取られるという被害が発生しました。

 7月19日に,徳島市内の40歳代の女性の携帯電話に「NTTファイナンスサポートセンター」から,利用料金の未払いについてのショートメッセージが届き,記載がある連絡先に電話したところ,同センターの職員を名乗る男から「サイト料金が未払いになっています。心当たりがないのであれば、ウイルスに感染した可能性があります。10万円振り込めば,救済制度で9万5千円返金されます」などと言われたことから,ATMから指示された口座に10万円を振り込み,騙し取られるという被害が発生しました。

 6月29日に,徳島市内の60歳代の女性宅の固定電話に男から「還付金があります。手続きができていないのでしてください。」などと電話があり,ATMコーナー到着後,男に電話で指示されたとおりにATMを操作し,約100万円を騙しとられるという被害が発生しました。

 6月17日に,徳島市内の50歳代の女性の携帯電話にリサーチ会社の職員を騙る男から「有料サイトの未納料金がある。支払わなければ身辺調査して民事訴訟をします。」などと電話があり,男がショートメッセージで知らせてきた口座に複数回に分けて現金を振り込み,さらに「他にも未納料金があります。全て入金すれば経済産業省から返金されます」などと言われたことから,知らせてきた別の口座に現金を振り込み,合計約94万円騙しとられるという被害が発生しました。

 6月11日に,徳島市内の60歳代の女性宅の固定電話に市役所職員を騙る男から「介護保険料の払い戻しがあります。銀行から電話があります。」などと電話があり,次に銀行のコールセンター職員を騙る男から「ATMの操作方法を教えるので,ATMコーナーに着いたらこの番号に電話してください」と電話番号を教えられました。その後,銀行ATMコーナーから教えられた電話番号に電話したものの繋がらなかったため,窓口職員に事情を話したところ,騙されていたことが発覚しました(当事例は未遂に終わったため被害額なし)。

 6月上旬に,徳島市内の70歳代の女性の携帯電話に「アベック当選で1,500万円当選した」などの現金が当選した旨のメールが複数届き,メールを返信したところ,「アベック当選なので,2人とも手続きする必要がある。もう1人は手続きを完了している」とメールが届き、もう1人の当選者を名乗る者からも手続きを催促するメールが届いたことから,指示された口座に現金75万円を振り込み,また,コンビニエンスストアで購入した電子マネー約58万円分のIDを送付し,合計約133万円を騙し取られるという被害が発生しました。

 5月21日に,徳島市内の60歳代の女性宅の固定電話に市役所職員を騙る男から「介護保険料の払い戻しがある。銀行から電話があるので対応してください」と電話があり,その後,銀行のコールセンター職員を騙る男から「手続きが今日までです。ATMコーナーに着いたら電話してください」と指示されました。ATMコーナー到着後,男の指示どおりにATMを操作し,約100万円を騙しとられるという被害が発生しました。

 5月19日に,三好市内の60歳代の女性宅の固定電話に市役所職員を騙る男から「介護保険料の払い戻しがある。」と電話があり,その後,市役所職員を騙る別の男から「払戻手続きのため,銀行に行ってください」と指示されたので,銀行ATMコーナーで男の指示どおりATMを操作しましたが,男から「カードの磁気が壊れている」と言われ,郵便局へ行くよう再度指示されました。翌20日に,郵便局に行き,男の指示どおりATM操作を行い,約50万円を騙し取られるという被害が発生しました。

 5月17日に,阿波市内の60歳代の女性宅の固定電話に市役所職員を騙る男から「保険料の還付金があります。期限切れですが銀行で手続きできます。」と電話があり,ATMコーナーに到着したところ,銀行員を騙る男に電話でATMの操作を指示され,約50万円を騙し取られるという被害が発生しました。

 4月19日に,県内に居住する70歳代の女性の携帯電話に料金未払いに関するショートメッセージが届き,記載された電話番号に連絡したところ,「電話料金の未納があり,このままだと裁判になる。裁判取り下げのために弁護士を紹介する」などと言われ,後に弁護士を騙る男から「裁判を取り下げるための弁済供託金が必要」と言われたため,翌20日にコンビニエンスストアから宅配便で現金200万円を送付し,だまし取られるという被害が発生しました。

 3月22日に,徳島市内の20歳代の男性がインターネットの融資申込みサイトに登録したところ,別の会社を紹介され,紹介された会社の男とメール及び電話でやりとりを行い,低金利だったことから融資を申し込みました。その後,男から「融資のためには保証金が必要」との連絡があり,同月29日に指定された口座に現金約35万円を振り込み,だまし取られるという被害が発生しました。

 3月中旬頃,徳島市内の70歳代の女性宅の固定電話に証券会社の社員を騙る男から「金貨を購入できる権利が当たった。不要なら権利を使ってもよいか。」などと電話があり,その数日後,銀行員を騙る男性から「あなたがしたことは詐欺だ。金貨を購入するなら訴訟はしないので,350万円をコンビニで振り込んでください」と指示されました。その後,3月30日から翌31日にかけて,複数のコンビニエンスストアの「収納代行サービス」で合計350万円を支払い,騙し取られるという被害が発生しました。

 3月13日に,徳島市内の40歳代の女性のパソコンにウイルス感染を警告する画面が出現し,画面記載の電話番号に電話をかけたところ,修理には手数料が必要であること,電子マネーを購入してIDを画面に入力することを求められました。その指示に従い,コンビニエンスストアで電子マネー(プリペイドカード)を購入して前記画面に当該カードのIDを入力し,電子マネー利用権8万5千円分をだまし取られるという被害が発生しました。

 3月9日に,徳島市内の50歳代の男性がスマートフォンで動画を見ていた際に画面上の「サンプル」ボタンをクリックしたところ,「登録されました」という内容とともに高額な登録料が表示され,連絡先に電話したところ,男から「登録は取り消せないが,特別登録料を35万円に値下げするので,電子マネーで払ってもらう」と言われたことから,コンビニエンスストアで電子マネーを購入し,電子マネーのIDを伝え,合計35万円を騙し取られるという被害が発生しました。

 1月20日に,海部郡内の60歳代の男性の携帯電話機に未納料金を通知するショートメッセージが届き,同メッセージに記載された連絡先に電話をしたところ,NTTファイナンスの職員を名乗る男から動画サイトの未払いがありブラックリストに載るなどと言われ,電子マネー10万円分と現金90万円をだまし取られるという被害が発生しました。

 1月9日に,阿波市内の40歳代の女性の携帯電話機にショートメッセージが届き,同メッセージに記載された連絡先に電話をしたところ,通信事業者を名乗る相手からサイト登録の未払いがあるなどと言われ,30万円分の電子マネーを購入してそのIDを伝え,電子マネーの利用権をだまし取られるという被害が発生しました。

【用語解説】

(1)オレオレ詐欺

 親族、警察官、弁護士等を装い、親族が起こした事件・事故に対する示談金等を名目にだまし取る(脅し取る)詐欺

(2)預貯金詐欺

 親族、警察官、銀行協会職員等を装い、「新しいキャッシュカードへの交換手続が必要」などの名目で、キャッシュカード、クレジットカード、預貯金通帳等をだまし取る(脅し取る)詐欺

(3)架空料金請求詐欺

 未払いの料金があるなど架空の事実を口実とし金銭等をだまし取る(脅し取る)詐欺

(4)還付金詐欺

 税金還付等に必要な手続きを装って被害者にATMを操作させ、口座間送金により財産上の不法な利益を得る詐欺

(5)融資保証金詐欺

 実際には融資しないにもかかわらず、融資を申し込んできた者に対し、保証金等の名目で金銭等をだまし取る(脅し取る)詐欺

(6)金融商品詐欺

 架空又は価値の乏しい未公開株、社債等の有価証券、外国通貨、高価な物品等に関する虚偽の情報を提供し、購入すれば利益が得られるものと誤信させ、その購入名目等で金銭等をだまし取る(脅し取る)詐欺

(7)ギャンブル詐欺

 不特定多数の者が購入する雑誌に「パチンコ打ち子募集」等と掲載したり、不特定多数の者に対して同内容のメールを送信する等し、これに応じて会員登録等を申し込んできた被害者に対して会員登録料や情報料等の名目で金銭等をだまし取る(脅し取る)詐欺

(8)交際あっせん詐欺

 不特定多数の者が購入する雑誌に「女性紹介」等と掲載したり、不特定多数の者に対して「女性紹介」等を記載したメールを送付するなどし、これに応じて女性の紹介等を求めてきた被害者に対して会員登録料金や保証金等の名目で金銭等をだまし取る(脅し取る)詐欺

(9)その他上記に該当しない詐欺

(10) キャッシュカード詐欺盗

 警察官や銀行協会、大手百貨店等の職員を装って被害者に電話をかけ、「キャッシュカードが不正に利用されている」等の名目により、キャッシュカード等を準備させた上で、隙を見るなどし、同キャッシュカード等を窃取する詐欺