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【注意!】アルゼンチンアリにご注意ください

アルゼンチンアリの特徴

原産地は南アメリカで、この150年の間に世界的な交易に付随して分布を広げ、現在は北米、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリアのほか、ハワイ諸島やイースター島などの海洋島にも侵入・定着しており、世界的害虫として問題になっています。

日本国内においても、1993年に広島県廿日市市で定着が確認され、その後も日本各地で確認されています。

徳島県内では、徳島市津田海岸町(平成22年)、鳴門市大麻町市場及び藍住町勝瑞(平成28年)、徳島市南島田町及び庄町(令和3年)、徳島市多家良町(令和3年)、鳴門市大麻町板東(令和3年)、阿波市吉野町西条(令和4年)、徳島市東沖洲(令和5年)で確認されています。

アルゼンチンアリは、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」により「特定外来生物」に指定されています。

【外見的特徴】

  • 働きアリの体長は約2.5mm~3.0mm
  • 体の色は茶色
  • 体はスマートで長い触覚
  • 高速でせわしなく動く
アルゼンチンアリ

「特定外来生物」とは

外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系・人の生命・身体・農林水産業へ被害及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されます。

特定外来生物には卵・種子・器官なども含まれ、その飼養・栽培・保管・運搬・輸入は制限されています。

違反すると、3年以下の懲役または1億円以下の罰金刑が科せられることがあります。

アルゼンチンアリの被害について

アルゼンチンアリは、毒性はなく、かまれても人体・健康に直接的な影響はありませんが、繁殖力が高く家屋の中まで侵入する「不快害虫」であり、在来アリの駆逐など生態系への影響も甚大です。

また、物資などに紛れて分布を拡大し、一度定着を許してしまうと、その根絶は容易ではありません

そこで、既に侵入・定着している地域での分布の拡大や被害の防止だけではなく、未侵入地域において発見時にすばやく対応し、根絶を目指すことが必要です。

よく巣をつくる場所

暖かい日当たりの良い場所(コンクリートの割れ目等

シート下

シートや合板の下など直接雨が降り込まない場所

建物と地面

建物と地面の間で細かい砂が集中している場所

アルゼンチンアリの防除について

アルゼンチンアリは他のアリと同様に市販されている薬剤で駆除できます。

様々な種類の薬剤がありますが、巣ごと駆除できるタイプの薬剤(ベイト型薬剤など)で、有効成分フィプロニルが含まれる殺虫剤が特に効果的です。

  • 〇ベイト型薬剤(毒餌設置タイプ)
    • 壁や塀の際など、アルゼンチンアリの通り道になりそうな箇所に置く
    • 5~10mのほぼ等間隔に置く
    • 巣や行列の近くに置く
    • 雨天時の使用は避ける(効果が発揮できないため)
  • 〇液体タイプ薬剤
    • アリの採餌活動が鈍る冬季など、ベイト型薬剤が効果を発揮しにくい時期に有効
    • 巣の場所がわかる場合、巣に直接散布することで高い効果が得られる

アルゼンチンアリの侵入を防ぐ

アルゼンチンアリが生息しにくい環境を作るためには、次の点にご注意ください。

■室内に長時間食べ物を置かない

食べ物は密封容器や冷蔵庫に入れて保管してください。
アルゼンチンアリは餌を確認すると大群を引き連れて入ってきます。

■資材は直接地面に置かない

ビニールシートやブロックなどは直接地面に置かず、立てかけたり、台の上に置いてください。
アリの巣を家屋に近づけないことが侵入を予防する最大の方法です。

■シーリング剤などを使用する

アリの進入路や巣になっているコンクリートのひび割れや壁の隙間はシーリング剤等で塞いでください。

■家の周りの木の剪定や除草を行う

草木はアリにとってエサ場であったり巣になることもあります。
こまめに剪定や除草を行い、刈り取った草木は殺虫剤等で適切に処理してから廃棄してください。

情報提供に関するお願い

アルゼンチンアリは早期発見、早期対策によって被害を最小限に食い止める必要があります。

アルゼンチンアリと疑われるアリを見つけられた場合は、お住まいの市町村役場までご連絡ください。