プログラム名 | 身近なところから始める循環型社会づくり~生ごみ~ | |||
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ねらい | 地球が誕生し、そして生命が誕生し、人間は自然の循環(植物を虫や動物たちが食べ、植物を餌に動物が育ち、動物たちが死ぬと土の中の微生物が食べて、植物の栄養を作り出す)の中でバランスを保ちながら生きていた。 しかし、20世紀後半より、私たちは、たくさんの「もの」を作り、使い、捨ててきた結果、自然の循環のバランスが崩れ、廃棄物問題(廃棄物の不適正な処理に伴う土壌・大気・水質の汚染や景観破壊など)が起きている。 特に、生ごみは焼却場からの有害な化学物質であるダイオキシン発生の大きな要因ともみなされている。 ここでは、廃棄物のうちの生ごみについて、その発生抑制の様々な工夫や、適正な処理をみんなで考え、そして、伝える方法を考え実践するなど、「学ぶ→行動する→伝える」ことにより「変わることの喜びを実感」する。併せて、自らの今日の暮らしぶりから、廃棄物問題が生じていることに気づくきっかけとする。 |
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時数 | 24時間 | |||
学習活動 | きづく | 身の回りのごみを調べる | 1.(1)『ごみ調べ隊』により、ごみや身の回りの生ごみの実態を学ぶ。 ・自分たちの市や町や村が1ヶ月に収集しているごみの量や種類を調べ、さらにごみ全体に対する生ごみの割合を調べる。 ・学校や家庭から出てくる生ごみの量やその発生源を調べる。 ・これまでの調査の結果を、話し合いを通してまとめる。 |
4時間 |
つかむ | 生ごみの処理や減量を調べる | 2.(2)『生ごみ処理知り隊』で、生ごみの処理や減量を理解する。 ・地元市町村の生ごみの処理への取り組みや、他の市町村、個人の生ごみ処理への取り組みについて調べる。 ・昔の生ごみ処理について調べる。 ・生ごみを減らすためのエコクッキングについて調べる。 |
4時間 | |
深める | 生ごみ減らしを実践する | 3.(3)『生ごみ減らし隊』を通じ、家や学校で生ごみを出さない工夫を実践する。 ・生ごみを出さない工夫、減らす工夫を話し合い、話し合ったことを家庭や学校で実践をする。さらに、実践の前と後での生ごみの量を比べ、効果を判定する。 ・工夫した点や難しかった点を話し合ってまとめる。 |
4時間 | |
広げる | 生ごみ減らしを広げる | 4.(4)『生ごみ減らしを広め隊』により、学んだことを他の人に伝える工夫をし、実際に広める活動をする。 ・これまでの学習の成果をまとめる。 ・まとめをもとに、家庭や地域の人々に広め、知ってもらうグッズ(もの)を作る。 ・作ったものを実際に活用する。 ・活用した感想や使い勝手を聞き、改善する。 ※知識は分け与えていくもので、1人の力は小さくても繋がることで大きくなることを子どもたちに、感じてもらえることでしょう。 |
10時間 | |
ふりかえる・まとめる | 図にまとめる 学習の意味と今後の生活 | 5.これまでの学習の流れを、参考資料を踏まえ、図にまとめる。 ・生ごみの学習の意味について考え、さらに、これからどのような生活をしていけばよいかを話し合う。 ・米、野菜、果物、肉、魚などの食べ物は、すべて大地の恵みを受けて作られていて、土が重要な役割を果たしている自然の循環の中で、私たちは、生きていることを念頭におく。 |
2時間 |