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令和2年の特殊詐欺の被害状況について

令和2年の県内の特殊詐欺の被害状況等について

 12月17日に,徳島市内の30歳代の男性の携帯電話機に未納料金を通知するショートメッセージが届き,同メッセージに記載された連絡先に電話をしたところ,SNSの利用料金が未納であり料金を支払わない場合には法的措置をとるなどと言われ,コンビニエンスストアで合計35万円分の電子マネーを購入してそのIDを伝え,電子マネーの利用権をだまし取られるという被害が発生しました。

 9月26日に,徳島市内の60歳代の女性の携帯電話機に未納料金を通知するショートメッセージが届き,同メッセージに記載された連絡先に電話をしたところ,電話の相手(NTTファイナンスの職員を名乗る男)から携帯電話機がハッキングされているなどと言われ,合計75万円分の電子マネーを購入してそのIDを伝え,電子マネーの利用権をだまし取られるという被害が発生しました。

 7月29日に,徳島市内の30歳代女性の携帯電話機に未納料金を通知するショートメッセージが届き,電話の相手(NTTファイナンスの職員を名乗る男)から有料サイトの登録料金が未納であり支払わなければ裁判になるなどと言われ,同日から翌30日までの間,コンビニエンスストアで合計80万円分の電子マネーを購入してそのコード番号を伝え,電子マネーの利用権をだまし取られるという被害が発生しました。

 8月4日に,被害者の携帯電話機に連絡先が記載されたショートメッセージが届き,同メッセージに記載された連絡先に電話をしたところ,電話の相手(NTTファイナンスの職員を名乗る男)から有料サイトの未納料金があり裁判になるなどと言われ,同日から同月7日までの間,指示されるままコンビニエンスストアで合計130万円分の電子マネーを購入してそのコード番号を伝え,電子マネーの利用権をだまし取られるという被害が発生しました。

 7月26日に,阿波市内の40歳代女性のスマートフォンに料金未納を通知する内容のショートメッセージが届き,同メッセージに記載された連絡先に電話をしたところ,電話の相手から有料サイトの登録料金が未納のため裁判になるなどと言われ,指定された銀行口座に現金約14万円を振り込み,だまし取られるという被害が発生しました。

 6月17日に,鳴門市内の30歳代男性の携帯電話機に登録料金の未納を通知するショートメッセージが届き,同メッセージに記載された連絡先に電話したところ,電話の相手から「あなたの名前で動画サイトに登録され,その未納料金を支払わなければ裁判になる。」などと言われ,同日から2日間にわたり,コンビニエンスストアで合計60万円分の電子マネーを購入してそのコード番号を伝え,電子マネーの利用権をだまし取られるという被害が発生しました。

 7月8日に,徳島市内の80歳代男性の携帯電話機に徳島市役所職員を名乗る者から「後期高齢者保険料の過払い分を返還するので,銀行の口座を教えて下さい。」旨の電話があり,その後,銀行員を名乗る者から「キャッシュカードが使えなくなっており,新しいカードに替えないと振込みができない。銀行員がカードを取りに行く。」などと電話で告げられ,同電話の通話中,被害者宅を訪ねて来た男にキャッシュカード2枚を手渡し,だまし取られるという被害が発生しました。

 6月25日に,阿南市内の20歳代男性のスマートフォンに電話が架かり,電話の相手から「インターネット利用の登録料が未納であり,相手の会社が訴訟を起こすと言っている」などと言われ,指定された銀行口座に現金約34万円を振り込み,だまし取られるという被害が発生しました。

 7月7日に,吉野川市内の40歳代女性のスマートフォンに通信料の未納料金を通知するショートメッセージが届き,同メッセージに記載された連絡先に電話をしたところ,電話の相手から「未払い料金があり,支払わなければ家族のクレジットカードが止められる」などと言われ,同日から2日間にわたり,コンビニエンスストアで合計80万円分の電子マネーを購入してそのコード番号を伝え,電子マネーの利用権をだまし取られるという被害が発生しました。

 6月1日に,阿波市内の50歳代男性が自宅のパソコンでインターネットを利用中,パソコン画面に「ウイルスに感染しています」というメッセージが表示されたことから,同画面に記載された連絡先に電話したところ,電話でやりとりをした男から複数回にわたりウイルスを除去するための支払いを要求され,コンビニエンスストアで合計17万円分の電子マネーを購入してそのコード番号を伝え,電子マネーの利用権をだましとられるという被害が発生しました。

 5月24日に,徳島市の50歳代女性のスマートフォンに「ご請求の精算ができていません」と記載されたショートメールが届き,同メールに記載された連絡先に電話したところ,男からインターネットを利用した有料サイトの未納料金が発生しているなどと言われ,指示されるままコンビニエンスストアで総額80万円分の電子マネーを購入し,そのプリペイド番号を伝え,電子マネーの利用権をだましとられるという被害が発生しました。

 3月31日に,阿南市の60代女性のスマートフォンに有料サイトの料金未納を通知するショートメールが届き,メールに記された番号に電話すると,大手通信サービス会社員を名乗る男から「未納金を払わないと裁判になる」と言われ,同日中に現金10万円を指定された銀行口座に振り込み10万円をだまし取られるという架空請求詐欺の被害が発生しました。

 4月20日に,県西部の70代女性宅に警察官を名乗る男から「キャッシュカード情報が流出しており,再発行する必要がある」と電話があった。通話中に警察官を名乗る別の男が訪れ,女性は男の指示に従ってキャッシュカード5枚とカードの暗証番号を記した紙1枚を封筒に入れた。さらに,男から「封をしたところに印鑑が必要」と言われ,目を離した隙に別の封筒にすり替えられ,カードを持ち去られ,現金自動預払機(ATM)で500万円を引き出されるという被害が発生しました。

 1月には,徳島市の30代男性が,SNS内の求人募集サイトでパチンコの打ち子のアルバイトに申し込んだところ,サイトの運営会社員を名乗る男から,電話でパチンコ台の年間利用料5,500円を求められ,指定された銀行口座に送金。さらに,雇用会社への保険料の名目で,計約43万円を振り込むというギャンブル詐欺の被害が発生しました。

 3月5日には,吉野川市の女性宅に,銀行職員を名乗る男からキャッシュカードを渡すように電話があり,自宅に来た男にカード1枚を渡し,計150万円が引き出されるという預貯金詐欺の被害が発生しました。

 2月12日には,徳島市の80代女性宅に,徳島市保険課職員を名乗る男から「保険料の還付金を銀行口座に振り込む」と電話があり,その後,銀行員を騙る男女から「還付金が振り込めない。キャッシュカードを新しくする必要がある」と電話がありました。そして,間もなく自宅を訪れた銀行員を名乗る男に,キャッシュカード6枚を渡してしまい,12日から13日にかけて,複数回にわたって現金を引き出されるという預貯金詐欺の被害が発生しました。

 1月29日には,徳島市の40代男性が,融資を募るツイッターのアカウントにメッセージを送信し,「保証金1万円を振り込めば融資ができる」と返信があったため,翌30日に指定された口座に1万円を振り込み,詐取されるという融資保証金詐欺の被害が発生しました。

 1月27日には,徳島市の高齢者宅に,市の保険課や保険担当課の職員を名乗る男が「保険料の還付がある。書類を送ったが見ていないか」と電話し,家族構成などを聞き出そうとする電話が少なくとも5件ありました。

 また,銀行員を騙る男から高齢女性に「通帳が古いので,更新する必要がある」と電話があり,数日後に女性宅を訪れた人物に通帳1通を騙し取られました。

 さらに,高齢男性のスマートフォンに「アプリの未納料金がある」とショートメールが届き,メールに記載された連絡先に電話をかけたところ,80万円分の電子マネーの購入を求められ,プリペイドカードを買ってそのID番号を伝えてしまい,電子マネーを騙し取られました。

特殊詐欺に注意!

 身に覚えのない「サイト利用料金が未納」などというメールや電話により,コンビニなどで購入した電子マネーの番号を教えるように求めてくるものは,詐欺の可能性が高いことから,相手に連絡せず,すぐに警察や家族に相談してください。

 警察官や市役所職員をかたる不審電話が相次いでいます。被害に遭わないため,「医療費の還付金があります」「手続きのために銀行の口座番号を教えてください」など,お金がらみの電話があった場合,まずは,詐欺と疑いましょう。

 詐欺犯は冷静さを失わさせて,犯行に及ぼそうとしており「留守番電話」を嫌います。在宅中にも「留守番電話」にしておくことも被害防止の一手です。怪しい電話があったときは,お住まいの消費生活センターにご相談ください。(消費者ホットライン188)また,万一,被害に遭った場合は,最寄りの警察署に届け出てください。

(参考)令和元年(平成31年)の被害状況について

 インターネットを閲覧中にワンクリックで請求画面が表示されたり,突然に請求メールが送られてくるなどの「架空請求詐欺」,市町村職員を騙る電話があり,医療費の還付金があると伝え,銀行を名乗ってATMに誘う,あるいはカードの暗証番号を聞き出そうとするなどの「還付金詐欺」が,引き続いて発生しているほか,「有料サイトの利用料金」などの名目で買わせた電子マネーをだまし取る詐欺被害が急増しています。

 また,特殊詐欺グループが事前に資産状況や現金等の保管場所,家族構成などを聞き出すいわゆる「アポ電」が全国的に広がっており,本県においても1~3月に約60件,4~6月に120件と急増しています。手口としては,保険会社の社員を名乗って資産状況を聞き出したり,市役所職員を名乗って税金の還付金名目で生年月日や住所を聞いたりするケースが確認されています。9月25日には阿南市羽ノ浦町において,県警職員を騙って口座番号や預金残高を聞き出そうとする不審な電話が相次ぎ,また10月2日には徳島市において,警察官を騙って現金の保有状況を聞き出そうとする不審な電話が少なくとも16件あり,10月10日には吉野川市において,警察官や銀行員等を騙ってカードの保有状況や預金額を聞き出そうとする不審な電話が少なくとも5件ありました。また,11月28日にも吉野川市において,市職員を騙って「医療費の還付金がある」等と偽って家族構成や口座がある銀行名を聞き出した後に,銀行員を名乗る男が口座番号や暗証番号を聞き出そうとする不審な電話が少なくとも7件あり,吉野川市の80代女性がキャッシュカード3枚を騙し取られ,現金約396万円を引き出される被害が発生しました。

 12月16日には,徳島市や北島町,松茂町,藍住町の高齢者宅に,警察官を名乗る男が「詐欺グループを捕まえたところ,持っていた資料にあなたの個人情報があった。被害に遭っていないか。」等と言い,口座がある銀行名や暗証番号,家族構成などを聞き出そうとする電話が少なくとも9件あるなど,引き続き注意が必要です。

 11月30日には,徳島市の40代女性の携帯電話にショートメールが届き,記載されたURLにアクセスしたところ「奨励金として9,980万円を受け取れる」とあり,応募したところ,国際送金手数料などの名目で,クレジットカード決済で約12万円,コンビニエンスストアで購入した電子マネー計143万5千円分を騙し取られる,という架空請求被害が発生しました。

 9月には,50代男性がインターネットの融資申込みサイトに登録して融資を申し込んだところ,一度は銀行口座に振り込みがあったものの,その後一時預かり金などの名目で13万円,さらに融資の返済金として7万円を騙し取られるという融資保証金詐欺の被害が発生しました。また,9月25日には,阿南市の80代女性宅に警察官を装った男から「あなたのキャッシュカードが東京で不正に使われている」などと電話があり,女性宅を訪れた別の男にキャッシュカード3枚を盗まれ,現金100万円を引き出される,という窃盗被害が発生しました。

 8月23日には,50代女性の携帯電話に実在する携帯電話会社名で「未払い金がある」とのショートメールが届き,翌日女性が記載されていた電話番号に連絡したところ,対応した男から「未払い金を安くすることができるが,手数料が必要」と言われたため,コンビニエンスストアで30万円分の電子マネーを購入し,男へ番号を伝え,騙し取られるという詐欺被害が発生しました。

 6月には,30代女性の携帯電話に「利用料金の支払い確認ができていない」とのショートメッセージが届き,女性が記載されていた電話番号に連絡したところ,クレジットカード会社のような社名を名乗る男から「有料サイトに登録しており,未納料金を支払わなければ裁判になる」,「支払いが確認できれば返金などの救済措置もある」などと説明されたため,市内のコンビニで電子マネーを30万円分購入し,番号を男に伝え,騙し取られるという詐欺被害が発生しました。

 4月10日には,女性宅の固定電話に百貨店の店員を名乗る女から「あなたの名義のクレジットカードで女が買い物をした」と連絡があった。その後,警察職員を騙る男から「女は捕まえている」「今から刑事が行くからカードを渡して」などと相次いで電話があり,自宅を訪れた男にキャッシュカード4枚を騙し取られ,現金約16万円を引き出される。という詐欺被害が発生しました。

 3月11日には,80代女性の固定電話に百貨店の店員を名乗る男から「あなたの名義のカードで時計を買おうとした犯人を捕まえている」との連絡があった。その後,日本銀行協会を騙る女から「口座を確認したいので,預金残高や暗証番号を教えて欲しい」「不正利用の恐れがありカードを変える必要があるので,回収に行く」等と連絡があり,自宅を訪れた女にキャッシュカードなど5枚を騙し取られ,現金約600万円を引き出される。という詐欺被害が発生しました。

 1月中旬には,40代女性が副業紹介サイトに登録したところ,同サイトの関係者を名乗る者から「馬券を購入して当選すれば配当金がもらえる」というメールが届き,手数料の名目で約36万円を指定された口座に振り込み,騙し取られた。という詐欺被害が発生しました。

 1月には、20代男性の携帯電話に、大手通販会社を名乗る者から「未払い金があり法的措置を取る」というメールが届き、アプリ滞納料金等の名目でコンビニで購入した電子マネー(計270万円分)や宅配便で送った現金190万円を騙し取られた。という詐欺被害が発生しました。

【令和2年の被害状況】※ 県警本部調べ

R2.12特殊詐欺の被害状況表

※令和2年1月から,被害状況項目に「預貯金詐欺盗」が追加されました。(キャッシュカード変更手続きを装い、キャッシュカードやクレジットカード、預貯金通帳等を騙し取る手口等)

○合計※括弧内は、前年同期実績(前年比ではない)

・認知件数 26件(30件)

・被害額 9,165万円 (7,775万円)

 ※括弧内は、前年同期実績(前年比ではない)

・内訳

(1) オレオレ 0件(△6件)、0万円(△1,065万円)

(2) 預貯金 4件(+4件)、861万円(+861万円) 

(3) 架空請求 17件(±0件)、7,529万円(+1,389万円)

(4) 還付金 0件(±0件)、0万円(±0万円)

(5) 融資 2件(△2件)、32万円(△188万円)

(6)金融 0件(±0件),0万円(±0万円)

(7)ギャンブル 1件(+1件),44万円(+44万円)

(8)交際あっせん 0件(±0件),0万円(±0万円)

(9)その他 0件(±0件),0万円(±0万円)

(10)キャッシュカード詐欺盗 2件(△1件),700万円(+350万円)

 ※括弧内は前年同期比較

【用語解説】

(1)オレオレ詐欺

 電話を利用して親族、警察官等を装い、金銭借用や被害を防ぐため等と称して現金を預貯金口座(以下「口座」という。)に振り込ませたり、被害者と接触して現金、キャッシュカードなどを手交するなどしてだまし取る詐欺(恐喝)

(2)預貯金詐欺

 親族、警察官、金融機関職員、官公庁職員などを騙り、「あなたの口座が犯罪被害に遭っている」、「新しいキャッシュカードへの交換手続が必要」などと、キャッシュカード変更手続きを装い、キャッシュカードやクレジットカード、預貯金通帳等を騙し取る詐欺

(3)架空請求詐欺

 郵便、インターネット等を利用して不特定多数の者に対し、架空の事実を口実とした料金請求文書等を送付して、現金を口座に振り込ませるなどしてだまし取る詐欺

(4)還付金詐欺

 税金還付等に必要な手続を装って被害者にATMを操作させ、口座間送金により財産上の不法な利益を得る詐欺

(5)融資保証金詐欺

 実際に融資する意思がないにもかかわらず、融資する旨の文書等を送付して保証金等の名目で現金を口座に振り込ませるなどしてだまし取る詐欺

(6)金融商品等取引

 実際には対価ほどの価値がない未公開株、社債等の有価証券や外国通貨、架空の有価証券等について電話やダイレクトメール等により、虚偽の情報を提供し、その購入名目で金銭をだまし取る詐欺

(7)ギャンブル必勝情報提供

 不特定の者に対してパチンコ攻略法等の虚偽の情報を提供するなどした上で、会員登録料や情報料等の名目で金銭をだまし取る詐欺

(8)異性との交際あっせん

 異性との交際を持ちかけ、一度だけ異性と会わせたり、異性に関する虚偽の情報を提供するなどした上で、会員登録料や保証金等の名目で金銭をだまし取る詐欺

(9)その他上記に該当しない詐欺

(10) キャッシュカード詐欺盗

 オレオレ詐欺と同様の手口で被害者と接触し、キャッシュカード等を封筒に入れさせ、隙を見て別の封筒とすり替え,カードを窃取する詐欺