食品営業の事業譲渡に関する手続きの整備について

令和5年12月13日から、新たに「事業譲渡による営業者の地位の承継」の制度ができました。

（1）食品衛生法における営業の事業譲渡について、合併・分割・相続の場合と同様に、譲受人は、新たな許可の取得等を行うことなく、届出により営業者の地位を承継することとなります。

譲受人は、遅滞なく保健所へ届出を行ってください。

（2）事業譲渡を行おうとする場合は、あらかじめ管轄の保健所に相談してください。

（3）原則として、承継の前後で、許可または届出の内容は、変更されません。

また、事業譲渡の内容によっては、事業譲渡手続きの対象外になり、新規の許可取得が必要になることがあります。

（4）営業における衛生管理に関する一義的な責任は譲受人にあります。そのため、事業譲渡に際しては、事業の継続や従業員の雇用の維持等により衛生水準の確保が重要であることを認識ください。

（5）届出受理後、保健所は施設において譲受人により衛生管理が適切に実施されていること等の確認を行います。

事業譲渡の手続きには、「地位承継届」と「譲渡が行われたことを証する書類＊」が必要です。

＊譲渡契約書等の写し等、当事者による譲渡の意思と譲渡の事実が最低限確認できるもの

（譲渡人及び譲受人の氏名・住所、譲渡する施設の屋号・所在地・許可の番号、譲渡年月日、契約年月日の記載が必要です。）

　法人成りの場合は、当該個人事業主と法人成り後の法人との譲渡契約書等の写し等を提出してください。