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狂犬病モニタリング検査を実施しています

狂犬病とは

狂犬病は、強い不安感、一時的な錯乱、水を見ると首(頚部)の筋肉がけいれんする(恐水症)、冷たい風でも同様にけいれんする(恐風症)、高熱、麻痺、運動失調、全身けいれんが起こります。その後、呼吸障害等の症状を示し死亡する、致死率の極めて高い疾病です。

日本国内では、人は昭和31年、動物では猫が昭和32年を最後に、発生しておりません。海外で感染し、帰国後国内で発症した輸入感染事例は昭和45年と平成18年に2例ありますが、国内での感染例はありません。

一方、世界保健機構(WHO)の推計によると、世界では年間におおよそ5万5千人の人が亡くなっています。また、このうち3万人以上はアジア地域での死亡者と言われています。

狂犬病は、主に犬が感染源としてまん延する事がわかっており、飼い犬に狂犬病の予防注射を接種することで犬でのまん延が予防され、人への被害を防ぐことができ、日本でも万が一狂犬病が侵入した場合に備えて、飼い犬への狂犬病予防注射を義務づけられています。

この狂犬病について、発生のない平時における検査技術の維持と日本国内での発生がないことの確認を目的として、徳島県では、野生動物を含む動物を対象として、狂犬病のモニタリング検査を実施しています。

なお、これまでの検査の結果、徳島県内において狂犬病ウイルスは検出されておりません。

また、日本国内での発生も確認されておりませんので、犬に噛まれた、または飼い犬が人を噛んでしまった場合には、落ち着いて動物愛護管理センターまで御連絡ください。

モニタリング検査概要

検査対象

犬、猫、野生動物(アライグマ、タヌキ、アカキツネ、アナグマ、ハクビシン、チョウセンイタチ、テン)

検査手法

直接蛍光抗体法、RT-PCR

検査結果

平成28年11月30日現在
動物種 検体数 直接蛍光抗体法 RT-PCR 判定 (検体不良)
23(雄16,雌5,不明2) 陰性(全て) 陰性(全て) 不検出 0
2(雄1,雌1) 陰性(全て) 陰性(全て) 不検出 0
タヌキ 13(雄4,雌9) 陰性(全て) 陰性(全て) 不検出 1
イタチ 4(雄1,雌1,不明2) 陰性(全て) 陰性(全て) 不検出 3

参考外部リンク