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平成23年度 試験研究評価委員会評価結果(第1回)

平成23年度第1回徳島県立保健製薬環境センター試験研究評価委員会

1開催日時 平成23年8月2日(火)午後2時から午後4時

2開催場所 徳島保健所庁舎2階 大会議室

3概要

○評価課題及び評価結果  事後評価結果2題

○出席委員数  7名(全員出席)

課題名1 「徳島県における小児のヒトボカウイルス感染症の罹患状況について」

評価結果
 採点結果(出席全委員の評価点の平均点)
 4.3点(5点満点)

試験研究評価シート

主なコメント

○情報の少ない未知なる分野にチャレンジしており、着実な成果が出ている。今後、産官学(県)共同研究を期待したい。

○少ない費用でよく研究されているが、性差、疾患別の陽性率について有意差検定を行うべきである。

○(エンベロープを持たないため)アルコール消毒は効かないなどの情報を各施設に与え、罹患しないように予防に専念するための資料としてもよいのでは。

○少子化の時代にもかかわらず、特に小児の感染症については、まだよくわかっていないところが多いと思う。そのような状況のなかで、少しずつでもデータを蓄積していくことは大切である。季節性があることがわかってよかった。

○数少ない研究ではあるが、他県との比較や予防の効果を図ることにつなげてもらえればいいと思った。

○できれば今後も継続して研究を続け、徳島県での発生の特徴を明確にしていただきたい。全国的な資料は少ないとのことだが、他の県のデータもわかる範囲で良いので示してほしい。

○ヒトボカウイルスの検査を導入することで、今まで原因不明だった呼吸器感染症の一部について原因が明らかになる。

○今後、(呼吸器感染症などとして)問題になる可能性もあり、全国、他県との比較などを継続して研究を進めていくのが課題と思われる。研究を今後、継続、発展させていくことを強く望む。

課題名2 「徳島県における大気中の揮発性有機化合物(VOC)濃度について」

評価結果
 採点結果(出席全委員の評価点の平均点)
 4.0点(5点満点)

試験研究評価シート

主なコメント

○徳島県は他府県に比べてVOC汚染が少ないが、素晴らしい環境保全のために本研究は大事である。ベンゼンや1,2-ジクロロエタンの発生量の規制が大事。

○ヒトの健康に対する初期リスク評価を発ガン性、非発ガン性物質に分けて検討されている。

○VOCの減少した原因がはっきりするとよい。排出量届出義務によるものか、排出基準の遵守義務によるものか、又は経済活動の減少によりものなのか?

○私たちの毎日過ごしている環境に関する研究で、ヒトの健康に対するリスク評価も行われており、今後も継続できたら良い内容であると思う。

○県の環境データは日頃の測定やまとめが大切であると感じた。測定当時の規制やトピックス的なもの(に対応したもの)以外に、県の産業構造の変化に対応した測定につながれば、と思います。

○人の健康、生命に関わることなので、できれば今後も継続してデータ収集をしていただきたい。そして県民に分かりやすく結果を周知していただきたい。それから、もう少し基礎的な(ことがわかる)資料を提示していただければ、ありがたい。

○限られた予算の中で、非常に精力的に分析、モデル計算からリスク評価まで行っていて興味深い。ただ発生源の事業所近傍での測定をどの程度まで行い、そのデータをどのように取り扱うのかなど、成果発表に課題は多く、継続する場合は慎重に実施する必要がある。