徳島城下町遺跡
とくしまじょうかまちあと
所在地
徳島県徳島市城内他
キーワード
徳島城・城下町徳島
概要
JR徳島駅の北側、徳島市街地のほぼ中央に標高約60mの城山(渭山)と呼ばれる丘陵がある。かつて山頂には本丸があり、山の東側には天守が築かれていたと推定される。
城下町徳島は吉野川の分流である新町川・助任川などが乱流する中洲の徳島・福島・寺島・常三島・住吉島・出来島の6つの島と新町・富田・助任~前川・佐古の各地区から構成され、これらは後に御山下(ご さんげ)と呼ばれた。
徳島城下町の発掘調査は、徳島県・徳島市や徳島大学などにより実施されている。
主な発掘調査例としては以下のようなものがある。1986年(昭和61年)の城ノ内遺跡お花畠地点(現・武道館・弓道場)では、門跡や船着場跡などが出土した。1990年(平成2年)の城ノ内遺跡表御殿跡(現・徳島城博物館)では藩主の屋敷跡を、2001年(平成13年)の中徳島町1丁目遺跡(現・城東高校)では徳島藩家老屋敷跡などを確認した。これらの発掘調査では建物跡のやゴミ捨て場などの遺構や大量の遺物がみつかっている。
こうした成果により、文献・絵図などの歴史資料とをつきあわせ、当時の生活の様子を具体的に知る資料として非常に貴重なものとなっている。
出土遺物は徳島県立埋蔵文化財総合センターや徳島市立徳島城博物館などで保管・展示している。


問い合わせ先
徳島県立埋蔵文化財総合センター
参考文献
徳島県埋蔵文化財センター調査報告書 第56集「中徳島町一丁目遺跡」ほか