山田古墳群A
やまだこふんぐんえー
所在地
徳島県板野郡上板町神宅字山田
キーワード
古墳時代後期の群集墳
概要
山田古墳群Aは、1991年(平成3年)の高速道路建設に伴う発掘調査により、古墳の存在が確認され、尾根中央に周濠を持つ円墳3基や小竪穴式石室墓5基検出されている。
1号墳は、墳丘径13.5m~14mの周濠を持つ円墳である。内部主体は、横穴式石室であり、出土遺物として須恵器、鉄器(馬具・帯金具・鉸具・太刀・刀装具・鉄鏃)、装飾品(耳環・切子玉・管玉・トンボ玉・勾玉・ガラス玉・土玉)がある。小竪穴式石室は1号墳の墳丘上と周囲に作られている。副葬品として、1号墓では須恵器やガラス玉・土玉などの玉類、3号石室墓では鉄鏃が出土している。
2号墳は、墳丘径5.2mの周濠を持つ円墳である。内部主体は、横穴式石室。出土遺物として、須恵器、鉄鏃、刀子、耳環がある。
1号墳・2号墳共に須恵器の型式から6世紀の後葉の築造と考えられるが、周濠の関係から2号墳が新しく作られたことが分かる。
出土遺物の一部は徳島県立埋蔵文化財総合センターにおいて展示されている。
問い合わせ先
徳島県立埋蔵文化財総合センター
参考文献
徳島県埋蔵文化財センター調査報告第10集「山田古墳群A」ほか 1994年