カニ塚古墳
かにつかこふん
所在地
徳島県鳴門市大津町字大代
キーワード
周濠をもつ古墳時代中期の豪族の墓
概要
カニ塚古墳は、阿讃山脈の麓の平地に築かれた墳丘の大きさが径31mの円墳である。江戸時代の絵図には、東の尼塚古墳と並んで描かれている。
2004年(平成14年)の徳島県埋蔵文化財センターの地下レーダー探査や発掘調査により、周濠がめぐっていることが確認された。徳島県内の古墳で周濠の確認例としては,渋野丸山古墳・土成丸山古墳に次ぐ。周濠の中から出土した石材や埴輪により、古墳は葺石におおわれ、埴輪列がめぐっていたことが分かる。埴輪の種類には、円筒埴輪と朝顔形埴輪の2種類がある。
出土した埴輪の特徴などから、古墳時代中期後半につくられたと考えられる。
カニ塚古墳は、前期の前方後円墳・大代古墳に続いてつくられたもので、豪族の系譜のつながりの分かるものとして重要な遺跡である。
遺跡を見学するには,大津西小学校から北西へ歩いて約200m


問い合わせ先
徳島県立埋蔵文化財総合センター
参考文献
徳島県埋蔵文化財センター年報Vol.15 2004年