清成古墳
きよなりこふん
所在地
徳島県名西郡石井町清成2936番地
キーワード
古墳時代の円墳
概要
四国山地から北に延びる尾根の先端、標高約30mに位置する。墳丘の直径約15mの円墳で、墳丘中央部に結晶片岩を使用した竪穴式石槨を設置する。墳丘は後世に大きくこわされていたが、わずかに葺石状の集石があり、その中から壺形埴輪が出土している。石室内からは鉄矛・鉄鏃が出土している。
竪穴式石槨の南には、石槨の主方向と直交する方向に箱式石棺が作られている。石棺内からは銅鏡・鉄製品などが出土している。
竪穴式石槨は4世紀末頃に、箱式石棺は竪穴式石槨より遅れて5世紀頃に築造されたと考えられる。
問い合わせ先
石井町教育委員会
参考文献
『石井町文化財調査報告書第4集』石井町文化財保護委員会 1969年