ドイツ橋(県指定史跡)
どいつばし(けんしていしせき)
所在地
徳島県鳴門市大麻町桧
キーワード
近代の石橋 県指定史跡
概要
鳴門市にある大麻比古神社の境内奥の板東谷川に架けられた石造のアーチ橋である。この橋は、第1次世界大戦で俘虜となり、この地にあった板東俘虜収容所に収容されたドイツ兵俘虜たちが、1919年(大正8年)に地元住民への感謝の気持ちを込めて築造したもの。ドイツ橋は、設計・施工ともにドイツ人の手になる国内唯一の石橋である。また、俘虜収容所ではベートーヴェンの「第九」交響曲の日本で初めて演奏されたエピソードもあり、ドイツ兵俘虜と地元住民との交流を示す。
徳島の国際交流を象徴する史跡として、平成16年1月に徳島県で初めての近代の史跡に指定されている。神社の境内には、同じくドイツ人の手により作られた「めがね橋」も残されている。
問い合わせ先
鳴門市教育委員会
参考文献
『鳴門市埋蔵文化財調査報告書 2 鳴門市文化財分布地図 付名勝「鳴門」保護管理計画』鳴門市教育委員会 1997年