山田遺跡(2) *1
やまだいせき(に)
所在地
徳島県三好市池田町ウエノ
キーワード
中世の火葬墓
概要
山田遺跡(2)は、吉野川の南岸の標高113m前後の段丘上に立地する。1995年(平成7年)に高速道路建設に伴う発掘調査が実施され、中世の建物跡とともに石列で囲まれた火葬墓が確認された。火葬墓は遺跡の周辺でも多く産出する結晶片岩(青石)を用いて二列に方形に囲み、外側の石列には薄い板石を使用し、内側の石列には厚く大振りな石を使用する。
石列の中央には石室状の囲いがあり、別の場所で火葬された遺体が納められていたと考えられる。骨壺に納められていたかどうかは不明である。この火葬された人骨は石室状の入り口をふさぐ礫(れき)の下から出土していることから、少なくとも1回の追葬が行われたものと考えられる。
問い合わせ先
徳島県立埋蔵文化財総合センター
参考文献
徳島県埋蔵文化財センター調査報告書第58集 『山田遺跡(2)』他 2005年
*1 正しい遺跡名では「2」はローマ数字