立善廃寺跡
りゅうぜんはいじあと
所在地
徳島県阿南市宝田町
キーワード
古代の寺院
概要
立善廃寺跡は那賀川によって形成された沖積地に位置する。現在は地名に「大門」など、寺に関係する地名が残るのみでその範囲ははっきりとしない。ただ、古くから近辺で大量の瓦を出土することが知られていた。天智天皇が創建したと伝える古文書があるが、詳細は不明。壮大な敷地を持つ寺であったといい、対面する和歌山との関連を窺わせる伝承も残っている。中世には古文書などの記録に登場しなくなり、この頃には荒廃していたと考えられている。
県内で最古の寺院の一つであると考えられ、当地を支配していた豪族の氏寺の可能性も指摘できる。
問い合わせ先
徳島県立埋蔵文化財総合センター・阿南市教育委員会
参考文献
『阿南市史 第一巻』阿南市 1987年
徳島県埋蔵文化財センター調査報告書第17集「立善寺跡遺跡」1997年