建布都古墳
たけふつこふん
所在地
徳島県阿波市市場町香美
キーワード
神社境内にある古墳時代の円墳
概要
建布都古墳は直径17m程の円墳で、北から延びる洪積台地の縁辺部に位置する。この台地の三方は吉野川の氾濫源が拡がり、周辺から一段高い場所に古墳が築かれている。
式内社建布都神社の境内にあり、墳丘の裾には築造年代不明の砂岩製の立石が4ヶ所認められる。未調査のために内部主体や築造年代は不明。墳丘の上や裾に緑色片岩の板石が認められる。
また墳丘の南裾に、緑色片岩製の板碑(応仁二年(1369年))が建立されている。主体部の石材を利用した可能性も考えられるが、同市山野上に所在する大野寺内にある宝篋(ほうきょう)印塔と一緒に別の場所に建立されていたものを、宝篋印塔は大野寺に、板碑は建布都神社内に移築した、という伝承もある。
古墳を見学するには、阿波中央橋北詰めの交差点を、西へ堤防沿いに3km程進み、北へ0.5km進んだところ。
問い合わせ先
阿波市教育委員会
参考文献
『市場町史』市場町 1996年