とくしま歴史文化総合学習館（徳島県立埋蔵文化財総合センター）

レキシルとくしま

太鼓塚古墳（国史跡段の塚穴）

たいこづかこふん（くにしせきだんのつかあな）

所在地

徳島県美馬市美馬町坊僧

キーワード

四国最大規模の横穴式石室、国史跡「段の塚穴」

概要

棚塚古墳と共に段の塚穴古墳群を構成する古墳。吉野川により形成された河岸段丘上に位置し、眼下に吉野川を望む。

東西37m、南北33m、高さ10mの墳丘規模を持つ円墳。全長13.1m、高さ4.2mの横穴式石室が南に開口する。石室は主に結晶片岩を用いた両袖式で、段の塚穴型石室と呼ばれる胴張りの平面プランと持ち送り式に積み上げた天井をもつ。羨道は入口に向かってバチ形に開く。本古墳の石室規模は四国最大級である。1951年（昭和26年）、墳丘西裾から須恵器・土師器・埴輪・馬具などがみつかっており、6世紀後半から7世紀初頭の年代が考えられる。