忌部山古墳群
いんべやまこふんぐん
所在地
徳島県吉野川市山川町山崎字忌部山123番地
キーワード
古墳時代後期の豪族の墓、阿波忌部氏
概要
吉野川の南岸、標高約250mの高所に存在する。1976年(昭和51年)~1978年(昭和53年)にかけて徳島県博物館によって調査が行われた。北に延びる尾根上に5基の古墳が確認されている。いずれも横穴式石室をもつ古墳で、1号墳のみ小竪穴式石室があわせてもつ。2号墳、3号墳の石室は残りがよいが、その他は半壊の状態である。石室形態は「忌部山型石室」と呼ばれ、吉野川市の鴨島町から山川町にかけて主に分布している。6世紀後半に築造されたと考えられる。
文献に見られる阿波忌部氏との関連も指摘されており、文献からみた古代氏族と考古資料との比較検討が行われた貴重な遺跡である。




問い合わせ先
吉野川市教育委員会
参考文献
『忌部山古墳群』徳島県博物館 1983年
天羽利夫「阿波忌部の考古学的研究」『徳島県博物館紀要』第9集 1978年